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お茶レボリューション'24

年がら年中お茶をピッチャーに作っては飲み、作っては飲みのスタイルでやっているが、毎年夏になるとそりゃもう大変。1日家にいると体感値で4〜5回はお茶を沸かしては冷やして飲む。ピッチャーはなるべくパッキンなどのパーツが少ないやつ、もしくはパッキンがどうしても省けないが横置きができるやつ、それぞれ2本ずつ計4本。それでようやく冷蔵庫にお茶が絶えない状態を保っていられる。

某巨大掲示板の名タイトルで「婆ちゃんが遂に麦茶の量産体制に入った」というものがあるが、秀逸すぎて見かけるたびにウケを通り越して無言で毎回頷いてしまう。麦茶の量産体制という表現ができる言語が母語でよかった。ペットボトルのお茶をストックすればいいじゃないという女王様の囁きは無視だ。ペットボトル・ティーは高級品であり、現在の我が家においては狂ったように沸かし冷やすルーティンをこなす方がペットボトル・ティーを購入するよりも主にお財布的な観点においてサステナブルとされている。各ご家庭において茶の量産体制は規模も手法も様々だろう。我々頑張っててえらいですよ。本当に。

さて今年、我が家ではささやかにお茶沸かしの手法のアップデートが実行された。
これまではグラグラと沸騰させたお湯をなみなみとピッチャーに注いだところにお茶パックを入れ、しばらく粗熱を取ってから冷蔵庫に入れるというやり方だった。長年こうしていたこのやり方を疑ったことは今までなかったのだが、しかしその「長年」に伴って私のせっかち…いや、効率化を追う姿勢も進んだことから気づいてしまったのである。

夏、あっつ!!!
粗熱取れる時間、なっが!!!と…。

直前まで沸騰していた1リットルお湯が冷蔵庫に入れてもいっかな〜くらいになるまで、長いと1時間半ほどかかっていた。特に手は講じず常温放置である。しかしそうなると、あまりに長いと最悪悪くなる可能性もあるのでお茶を冷蔵庫に入れる頃合いを見計らう必要があり、なおかつ飲んで嬉しいくらいの温度になるまでにもそれなりに時間がかかる。日に何度もこなすタスクとしてはデカさがそれなりなので、今夏アプデに至った次第だ。

そのアップデート方法とは極めてシンプル。
濃く入れて、薄める。
以上だ。

もう少しだけ具体的に話そうとしたとてシンプルすぎるのだが…続けます。
今までフルにお湯を注いでから茶葉を入れていたのを、まず茶葉をセットしてから熱々のお湯をピッチャーの1/5まで注ぎ入れるアクションに変更。お茶っ葉側も「えっこの量のお湯すか!?」て戸惑ってると思う。すると程なくしてめちゃくちゃ濃い状態のお茶が出来る。無骨な言い方をするなら濃縮茶エキス、オシャレな雰囲気ならティーエスプレッソとでも言ってみたくなるような迫力のある濃さである。
そこに浄水器をつけた水道水を満タンになるまでワーッと入れると、なんと従来の手法で製作した「グラグラのち粗熱取りティー」と、見た目、温度ともにほぼ同レベルのものが爆誕するのだ。食中毒予防のためにティーバッグを取り除いて冷やして飲んでいるが、今のところ味も遜色ない。

このシンプルすぎるソリューションによってお茶沸かしの手間がずいぶん軽減された。嬉しい想定外として、必要とするお湯の量がそもそも少ないのでヤカンで沸かす側の時間・水量・ガスも軽減されているのだ。そのため沸かしたあとの手間だけでなくゼロスタートの地点からハードルがぐぐぐっと下がって、なんとも嬉しい夏である。

ちなみに、ぜひおすすめ…と言いたいところだが、この方法はかなり自己責任みが強い。浄水器をつけているとはいえ熱湯ではない水道水と混ぜる上に、冷えるのが早いがそれはあくまで当社比でぬるいくらいの温度の時間も存在する。淹れて数時間以内に飲み干すうえにお腹がそこそこ強い我々ならではの方法かもしれないな…と思うと、皆さーん!!夏はこれです!!と大きな声で高らかに申し上げる感じにも、なれず…

でもでも。
暮らしが良くなる方法はお茶レベルでも発見できることがあるし、お茶レベルであっても決してバカにできない存在感を放つのだ!という気づきは今年の夏の嬉しい出来事だった。残りの夏も毎日冷たいお茶で乾杯ベイベーである。水分しっかり摂って、なんとかかんとかやっていきましょうね…!

冷蔵庫の冷たいお茶、大好き。

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