見出し画像

文フリ東京の新刊を入稿しました

せっかく同人活動をするのだから、同人でしかできないことをやりたいとずっと思っていました。何年も公募で一次落ちを繰り返していたくせに、いずれ自分は商業でやっていくんだし、純粋な小説本はそのときに出せばいいとか何とか考えていたんですよね。

「さよなら、シオンの家」という新刊は、わたしが同人でやりたかったことをほとんど詰め込んだ作品です。
文章と絵と音楽がマルチに楽しめる音楽絵本になっています。

表紙はモクさんにお願いしました。すごく綺麗な絵ですよね……! モクさんが描く「水底に沈んだ花咲く庭と猫」を見たくて、この物語を構築していきました。

題材に選んだのは、わたしの実家で2年前まで暮らしていた猫と、今はもうない生まれ育った古い家です。

イラストを描いてくれたなかみつは幼馴染なので、わたしの住んでいた家に遊びにきたこともあるし、我が家の猫とも顔を合わせたことがあります。
虚実が入り混じる日記のような物語の、本当の部分を綺麗に掬い取って、美しい虚構にしてくれました。

いずみくんの音楽は、作中のページの中に散りばめられたQRコードを読み込むことで、音響として楽しむことができます。このアイデアすごいですよね。デザインはすべてイチトレイ氏に頼んだのですが、毎回驚くような仕掛けを用意してくれます。

「こんなものを作ってみたい」という理想を、理想よりも良いかたちで仕上げてくれる人がまわりにたくさんいる。
同人でしかできないことをやりたい、という思いが実現しているのは、いつだって周囲のクリエイターに恵まれているからです。

文学フリマ東京は、GWの最終日5/6に東京流通センター第二展示場で開催されます。
わたしのサークル「アリオト」はスペース番号「シ-51」です。
またここでも繰り返し告知をしていくと思いますが、4/25に発売する「ふしぎ荘で夕食を」とあわせてよろしくお願い致します。

***

4/25に第25回メディアワークス文庫賞を受賞したデビュー作「ふしぎ荘で夕食を〜幽霊、ときどき、カレーライス〜」が発売になります!

Amazonでのご予約はこちらから!


この記事が参加している募集

文学フリマ

noteをご覧いただきありがとうございます! サポートをいただけると大変励みになります。いただいたサポートは、今後の同人活動費用とさせていただきます。 もちろん、スキを押してくださったり、読んでいただけるだけでとってもハッピーです☺️ 明日もよろしくお願い致します🙏