マガジンのカバー画像

スターシードと詩

74
運営しているクリエイター

#スターシードと詩

縁と出会い、こんにちは、さようなら

自分を生きる事の辛さは
古い皮が抜け落ちる時の痛み

小さな自分の想いが湧き出て
見せつける

じっとして
見つめていれば終わる

その間、見えなくなるものもある
けど、遠からず終わる

選択はもうしている

そして、新しい
自分として、また人と出会う

毎秒
人は変わる
それは自分だけではない
毎回、新しい出会い
こんにちは、ごきげんよう
そして、さようなら

その出会いを繰り返す事が出来る

もっとみる

闇の輝き

人は輝きを示す

輝きは言葉へ
輝きは音へ
輝きは形へ

創造の女神は
人に多くの手を与えた

激しく輝く人もいる
人は、そこを羨望の目で見つめる

薄暗く
苦しみもがく暗い輝きもある
人は、そこを憐れみの目で見つめる

女神の歌は
どちらの輝きも歌い出す

闇にあっては
わずかな輝きを

陽の下では
激しい輝きを

僅かな輝きも
遠い道を歩く旅人には光

苦しき輝きも
疲れた旅人には安らぎ

もっとみる

時のこども

時代を越えた
息子たち

ひとり
また、ひとり

出会い
学びを共にする

親であり
子であり

愛であり
光であり

海と生きた女

島に女がいた

波がくれば海に遊び
空が呼べば風と歌う

女にはこだわりがあった

人として
女として
食の作り手として

ある日
旅人が訪れる

この島では珍しくはない

彼女のつくるパンを求めて
本土から訪れた

彼は、パンの味に感嘆し
それ以上に

彼女の心が紡ぐ
言葉を味わう

その心に
自らを
歌を
感じ

その心に
自らの人生を重ねた

旅人は三日の後に
また旅に出ると言う

女は、こ

もっとみる

「言の葉」の踊り手

魂の鼓動を聴け
わたしの声を聴け

ドラムの響きは精霊の声
わたしの音は大地の歌

人々がこの地に降り立ち
今、わたしが踊る

心に響け
大地に歌え

一枚の真実に
一枚の言の葉

この空に
この海に
この時に

わたしの鼓動は響きゆく

言葉を導き、歌を聴く旅人

あなたの世界を見せて
今日、ワタシの前に表れた

今日、風が吹き
今日、地が響き
今日、空が広がる

時にわたしは、あなたの中にあり
時にわたしは、世界に広がる

喜びの中に
悲しみの中に

遠き旅人は、わたしの事を歌う

時の向こうにあるわたしと
今のこの地にいるわたし

わたしの言葉は時を紡ぎ
あなたの歌はわたしの心を歌う

今日の出会い、明日のサヨナラ

出会いと別れは
潮の満ち引き

今、あなたと出会い
明日はわからず

けど、お互いに今が必要だから
出会う

また会おう

そして、また

さようなら

愛を伝えること

言葉はつたない
行動は見えない
想いはうつろう

されど、そこにあり

瞳を向ければ見え
心を向ければ心響き
体を思うと感じる

便りは時を越え
風は海を越える

今、そこにある

朝が明けた

朝が明けた

君と僕

夕焼けの時より
 今

星の夜をともに
 宇宙(そら)の輝きを心に

昨日の想いと
 この朝の歓び(よろこび)

風が吹く
 緑の香り
  雪の匂い

輝く朝陽が
 君の頬をなでる

赤い星から

雨が降る
霧がかすむ、この街に

あなたが通りかかる
いつもの、この道に

生まれてから
何度繰り返したか
この想い

歩みだす
今日に

遠く
赤い星から
私達は旅をしてきた

この星は
青い

あなたの素足が水に濡れ

私の想いは、空をかける

昨日の恋人たちは
今どこにいるのだろう

明日の私達は

置いてきたもの

必要な物は置いてきた
あとは、たどり着くか
それを開くか

されど体験を共有する事は、今しかない

雪降る空
その雪が生まれる所

空は世界に繋がっている

旅の終わりに

ひとつの旅が終わる

そんな時は、いつもそうだ
孤独と達成感がともに訪れる

共に楽しみ
共に笑い
共に道を歩む

出会い
別れる

その繰り返し

空に見える星は
変わらず輝くだろう

私の心にある炎は
しばし小さな灯火となり
密かに燃える

冷たい水が足元に広がり
深い森へと入っていく
静かに降り積もる雪

シンと静まる

一人、灯火と暮らす

訪れる時を待ち
薪を割る毎日

もっとみる

時と出会いと「りゆう」

また一粒おちた
ぽとり

人生はいつも始まりと終わり

その瞬間に
何を感じるの?

また一粒おちた
ぽとり

この出会い、何が始まるの?

多くの人がいて
多くの土地があり

今、ここで出会う

いつまでも、ここにはいない
この時を大切に
この出会いを大切に

なんのために?
どんなりゆうで?

今感じてる事には関係ない

ここに在る
それだけを大切に
それだけを感じて

旅はつづく

ひとりの男は旅をしていた
その道は人知れず
我が道と言えば我道
人と交わること無く孤独であった

ある日、少女に出会う
ある村の端
その小柄の少女は男をじっと見つめている

珍しいものでも見るかの如き扱いには慣れている
男は通り過ぎようとした


「ありがとう」


少女が一言つぶやく

初めて出会う少女
その言葉は
男の心と体を捉えた
言葉は血が巡るように全身を巡り
心には今まで体

もっとみる