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ジャンルフェチはビジネスで役立つ|全体像の理解加速させるジャンル分け思考

ジャンルを理解すると全体像の理解に役立つ

ジャンルとは「種類」を指す言葉で、特に芸術表現群に対して付けられる様式を指す言葉です。

また、似たような言葉に「カテゴリー」がありますが、大きな違いは「主観的な区別」か「客観的な区別」となります。ジャンルは主観的な区別で、誰でも自由に目の前の作品に対して、文脈をもとにジャンルを名称することができます。

私はとにかく「ジャンルフェチ」で、芸術に対する区別や種類を知ることで知的好奇心がゾクゾクと刺激されます。これは芸術だけでなく、思想や哲学、宗教、技術、ビジネスにおいても同じで、新しい概念とその名称を知れるとニヤッとしてしまいます。

また、似たような言葉のカテゴリーも好きで、「その界隈では一般的にどのようなカテゴライズがされているのか」を知ると界隈の全体像を掴めたような感じがして、これもまたゾクゾクするのです。

こうした「新しい概念好き」は意外にもビジネスの場では地味に役立つことが多く、大変重宝しています。

『ジャンル』を名づけるためには『文脈』の理解が必要不可欠です。文脈とは「ことの背景」を指し、そこに至るまでの経緯や歴史、流れから以前より存在していた概念同士の組み合わせ、または、今まで存在しなかった新しい文脈との組み合わせによって名付けられます。

例えば、私はフリーランスのWebマーケターとして活動をしていますが、そこでは『Webマーケティング』をサービスとして提供しています。

似たような言葉に『デジタルマーケティング』『インターネットマーケティング』『検索エンジンマーケティング』『SNSマーケティング』などがありますが、これらは厳密にはWebマーケティングとは異なる文脈を持つ概念です。

例えばデジタルマーケティングは『Webマーケティングで扱っていた範囲(Webサイト、Eメール、検索エンジンなど)』よりも広いデジタル領域(ビックデータ、顧客情報、IoT、デジタルサイネージなど)全体を包括したマーケティングとして名付けられました。

『Web』という言葉では、デジタル領域全体を包括した概念の説明が難しくなったことが文脈としてあり、一般的にデジタルマーケティングを指すときは『Web領域、SNS領域など全てのデジタル領域を含むマーケティング』を意味します。

つまり位置関係で言うとデジタルマーケティングという大きな円の中にWebマーケティングやSNSマーケティングが含まれるということです。

これはジャンル分けをする時のロジックと近く、個人的にはかなり知的好奇心を刺激されます。

私がいる業界は新しい概念やサービスが次々と登場し、似たような英単語3文字や〇〇マーケティングなどが登場します。

こうした変化に対して素早く反応し、言葉の意味を理解するときにジャンル分けのロジックが大いに役立ちます。


「文脈の理解」はビジネスにおいて信頼度を上げてくれる武器となる

ジャンルを理解するには、文脈の理解が必要不可欠です。文脈の理解には歴史を紐解き、そこに至るまでのプロセスを把握する作業が必要となります。

つまり、ジャンルの理解ができれば、新たな概念が生まれた歴史を理解することにも繋がり、高い専門性をもたらします。

言葉の本質を知ることはビジネスにおいてコミュニケーションを円滑にし、共通認識で物事を進めてくれる武器になります。

こうした恩恵を私は「ジャンルフェチ」から得ることが多く、今日までその恩恵は続いています。

さらに面白いことに、ジャンルやカテゴリーを理解する方法を身につけていると、『全く知らない業種』においても直ぐに全体像を掴むことができます。

もちろん『興味関心』というトリガーありきですが、私が知らないだけで、その業界では当たり前のように区分されるジャンルの存在は、『なにそれ!!!!』と私の心を掴んで離しません。

そういった意味で、私はWebマーケターになってよかったなと思います。

クライアントワークをメインとしているので様々な業界・業種の方とお仕事ができますし、色々なジャンルを知れるので楽しさしかありません。


ジャンルフェチになったのはヘヴィメタルのおかげ

私の趣味の一つに音楽鑑賞があります。そして一番好きなジャンルは『ヘヴィメタル』です。ヘヴィメタルとはハードロックから派生したロックの一種で、サブジャンル(〇〇メタル)が100種類近くあると言われています。

メタルの世界は多種多様で『音の違い』『奏法の違い』はもちろんのこと『使用楽器の違い』『影響を受けたルーツの違い』『世界観の違い』『別ジャンルの音楽との融合や違い』『哲学・思想・宗教・人種・国籍的な違い』など区別する要素は多く、中には曲調は一緒だけどテーマとしている思想が異なるので別ジャンルとするものまであります。

どうです?面白くないですか?

こうした違いを追い続けていると、次第に他のジャンルにも興味が飛び火して、音楽全体を深く掘り下げるようになっていきました。また、影響を受けた思想や宗教観、社会問題などにも目が向き、別分野の領域にも興味の範囲を広げることとなり、結果としてヘヴィメタルを起点に様々な趣味を会得しました。

それも「ジャンルを理解したい」という一心から生まれた知的好奇心がきっかけです。

この経験がビジネスに向くことで、私はジャンルフェチの力で幅広い知識を苦もなく身につけることができました。

全てはヘヴィメタルの賜物です。ありがとうございます。


文脈理解の重要性に気づけたのはアート鑑賞趣味がきっかけ

ジャンルフェチにとってアートは深く広い底なしの世界です。年代によって異なる価値観や時代背景、流行、政治的思想、宗教観などが大きく影響されるため、アートを理解するには文脈の理解は必修科目とっても過言ではありません。

特に現代美術では評価の基準に文脈が含まれているため、本当の意味で楽しむためには数千年分の知識が必要となります。

これもまた非常に面白い世界で、アートは視覚的に見て「綺麗」「すごい」「なにこれ」「楽しい」「面白い」「不思議」「怖い」といった感覚で楽しめる+裏に隠された歴史的文脈や背景、組み込まれたオマージュなどを紐解いていく楽しさが混同しています。

ジャンルフェチとしてはたまらなく深掘りしたくなる要素だらけなので必然的に文脈理解の重要性に気づくことができました。

結果としてビジネスの場でも文脈を掘り下げることに精を出します。

業界の全体像を知ることや、カルチャーの深掘りは直接的な問題解決には役立ちません。

しかし、思わぬところで大きなヒントとなり、結果としてマーケティング活動の活性化につながる経験を数多くしてきました。

これもずべてアートのお陰です。偉大なアーティストの方々、本当にありがとうございます。


ジャンル分け思考はロジカルに本質を浮き彫りにさせる

ジャンルとは目の前にある現象に対して『種類』を知ろうとすることから始まります。

つまり『これは何?』から問いかけがスタートし、そこからそのジャンルを知ることに注力します。

先ずは最も抽象度の高い『業界』『業種』『カテゴリー』から入ることをオススメします。特に『カテゴリー』は一般的に浸透している種類分けを指すため、文脈理解に大きく役立ちます。

そこからジャンルの正体を以下の視点から掘り下げます。

①どこで使われているのか
②他とは何が異なるのか
③類似の言葉はないのか
④同じカテゴライズ内で他の概念はないのか
⑤他の業種との関わり方は何か
⑥そのジャンルが生まれた背景は何か
⑦そのジャンルが生まれる以前は何が中心にいたのか
⑧そのジャンルの進化系は既に存在しているのか
⑨そのジャンルの発祥はどこからなのか
⑩代表的なプレイヤーは誰か

カテゴリ分けの際に使う考え方はあらゆる事柄に対して当てはめることができ、簡易的にでも調査を行うことで全体像を一気に掴むことができます。

特に私がいるWebマーケティング業界では上記の思考方法は役立つ場面が多く、かなり助けてもらってます。

是非ともジャンル分けの面白さと、意外にもビジネスの場で使える思考法についてお試しで使ってみてください。


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主にWebマーケティングに関する情報を発信しておりますので、もし「面白い」「興味がある」と思っていただけたら「スキ」と「フォロー」をしていただけますと幸いです。

【パーソナル】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント
   Webライター、Webマーケティングスクール講師
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽
   ラジオ、伝統・民俗芸能について調べること
特技:和太鼓、フットワークが軽い

【連絡先】特技:和太鼓、フットワークが軽いメールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM
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Web制作会社のマーケティング支援部門でWebマーケティングコンサルタントとしてSEO、広告、コンテンツ制作、LPO、EFOなどの手法を元にお客様のWeb戦略のサポートを担当。提案・分析・企画・施策の実施・効果測定まで全て一気通貫で対応できることが強み。その後、Web接客ツール
のベンダー企業にカスタマーサクセスを提供するコンサルタントを経て、現在フリーランスとして活動中。

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