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ヴィジュアル系の衝撃|日常を戦うために、非日常を愛する

2021年4月6日 TBSテレビにて「マツコの知らない世界〜ヴィジュアル系バンドの世界〜」が放送されました。

X JAPAN、LUNA SEA、黒夢…90年代の音楽シーンを彩り、日本音楽史において非常に重要なブームメントであったヴィジュアル系についてを特集した本回はSNS上で大きな話題反響を生んでいます。

1989年のX JAPAN(当時はX)のデビューを皮切りに1999年までの10年がヴィジュアル系の全盛期定義し、非日常の世界をヴィジュアル系作家「藤谷千明」氏が紹介してくれました。

私自身は90年代ヴィジュアル系シーンは完全に後追いの世代で、00年代に発生した「ネオ・ヴィジュアル系」と呼ばれるブームメントが青春時代の世代に当てはまります。

しかし、私がヴィジュアル系と出会ったきっかけはヴィジュアル系の祖である「X JAPAN」からで、そこからLUNA SEA、黒夢、BUCK-TICK、SOFT BALLET、GLAY、L'Arc〜en〜Ciel(歴史の文脈上、あえて含ませていただきます)、Gackt、MALICE MIZER、La'cryma Christi、PENICILLINなどのバンドと出会いました。

そして中学生の時に出会ったDIR EN GREYを皮切りにthe GazettE、ナイトメア、アリス九號.、アンティック-珈琲店-、シド、ムック、メリー、雅〜miyavi〜、D、lynch.、摩天楼オペラ、Versailles、ゴールデンボンバーと多くのネオ・ヴィジュアル系シーンにハマっていくことになります。

藤谷千明氏が「等身大の時代はもう飽きた。非日常を体験してほしい」と訴えた時、マツコ氏も「日本の音楽シーンは等身大であるアーティストが多い」と応え、私も思わずうなずきました。

「非日常」という世界に熱狂することは生きる上で重要なことであり、その非日常を過激なほどに表現しているのがヴィジュアル系なんです。


ヴィジュアル系の懐の広さは、誰かにとっての心の拠り所になれる

人の価値観は多種多様ですし、生まれや育ち、性別や住んでる地域、さらには家庭環境や影響を受けたもの・出来事によって形成される人格は人の数だけ存在し、それぞれ「悩み」「苦しみ」「痛み」「怒り」「悲しみ」「鬱憤」「恐れ」「切なさ」「闇」を抱えて生きています。

息苦しくて生きることが不器用な人、生きることが下手な人…色んな人がいる中でエンターテインメントはその人たちの心の拠り所として存在しています。ヴィジュアル系はその中でも、生きるのが不器用で下手な人たちに対しても暖かかく迎え入れてくれる懐の広さがあります。

番組でも触れられていましたが、ヴィジュアル系の世界は日常とは程遠い非日常の世界です。

そして非日常は私たちにとって生きる気力となり、心の支えになるのです。

番組内で語られた「日常と戦うために、非日常を愛する」という言葉こそ、ヴィジュアル系のみならずエンタメに熱中する人間の本質だと思い、胸を打たれる思いでした。

この言葉はSNSでも大きな反響を生んでおり、多くの人が「非日常」に救われて、「非日常」を愛して、「非日常」を求めているのだな…と胸が熱くなりました。

社会的に苦しくて生きにくい不況の時代に生まれ社会現象となったヴィジュアル系は今の時代だからこそ求められ、今の時代だからこそ私たちの心の支えとなるのだと番組内でも語られ、私もその未来を想像し、再度ヴィジュアル系が社会を圧巻し、ヴィジュアルショックを与えるだろうと期待しています。

「カッコよければなんでもあり」

これが今の時代に最も求められる考え方なのだと思います。


非日常なヴィジュアルショックをぜひ体験してみてください。


今聴きたいヴィジュアル系

X JAPAN:I.V.

2007年、X JAPANが奇跡の復活をしました。

TOSHIの脱退、hideの急逝とショッキングな出来事は「X JAPANの復活はありえない」と思われたため、この衝撃的なニュースは当時中学生だった私も大変興奮したものです。

ヴィジュアル系を生み、社会現象を起こしたX JAPANは今なお世界に衝撃を与え、私たちの心の支えとなっています。


LUNA SEA:Make a vow

番組でもメインとして取り上げられていたLUNA SEAは2021年現在も活動をしています。

Make a vowはこの時代にLUNA SEAからのアンサーで、現行LUNA SEAによる最新のヴィジュアルショックです。

LUNA SEAの幻想的な世界観は現在も健在で、ライブパフォーマンスはより磨きがかかっているので、ぜひ今のLUNA SEAもチェックしていただきたい!


the GazettE:BLINDING HOPE

ネオ・ヴィジュアル系の代表格であるthe GazettEの最新曲。

シーンの最先端を走っているバンドであるthe GazettEは非日常の世界を常に更新し続けています。

待望のニューアルバム「MASS」の発売も決まっているのでこれからの活躍から目が離せないバンドです。最高です。


DIR EN GREY:Ranunculus

「過激なまでの非日常」がDIR EN GREYが表現する世界です。デビュー当時から一貫して「痛み」をテーマに表現をし続けるDIR EN GREYは丸く鳴くことなく、今なを尖り続けているバンドでもあります。

暗く根暗で毎日「死にたい」と思っていた暗黒青春時代の私にとって心の拠り所でもあったDIR EN GREYは今も誰かの痛みに寄り添い、非日常の世界へと誘ってくれています。


lynch.:ALLIVE

現行ヴィジュアル系シーンの代表格であるlynch.

番組でも語られていた「非日常の空間」を体験したいのであればlynch.へ行くのをオススメします。

キャッチーでありながら、ラウドなサウンドは心を揺さぶり、気づけば目の前で行われるパフォーマンスの虜になっていること間違いなしです。


ゴールデンボンバー:キスミー

ゴールデンボンバーは2021年時点で最も有名なヴィジュアル系バンドの一つです。

「女々しくて」の爆発的ヒットでシーンに衝撃を与えたゴールデンボンバーは楽器の演奏をしないエアーバンドで、従来のヴィジュアル系とは違う独自の非日常の体現者です。

MALICE MIZERに影響を受けた鬼龍院翔によって結成されたゴールデンボンバーはヴィジュアル系の「最後の後継者」とも言われており、ヴィジュアリズムを受け継ぐバンドとして今も多くの衝撃を与え続けています。


-真天地開闢集団-ジグザグ:Guru

-真天地開闢集団-ジグザグはシリアスでダークな世界観を表現するバンドで、ヴィジュアル系シーンの期待のニューカマーとして位置づけられているバンドです。

ボーカルの命 -みこと-は新生WANDSのボーカルも勤めている(という噂)、歌唱力は現行シーンの中でもトップクラス。演奏技術も高いことからヴィジュアル系シーン以外の層からも支持されています。

【パーソナルデータ】
名前:Uto
職業:Webマーケティングコンサルタント/ライター
趣味:サウナ、アート鑑賞、一人旅、音楽Dig
特技:和太鼓

【連絡先】
メールアドレス:yy.edih.xx@gmail.com
Twitter:@hd2OimM

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