結局、「サイコグラフィック属性」って何なのさ｜今日のマーケティング用語

「サイコグラフィック属性」という言葉を聞いたことはありますか？

マーケティングだけでなく社会学や心理学の分野でも度々現れますが、いまいち意味を理解しきれていない方も珍しくないと思います。

サイコグラフィックは今の範囲が広く、様々なデータの概念の中でも抽象度が高く、対象範囲も広域に渡るため言葉のニュアンスから意味をイメージすることが難しい言葉です。

本記事では「サイコグラフィックって結局なに？」という疑問に答えるべく、解説させていただきまする。

サイコグラフィック属性とは「心理的な属性」のこと

サイコグラフィック属性とは「心理的属性」を指す言葉で、かなり広い範囲の意味を含む属性です。サイコグラフィックにはライフスタイル、趣味嗜好、価値観、購買動機、宗教、思想、個性など心理的要因に対して使われます。

サイコグラフィックデータを活用できれば顧客の行動パターンを価値観から推測できるため、よりパーソナライズされたプロモーションやアプローチができます。

例えば飲食店を利用する顧客には「利用動機（食の趣味）」や「ライフスタイル（朝・昼・晩、生活リズムなど）」様々なサイコグラフィック属性があり、提供するサービスと価格帯、立地などから狙いたいターゲット層を定める時にセグメント要素として活用します。

市場の中でサイコグラフィック属性はあらゆる場面で利用されており、キャッチコピーやパッケージのデザイン、流通チャネルに影響を及ぼすほどです。

サイコグラフィックデータの調査をする時は、アンケートやインタビュー、テキストマイニング、顧客情報の取得、購買情報の照らし合わせ、検索クエリなどから取得をします。

抽象度が高く、広い範囲の意味を持つ属性ですが、マーケティングには欠かせない要素であり、事業の成功において最も重要であり、最も取得したデータ…それがサイコグラフィック属性です。

サイコグラフィック属性を制するものはマーケティングを制する…は言い過ぎかもしれませんが、サイコグラフィック属性を有効活用できるマーケターは市場価値が高く、重宝される人材なのは疑いようがありません。

ちなみに、サイコグラフィック属性を扱うのはかなり難しく、数値の動きだけでは判断できない部分も多く、市場の理解や属性における文脈の理解、社会情勢や文化・価値観の違いと様々な分野における深い知見と経験が求められます。

つまり、机の上にしがみついているだけじゃ、サイコグラフィック属性を理解することは夢のまた夢…難しいのです。本当に。

「ライフスタイル・価値観」の区別はセグメントで重要

サイコグラフィックスは「なぜ」買うのか・選ぶのかを表すために利用されます。そのため、パーソナルな視点でセグメントを分けることができます。

プロモーションにおいて「誰に向けて発信するか」は重要な要素で、年齢や性別といった属性よりもより個人に近いセグメントで発信することができれば、少ない予算でも大きな成果を得やすくなります。

主なサイコグラフィックデータ
・ライフスタイルは健康趣向
・情報収集はインターネット経由が多い
・定期的にサプリメントを購入する
・ランニングが趣味
・移動する時は徒歩が多い

など、パーソナルなデータである傾向にある

上記のデータはターゲットのペルソナを設計する際にも役立ち、プロモーションだけでなく、新商品の開発や改善、新たな店舗の検討、新しいコミュニケーションの方法などマーケティング戦略を組み立てる際に重要な要素として重宝されます。

ちなみにサイコグラフィック属性は「オーディエンスデータ」としてまとめられていることが多く、広告運用をしている方であれば聞いたことがあるかもしれません。

これが意外と曲者で、うまくセグメントとして組み込むのは細かな微調整と、質の高い仮説、そして現場レベルでの観察が必要不可欠です。

マーケティング活動の全てに影響する要素

心理的要素はマーケティング活動において重要度の高い要素です。重要だからこそ、扱いには注意が必要です。心理要素は定性的な領域のため、数値データと異なり、不確定要素が含まれます。

人間の行動を完全に把握し、コントロールすることは難しいので、ある程度の許了は必要です。

自社のマーケティング活動にサイコグラフィック属性を取り入れるのであれば、まずは自社にある全ての要素を俯瞰して確認し、心理的要素が購買行動にどのような影響を及ぼしているのか把握しましょう。

「なぜ買うのか」「なぜ選ぶのか」「なぜ利用するのか」という価値観や信念、動機の部分は仮説ベースで常に試行錯誤を繰り返し、マーケティング活動を最適化していきましょう。

サイコグラフィック属性の有効性はWebマーケティングでも重要です。コンテンツの作成、Web広告の運用、SNS、ECサイトでの訴求などあらゆる場所でサイコグラフィックな要素を使います。

もし、サイコグラフィック属性を有効的にある買う方法が分からない場合は、お気軽にご相談くださいませ。

また、マーケティング用語集としてまとめているので、興味がございましたらご覧になってみてください。

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今日のマーケティング用語集｜S.Uto｜note

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