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日本のGW中に相場は大きく変わる?

(Facebookグループ「よーよーの資産形成塾」5月1日分からの転載です)

第1期、第2期の「資産形成プログラム」に参加された方々から、最近、情報をキャッチする力がついたとのご報告をたくさんいただきます。とても嬉しいので、まずこれについて一言述べたいと思います。

ここ1ヵ月くらいで「運用スキルが上がった」「投資の幅を広げたくなった」「専門家の話がすっと入ってくるようになった」と言った声をたくさんいただくようになりました。面白いもので、同じ景色でも知識や関心が高まってくると見え方が変わってきます。

私がしばしば例に挙げるのは「自分に子どもができると、周りに子どもが増えたように感じる」という現象です。子どもへの関心が高くなると、周りにいる子どものことが気になり、目に入るようになり、子どもが増えたように感じます。資産形成も同じで、アンテナが高くなり感度が良くなることで、知識と経験が加速度的に高まります。ご報告はとても嬉しいものでした。ありがとうございます。

さて、本題に戻って先週の相場ですが、大きく分けると、①経済指標vs企業決算、②インフレvs経済成長、という2つの対立構造があったと見ています。

①については、インフレの持続にせよ、成長の減速にせよ、経済指標は株にマイナスと思われるものが散見されました。一方で、企業決算は当初の予想よりも良いものが多いという展開になっています。S&P500採用銘柄のうち半分強の決算が発表されましたが、そのうち8割弱が事前のEPS(一株あたり利益)予想を上回りました。

これらが米国株の大きな支えとなり、株価は週末にかけて大きく反発しました。ちなみに、企業決算でも週の中で注目が変わっており、週前半は預金流出や資産売却検討といった心配な動きを見せる銀行セクターへの注目から株価が値を崩しましたが、週後半はテクノロジー系や消費系を中心とした良好な決算を好感する動きが強まりました。

②については、強かったPCE(個人消費支出)コア価格指数や雇用コスト指数を受けて、インフレ持続で米FRBは利上げを止められないのではないかとの見方が台頭した一方、GDP、耐久財受注、消費者信頼感指数などは市場予想を下回り、景気の落ち込みを示唆しました。ただ、GDPについては、内訳を見てみると、設備投資と在庫が弱かった一方、個人消費が強い動きを示していました。在庫増減のGDP寄与度が▲2.26%ポイントと大きく足を引っ張っており、中身は見た目ほどは弱くなかったという感じです。

どちらかと言うと、経済指標はFRBによる5月の追加利上げを支持するものとなっており、銀行懸念が高まったあと3月、5月と利上げを継続する公算が大きくなりつつあります。個人的には景気と相場に与える影響が心配なのですが、どうもそういう方向っぽいです。

このように相場の変動要因にそれぞれ対立構造が見られる中、S&P500は2%下落して3%弱反発するという、値動きの荒い展開となりました。特に週末にかけては、そこまで強気でいいのかというくらい勢いのある反発でした。

今週の日本はGWです。5/1、2を休みにして大型連休にした方もいらっしゃるでしょうが、カレンダー通りでも5/3−7の5連休です。しかし、その間に米国では、FOMC、雇用統計があります。企業決算ではアップルの決算が控えています。また、ユーロ圏ではECB理事会が予定されています。連休中に海外で大きな動きが出る可能性もあるため、しっかりフォローしていく必要があります。

引き続き楽しく増やす資産形成をしていきましょう😊

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