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臨時休校のニュースを見た学校の教員

18:30ごろ:校長の携帯に第一報
18:40ごろ:学校のテレビでNHKを確認

職員室にいた教員
1年2名、2年3名、3年1名、5年2名、教務主任、教頭、校長

18:45 やることの整理開始

◆事実の整理(19:00〜)
翌日9:00より、校長会と市教育委員会の会議で正式に決定予定。まだ未定。

◆担任として緊急の懸念点の整理(19:00〜)
・成績、通信簿
・学級費の残金
・残っている単元
・残っている単元テスト
・持ち物の持ち帰り
・翌日にあるたてわりおわかれ会
・翌日の算数少人数やるか

◆学年としての意思決定(19:15〜)
・成績系はどうせ全国同じような動き(後で)
・学級費は返金or還元できるものを配布
・学校があれば月曜から授業はやる。なければ後で考える。
・単元テストは翌日予定のものまでは行い、残りは配布してしまう。学校があったもやらない。観点別の成績にもそのテストの点数は含まない。
・持ち物は通常の金曜通りの持ち帰り。図工の作品は作品バッグと一緒に持ち帰らせたい。
・たてわりお別れ会は中止の方向、もしくは5年のみ6年に渡しに行く
・算数少人数なくしてテストする

◆今いない各主任に連絡(19:25〜)
ニュース内容の確認と、翌日決定する予定との連絡のみ。念のために最後にやっておくことをうっすら考えてもらう。

◆その他懸念点洗い出し(19:35〜)
・翌週月曜日にある一斉下向(通学班編成)
・4月事前登校
・新一年生への通学班連絡
・会計報告
・保護者対応
・卒業式、入学式
・全国学テ行うのか
・児童の学習機会の確保
・学童もなければ児童の動きはどうなるのか
・給食をどうするか(ストップ?給食費は?)
・ウサギや植物の管理
・教員は職専免か出勤か
・表彰関係
・6年生の荷物や成績、表彰の賞状等
・調理実習で買ってしまったタピオカ等
・出してあるひな壇どうしよう

◆5年生翌日の授業案決定(20:00〜)
1保健テスト
2家庭テスト
3国語話す聞く
4算数テスト
5たてわりお別れ会&バッファ
6返却物等、お別れ

◆懸念点解消
・残金(1000円程度)分だけ画用紙を買い、会計をしめる
・調理実習は6年生になってからやるorやらない決める
・とりあえず紙ベースの算数プリント刷ってある分だけは配る。
・その他は4月以降に先送り
・ウサギ等は市職員担当になるはず
・子どもたちに向けて黒板に指示を書く
「おはようございます。今日は一日バタバタすると思います。本気出してください。色々わかってないことが多くて申し訳ない。たてわりの準備だけしといてください」

◆翌日朝の流れ決定(20:35〜)
8:30 臨時職員集会
8:50 通学班編成
9:25 たてわりお別れ会
12時ごろ臨時職員集会

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急だな、とは思ったけど怒りも焦りもない。
できることはやればいいし、できないことは考えなくていい。こちらは悪くない。

公立学校に福祉的な側面を求めすぎてきたことを考え直す機会だと思う。

そして、今回言われている課題は慢性的に「不登校(予備軍)の御家庭が抱えてきた課題でもある。
学習機会、給食、親の負担や仕事、金銭面等々

安易に「学校はなくてもいい、行かなくてもいい」と言い続けてきた人たちが、素晴らしい代案を提示してくれるだろう。

全学校の代表なんて存在しないのに、「学校現場」の代弁者の多いこと。
個人の意見を一般化しないでいただきたい。

個人的には、全面休校はありがたい。たしかにバタバタはするが、教え子が亡くなるリスクを自分で抱えておくことはできない。
社会に負担がかかるという論調が大きいし、専門家の意見も読んだ。
やはり効果がないと断定しているものは少ない。
未来の宝である子どもたちをどう守っていくか、社会全体で負担してほしいと願う。

緊急対応なのだから、その場しのぎを繰り返せばよい。後から辻褄は合わせられる。
ひとり親家庭や共働き家庭の財政が苦しくなりそうなら政府が財政出動してほしい。

東日本大震災以来、培ってきた産官学民の連携を見せるのは今だろう。
企業の立場で、NPOで、学校で、行政で。それぞれの立場で最大限できることを頑張りたい。


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