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汎用的な指導とは?

こんにちは。

このシリーズでは日々、学生さんたちと向き合う教育現場の方々に向けて、「授業改善のためのヒント」をご紹介していきます。

全5回シリーズですが、少しでも参考になれば幸いです。


最終回の第5回目は、「汎用的な指導」についてです。

授業改善のために必要なポイントとして最後にお伝えしたい点は
「汎用的な(広く用いることができる)」指導についてです。

例えば数学の図形問題を解説する際に、
「ほら、ここに補助線を引けば、三角形ができるから解けるでしょ。」
と解説した場合、学生は「そうか。本当だ」という反応を示すかもしれません。

ただその方法を暗記しただけでは、同じ問題が出題されればできますが、初見の問題に対応する力は身につかないでしょう。



大切であるのは、学生が新たな課題に出会ったときに
一人で答えを導くことができる指導
を行うことです。

その場でしか使えない結果の説明に終始してはいけません。
数学の図形問題の例であれば、「補助線が引ける(可能性が高い)場合」について、「着目すべきポイント」としてまとめて伝えることで、別の場面で活用できるかもしれません。

他教科の指導でも同様です。
「3行目~5行目の内容をまとめると答えだよ」という結果の説明ではなく、なぜその箇所が解答の根拠になるのかについて説明することで、別の場面でも活用できる汎用的な指導につながります。

指導の際には

「どう話したら、どう板書したら、どう説明したら、
 学生が一人で、別の場面で活用できるようになるか」

について考え、指導に取り入れることが有効です。


全5回にわたって授業改善のヒントについて記載してまいりました。

どこか一部でも、今後の指導の参考になれば幸いです。

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