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医学部をめざすキミに送るエール&最新情報【医学部AtoZ】2024分割版④医学部入試の国語対策

SAPIX YOZEMI GROUP で毎年刊行している『医学部AtoZ』『東京大学・京都大学AtoZ』『早稲田大学・慶應義塾大学AtoZ』。

AtoZのネーミングの通り、各大学・学部の基礎知識から最新情報まで盛りだくさんの内容です。

本記事では『医学部AtoZ』2024の中から、「④医学部入試の国語対策」をお届けします。

前半の内容は無料で閲覧でき、後半は有料(300円)。
テーマ①~④まとめ版は700円です。

医学部受験生の皆さま・保護者さま・指導担当の先生方に必要な内容をギュッと詰め込みました!ぜひご活用ください。



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※本記事の内容は、2024年6/30時点の情報です。最新情報は各自でご確認ください。


◆医学部入試の国語対策(Y-SAPIX国語・黒澤雅恵講師インタビュー)
「過去問で出題傾向を把握し資料を読み解く力を高める」

医学部を目指す人でも、大学入学共通テストを受ける場合は国語対策が不可欠です。
「文章を読み解き、論旨をまとめ、アウトプットする練習が大事」という黒澤雅恵講師に、共通テスト国語の問題の傾向と対策について聞きました。

2025年度入試から共通テストの国語が変わる 大問が1つ加わり、全5問90分に

 これまで、大学入学共通テストの国語は、現代文2問、古文1問、漢文1問という四つの大問で構成され、試験時間は80分でした。しかし、2025年度入試から現代文に大問が一つ追加され、第1問「論理的な文章(評論文)」、第2問「文学的な文章(物語文)」、第3問「実用的な文章」、第4問「古文」、第5問「漢文」という五つの大問で構成され、試験時間は90分となります。第3問の「実用的な文章」が、新たに加わる大問になります。

 共通テストの特徴として、センター試験のように一つの大問が一つの文章で構成されるのではなく、複数の文章から構成されていることが挙げられます。新設の第3問でも、複数の図表と文章を組み合わせた問題が出題されるとも考えられます。大学入試センターのホームページでは第A問・第B問の2種類の試作問題が公開されていますが、いずれも複数の図表と文章、そして生徒が書いたレポートから成り立っています。

求められるのは複数の文章を読み解く力と情報を的確に理解し正答につなげる力

 共通テストの国語は、問題全体を通して言葉による記録、要約、説明、論述、話し合いなどの「言語活動」を重視した内容となっており、得点のためには文章の論旨をしっかり理解した上で、問題文に合った正確な選択肢を見極めることが必要です。

 例えば上記の試作問題第B問では、ある生徒が作成したレポートと資料とが提示され、受験生にはレポートの展開を踏まえた資料の説明が求められています。提示されている資料から読み取れることではなく、レポートの展開を踏まえた資料の説明として正しい内容が問われている問題ですので、「資料の内容としては正しいものの、レポートの展開に沿っていない選択肢」は誤答となります。正確に文章の内容を理解する読解力と、出題の正しい意図を把握し、選択肢の中から正しい答えを選び抜く力が求められます。

 一方、

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