『希死』と『生き抜こうとする力』
希死念慮という言葉があるそうです。言葉の通り、死にたいという考えが頭によぎるという意味でしょうか。そして同時に人間には「生き抜こう」との途轍もなく偉大な力もあります。
宮本輝の「青が散る」の小説にて、登場人物がテニスしているときに、突如、希死の願望が表れて、自身を病気だと自認するシーンがあったと記憶します。人は誰しも「仕事辞めよう」とか、「学校やめようとか」、「ここではない何処かへ行こう」、そして「希死」の感情があり、それが命の状態によって、多かれ少なかれ表にでる場合がある