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都市の空間デザインと日常にあるデザインについて思うこと

幼少期に大自然の中で育った私ですが、都市空間のデザインが好きです。人って不思議で、毎日触れていると、先鋭的なデザインと言われたものが、徐々に日常化して、親しみが湧いてきます。その後、伝統的なデザインと呼ばれるようになるまでは、洗練され、朽ちずに街に溶け込む必要があるのでしょうか。

大阪にある空中庭園については、日本よりも海外で人たちに有名です。世界でみるべき建築物10選に選ばれてたと思います。

私も大阪に長年住んでますが、空中庭園まで上ったことは、一度もなかったのですが、海外の友人に逆に連れて行かれて、案内してもらいました。

当時、インバウンド需要の最盛期で、空中庭園には、大勢の海外からの観光客が来てて、おそらく日本人はわたしだけだったかもしれません。

空中庭園から見る夜景は、阪急電車は、地上を通る大阪メトロの電車の窓から漏れる光が、街のビル明かりの間を進んでいく、ミニチュアを上空から眺めているようで、童心に戻った気持ちでした。自分が住んでいる街をある程度近い上空から窓越しではなく空気を感じながら見るという経験ができます。

次に関西の人には、馴染みがないかもしれませんが、東京駅の駅舎のドーム内側からの写真です。東京駅の赤レンガ造り駅舎、あの大正時代の駅舎が好きなんですよね。

札幌駅とか、博多駅がどんどん近代化していって、なんか、どこも品川駅の駅舎のように画一的になるのが、正直寂しさすら感じてたので、東京駅の旧駅舎が復活したのが、嬉しかったですし、やはり荘厳さがあります。

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大阪駅の駅舎は、現代的ですが、そのデザインが好きです。

建設当初は、ホームに雨が入ってくるので欠陥建築なんて批判もありましたが、空間の使い方が非常に上手いし、大阪ステーションシティとして、間にビルとビルを渡るというよりかは、一体感があります。

※その後、ホームに屋根を造って、なんら問題なしだと思います。

ここもビルの上に、庭園と農園があって、遊びごころもあり、人々の憩いの場所になってます。

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大きな建築物のデザインだけでなく、日常にある理髪店の時計や看板のデザインも気に入ってます。

控えめに言うと、世界有形文化財にしてもらいたいと思うくらいです。

この看板を守るために、お店の守る店主の方の歴史が滲みでているようです。私のこの写真撮影が下手なのですが、暗がりの街に理髪店の明かりと看板の明かりが程よい光加減で照らしてて、その街に安心感を与えてくれてます。

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コロナ渦にて、自粛期間にステイホームと言われて、閉鎖的な部屋に押し込められて憂鬱になってた方も多いと思います。(逆に家が好きな人もいてたりはしますが。。。)

ヨーロッパのある都市では、厳しい冬は家に籠るしかない、そのため家の壁に絵を飾るのは、お洒落とかではなく、生活必需品としての絵画だとの説明を聞いたことがあります。

それと同じように都市空間にある日常にあるデザインは、何か特別な人や気取った人がやっているものではなく、生活必需品として私たちの血肉になっていると思います。