スーパーなヒーロー。
2年前くらいのお話。長女がまだ2歳なりたてのころ、保育園帰りにスーパーに寄った。
スーパーに寄ったはいいものの、カートがなかった。走り盛りの長女は、店内をわんぱくに駆ける。そして、すぐにどこかへ消えてしまうお年頃。
1人わーきゃーいいながら、ブワーと駆け回る2歳児。周りからしたら、迷惑も迷惑である。私といえば、お客さんの白い目を一身に集めすぎて、多分白目むいてた。
逃走、捕獲、逃走、捕獲、逃走、捕獲、逃走、逃走、、、ほ、ほか、捕獲、、、を繰り返す。
ごめんなさいごめんなさいすみませんすみませんと周りに頭をぺこぺこ下げながら、足早に買い物を済ませようとする。
100ぺこぺこくらいした頃、ふと思った。
そんなメンタルで買い物をしていた。
*
なんとかレジに辿り着いた。しかし、レジに並んでいる隙にダーっと他のとこへ行ってしまう。あぁ。。。となりながら、一旦列をはみ出して、2歳児を捕獲しにいく。
この繰り返し。
3回は並び直した。
なんとか自分の番までありつけた。
両膝で娘をロックしながら、会計を済ませる。
サッカー台にて、袋詰めをする。
ここで脱走。
2歳児は、レジからサッカー台へ移動するとき、両膝ロックが緩んだ隙を見逃さなかった。そして、あっという間に冷蔵庫の方へ行ってしまった。
そのときだった。
ヒーローが現れた。
お隣で袋詰めしていた金髪ヤンキーなママさんが、小1くらいの金髪イケイケな娘に指示を出し、長女を追いかけてくれたのだ。
小1くらいの金髪イケイケ娘は、ラジャー!とすぐさま遠くの方に行った長女を追いかけ、冷蔵庫付近で捕獲。
2人でお手手を繋いで、こちらに連行してくれた。
金髪ヤンキー風のママさんと娘ちゃんに深々とお礼をした。ママさんも娘ちゃんは「いえいえ〜、ほな失礼します〜」くらいの感じで颯爽と去っていった。
スーパーで疲弊しまくっていた私にとって、あの親子はヒーローだった。
まさにスーパーヒーローだった。
・こぼれ話
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