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ショーシアター「Variete」②

Varieteが何なのかはこちらの記事をご覧ください。
https://note.mu/yoyonaoto/n/n47153189e39c

ヨーロッパに拠点を移してからの4年
今まで10種類のVarieteシアターで12種類のショーに出演しました。
日本人アーティストの中では、歴代でもかなり多い方だと思います。

日本には無い欧州の特殊な文化「Variete」について
もう少し詳しく記してみようと思います。

◇住居


基本的に公演期間中アーティストが滞在するアパートはVarieteが用意してくれます。
住居の形態、クオリティはVarieteによってまちまち。

豪華な広いアパートの部屋を1組ずつ割り当てられる事もあれば
シェアハウスにアーティスト皆で生活する事もある。
時には狭いコンテナが用意されることも。

その都度ホテルアパートの様な部屋を借りてくれる所もあれば
常設でシアターに直接アパートが常設されている所もあったりして。(この場合出勤時間30秒で現場に行けるから超楽。)

僕にとって長い契約の仕事だと、どういった住居を用意してくれるかはかなり重要で
ここ最近は毎回念入りに確認しています。

◇公演スケジュール


週5日公演で月、火休みの所が多いですね。
ショーをご飯を食べたりお酒を飲みながら観る様に作られているので
平日夜に1回、場所によっては土日2回とか。

ショーのコンセプトや内容によって
出演が自分のアクトだけのこともあれば
ダンスしたり、他のアクトのサポートしたりで
ほぼステージに出ずっぱりのことも。

ヨーロッパに来たての頃は、自分の演技だけに集中できる環境を望んでましたが
今となっては他の出番がある方が楽しめる様になりました。

何より、同じショーを週5でやってるとどうしても飽きが来てしまう。
自分なりに刺激を作って、毎日楽しくショーができる環境づくりも大切にしています。

◇オファーのタイミング


これもVarieteによりますが
1年以上前にスケジュールを抑えられることが多いです。
それもそのはず、ほとんどのVarieteはショースケジュールを2年先まで作ってるんですよね。
先日まで出演していたVarieteでは、2020年冬に出演してもらうアーティストについて話し合っていました。

もちろん2年前に全てのアーティストを決めるわけでは無く
バランスを見ながらゆっくり話し合いを重ね、アーティストを付け足していきます。

2年前にスケジュールを抑えられてしまうと
その後もっといい仕事が舞い降りてくる事ももちろんあります。それで失敗したことも。
今の自分の状況と、オファーの内容とを見比べながらいつも慎重にお受けするか選んでいます。

そもそもオファーって、どこからどうやって来るの?
というお話は、長くなったのでまた次回。

写真は2017年7月から2018年2月までの7ヶ月間
BerlinのWintergartenという老舗Varieteシアターで公演された
日本コンセプトのショー「Sayonara Tokyo」より。

…版権的に、日本では二度と出来ないであろうアクトをこの為に作りました。
これはこれで楽しかったけどね。

Naoto

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