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【雑感】新規事業の起案で失敗した話 -デザイン思考を学びつつ振り返る-

というデザイン思考/ UXデザインに関する書籍を読んだ。

なぜ、キャリアの中心が法人営業である私が、上記の書籍を読んだか。

その背景は、社内の新規事業起案の企画に参画し、失敗した経験があったから。

新規事業の起案としては、アイデアの創出→市場調査→ターゲット設定→ターゲットの課題設定→ソリューションの検討→ビジネスモデル検討というおおまかな流れを行った。


そこで、失敗した原因をある程度内省した結果、以下のようなことだと整理した。

・アーリーアダプターとなる顧客を見つけられなかったこと
・対象顧客のリアルな課題を見つけられなかったこと


事業開発における前工程の進め方、現状認知である市場調査、顧客理解などが全般的にイケていなかった。

たとえば、

電話インタビューでは、
顧客に◯◯で困っていますか?◯◯にどのくらい時間をつかっていますか?
→困っています。◯◯時間くらいにこの作業に時間を使っています。

◯◯を利用する事で、時間短縮が図れたら、◯◯にお金を払いますか?払うとしたらどのくらい払いますか?
→とてもいいサービスですね、◯◯くらい払うかもしれないです。

のような教科書的な流れで、恥ずかしながら顧客のニーズを確認しようとしていたし、このような問答で製品/サービス化するなんてまずないな、と当たり前のことを気づかれた。


顧客行動を緻密に繊細に観察し、表面化していないニーズを探る必要性があったし、それは単純なQ&Aでは見えてくるものではなかった。

また、なぜか業務の代替というしかないという視野の狭さがあった。

顧客のインサイトを特定するインタビューでは、人は嘘をつくということを踏まえるべきだし、ただただ観察するエスノグラフィなどの手法をつかってみてもよかったかもしれない。
統計資料や簡単な電話インタビューなどでは、得られる情報に違和感を持ちつつ、気づかないフリをしていた。

上記のような反省もあるものの、まだまだ自分達はやれることがあったとワクワクもしている。
結果が出るまでワクワクしながら、やり続けたい。

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