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日経新聞女性記者ストーカー事件は警視庁によるストーカー捏造だった

日経新聞の女性記者がストーカーとして逮捕された事件、報道されると同時に大騒動になり、また、週刊誌が女性記者に対して同僚や業界の人間が同情していると報道して、一体どういう事件だったのかと物議を醸していたが、最終的には女性記者が不起訴処分となり、それに合わせて実名報道された逮捕時のネット配信記事も削除され、終結に向かった。

ところが集英社オンラインがデイリー新潮の報道も合わせた全ての報道の点と線を結ぶ記事を配信して事件の全貌が判明した事で、俄かに「男性が女性をストーカーにでっち上げた」疑惑が浮上した。

過去の報道も纏めて簡潔に述べるとこうなる。

朝日新聞のA記者が毎日新聞の女性記者B子さんに対して、夫婦関係が冷めきっている、妻とは別れるつもりだ、と嘘を吐き、執拗にアプローチし続けて、B子さんがその言葉を信じてしまった為、2021年の夏頃、不倫の関係に陥る。

不倫開始時のB子さんは独身で、30歳丁度くらいの結婚適齢期でもあった為、Aの言葉を信じて結婚を意識し、真剣に交際していると認識していた。

余程口が上手かったのか、交際(不倫)は順調に進み、A記者はB子さんの自宅に歯ブラシまで置き、半同性状態となる。

2023年夏、二人が職場としていた永田町界隈で、二人が不倫しているとの怪文書がばら撒かれた事で問題になり、A記者は異動になって事実上の左遷、B子さんも毎日新聞社に居づらくなって日経新聞に転職。

2023年秋、一向に妻に別れを切り出さないA記者に対し、ようやくB子さんも不信感を持ち始め、そろそろ距離を置こうと考え、B子さんが別れを切り出したが、A記者が別れてくれず、周囲に「別れてくれない」と愚痴をこぼしていた。

その最中に妊娠が発覚する。

続きは上記の記事の引用に微妙に改変を加えたものを貼る。

「B子は避妊には気をつけていたんですが、転職準備のバタバタもあって意図せず妊娠してしまったんです。そもそも転職も、離婚の話を一向に進めないA記者に対し、少し距離を置こうと考えてのことだったのですが、妊娠発覚後は徐々にお腹の中で育つ赤ちゃんに母性をくすぐられ、『シングルマザーでいいから産みたくなった』と言うようになりました。

これに慌てたA記者は中絶を要求。連日のように『全部俺が悪かったし、中絶をさせるんだからこれからずっと支えていく。逆に出産したら一生恨む』と言われ続けたB子は精神的に追い詰められ、妊娠12週直前のタイミングで泣く泣く中絶したんです。去年の年末のことです」(同前)

B子さんは中絶が原因で精神的に参ってしまい、ずっとその事を気にかけていたという。

そうして別れられないまま、今年2月、DV騒ぎが起きる。

「この二人を巡っては何度かDV騒動があり、A記者の殴打を受けてB子さんが顔面を腫らしたり、額が割れて病院に搬送されたこともあります。その際は病院から警察に通報があり、かけつけた警察官がB子さんに『被害届を出してはどうか』と促したものの『大丈夫です』と答えたために事件化を見送った経緯があります」(捜査関係者)

愛情ゆえにB子さんがA記者をかばったのかもしれないが、被害者と加害者が入れ替わって事件になっていた可能性も拭いきれないものだった。

DVで顔に目立つ傷ができた翌日、B子さんのもとに彼女の親族が訪ねてきたことですべてが明るみに出た。捜査関係者が語る。

「あくまでB子さん側の言い分ですが、(B子さんの)親族はDVを知って激高、A記者が自分の両親を連れて謝罪に来たといいます。A記者は土下座で謝罪、結局それ以降もB子さんの部屋で2人の半同棲生活は続いたんですが、8月になってB子さんの親族がA記者の奥さんに対して不倫や妊娠中絶などの経緯を打ち明けるようなメールを送った。

これでA記者は奥さんに問い詰められたのでしょう、翌日B子さんに『なんてことしてくれるんだ』と手がつけられないほど怒り出し、以降はB子さんからのメールを無視するようになった。その段階でA記者はストーカーにあっていると被害届を提出。警察はB子さんに1回警告をしたものの、B子さんはA記者から全く返信がないためメッセージを送り続けたといいます」

そして8月26日早朝、突然の逮捕。B子さんは水子供養の寺に出かけるために、自宅を出たところだった。

「9日間で64回ですから、1日平均で10回にも満たないわけで、それを『執拗』と捉えるかどうかは微妙な線ですね」(捜査関係者)

しかもB子さんは「『会いたくないならブロックして』と伝えていた」にもかかわらず、そうして送られてきた「お願いだから一種に背負ってくれないかな」という中絶した事実に一緒に向き合って欲しいという悲痛なメッセージをストーカー行為の証拠として警察に突き出し、逮捕させたという。

ここまで胸糞の悪い事件は滅多にない。

信憑性が解らない為に転載はしないが、週刊文春の記事ではもっとグロテスクな事が書かれていた。

ストーカーがでっち上げだったというのはほぼ確実なようだが、実はこういう話も出ている。

スリーピースのスーツが似合うワイルドな風貌のA記者は、当時、党の政調会長に再就任した高市早苗氏のお気に入りだったという。

A記者は政治部記者で、2020年春から総理番を務め、安倍晋三総理(当時)や高市早苗氏の番記者を務め、松野博一官房長官の番記者も任された後に、再び官邸クラブに戻ったという経歴があるという。

高市早苗氏との接点はその頃だろう。

警察が事件を取り扱う場合、国会議員とその家族、並びにその周辺人物と周辺人物の家族に関しては、警察署に被害騒動等があると、政治家案件として本部に報告し、通常の案件とは差別化して、迅速、丁寧、懇切に扱う。

本来であれば明白にA記者側に非があり、痴情の縺れでなく、中絶させた事を端緒に始まった対人トラブルである。警察が介入すべき問題ではなく、もっと慎重に取り扱うべきで、また、通常の警察署の対応であれば、そのように取り扱われていた可能性が高いが、何故か警視庁は、中絶に至った経緯まで把握しながら、B子さんを一方的にストーカーとして扱い、まるでA記者の代理人であるかのような、異常な動きを見せている。

この事は警視庁がこの問題を高市氏がお気に入りだった時期のある人物だったという事で政治家案件として扱い、事実関係を度外視で、A記者の露払い役になったと仮定すると、全ての辻褄が合う。

この事件、急転直下で、政治家が絡む事で、本来、ストーカー事件として対処すべきでない案件を、警察がストーカー認定し、B子さんをストーカーに捏造して、逮捕に至った警察不祥事、警察による不正の疑いが出てきた。

警察によるストーカー捏造はありふれた話で、直近では奈良の事件、2021年には兵庫県警尼崎東警察署によるストーカー捏造事件がある。

国会議員からすれば、警察は自分に都合よく動かせる方が得だ。政治家案件として処理させる特権を法規制や運用規定で縛ったところで一切得しない。それどころかこのようなケースを国会で警察を追求すれば、警察から報復されて不祥事で失脚するリスクもあるので、特に腹黒い政治家はやりたくないだろう。そして政治家は大物になればなるほど脛についた傷の数は増える。追及できるわけがない。何もしていない国民がストーカーに捏造され、人生を破壊されて泣き寝入りさせられようが、どうでもいいのだろう。

腐りきった政治にも、権力者におもねって国民を虐待する腐りきった警察にも、そしてこの事実をきちんと報道しない大新聞社とテレビの報道局にも、本当に、うんざりだ。

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