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うましお
2024年1月19日 09:53
こんにちは、はじめまして。うましおと申します。40代でパート勤務、子育ても少し佳境に入りつつある今日この頃。そろそろ、父の話をまとめたいと思い書き記します。尚、本作には日本国内における、違法行為が含まれておりますのであらかじめフィクションとして捉えていただけると幸いです。また、暴力、誹謗中傷、読んでいて気持ちが荒むような内容は記しておりませんのでご安心ください。
2024年1月20日 06:48
私が小学3年生このころ、気づいたら父はいなかった。うちの父は元々交友関係が広く、週3は友達の家に遊びに行っていたため(多分)すぐには気づかなかったが、ある時ふと、やたら父と会わないな…と思ったのだ。母にこの事を聞きたかったが、なんとなく聞けない空気のまま父不在で毎日を過ごしていった。その間母は以前と変わらず毎晩のように酒を飲み、機嫌は毎日乱高下を繰り返していた。ある時「仕事をもう一つ
2024年1月21日 06:30
我が家は木造新築の二階建てだ。階段を登った所の天井に開き扉があり、鍵棒でレバーを引っ掛けて開き扉を開けると折り畳まれたハシゴが降りてくるパターンの、よくある屋根裏がうちにはあった。そこには、私のお雛様の道具や家族のスキー道具のほかに、赤ちゃんの頃の洋服やおむつなどの思い出の品やなども置いてあった。当時、近所にはうちより高い屋根の家はほとんどなかったので、屋根裏の明かり取り用らしき小窓を開
2024年1月22日 13:28
父がインドから帰ってきて次の週の休みだったか。父に連れ出されて清水港へ釣りをしに出かけた。この時すでに私は「父の舎弟」という位置付けだった。私がずっと欲しかった流行りのウォークマンを、貯めたお年玉で買おうもんなら「ただカセット聞くだけでもったいないから、ラジオ付きにした方が良い」と言い、ラジオなどほぼ聞かない私に無理やり三万円のウォークマンを買わせほとんど父が所有していたことがあった。母
2024年1月23日 17:17
父には、仲のいい友達がいた。それはサーフィン仲間のMくんだ。Mくんには奥さんと娘がいる。娘は私の一つ下で、うちと同じ三人家族だった。Mくんは身長が高く、ホリの深い顔。ずっと誰かに似ていると思って調べたらミックジャガーだ。彼はいつも父に対して敬語だったので、年齢は多分父より年下だったと思う。破天荒な父に対し「Kちゃん(私の母)を大事にしてあげなきゃダメですよ!そんなことじゃあ逃げられます