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【ビジネス書解説】「13歳から分かる!人を動かす カーネギー人間関係のレッスン」

こんにちは。
今回は、藤屋伸二さん監修の「13歳から分かる!人を動かす カーネギー人間関係のレッスン」について解説していきます。

はじめに

悩みの中で多くを占めるのが、人間関係の悩みです。
すべての悩みは人間関係に通ずるとも言われています。
「人間関係をより良いものにするためにはどうすればいいのか」「周りの人たちとの人間関係をどう作っていけばいいのか」このような人間関係の悩みを持った人は多いです。
国や時代を問わず、私たち人間は人間関係で悩まされます。
そんな時に人々はどうしてきたか。
それは、この本を読むことで解決してきたのです。

デール・カーネギーが書いた「人を動かす」という本です。
様々な言語に翻訳され、今では1500万部を超える大ベストセラーとなっています。
周りの人々とうまくコミュニケーションをはかり、心を通わせるための方法を知りたい人は是非今回の解説を最後まで聞いてください。

今回は、自分の意のままに人を動かす方法を13個解説します。
周りの人とのやり取りがうまくいかない、たくさんの人ともっと良い人間関係をつくりたい、そんな悩みを持つ方は必見の内容となっています。
この記事がタメになった、参考になった方は、是非いいねやコメントをお願いします。

Youtubeでも解説していますので、ぜひこちらもご覧になってください。


具体的なアクションプラン

【1個目】 批判や非難をしない

相手を批判しても何も生まれないです。
批判された相手は、その場をやり過ごすためにあなたの言うことを素直に聞いているような態度を取ります。
しかし、心の中では納得していないです。

人は自分の行動や言動を正当化しようとする生き物です。
親切心で相手の事を思ってやった行動でも、相手にとっては批判されたと感じます。
大切なことは、どんな行動にもその人の言い分があるということです。
相手の行動や態度を変えたいときに、間違いを指摘するのは意味がありません。
そもそも相手の行動や態度を変えることはとても難しく、ほぼ不可能です。
不信感を抱かれるなどのリスクも伴います。
ポイントは、相手の言い分を素直に聞き入れるということです。
相手の言い分に耳を傾け、その気持ちに寄り添ってください。
そうすることで、あなたの言葉を聞く準備ができます。
要望を伝えるのはそれからです。

相手の気持ちに寄り添うためには、「なぜ、そんな行動をしたのか」を考える必要があります。
相手の立場に立って、その時の気持ちや価値観を想像してください。

「どうしてそんなことをしたのか」「言い訳するのは、どんな思いがあるからなのか」ということを考えることで、その人の大事なものが分かってきます。
こちらの視点を変えて相手に接することで、相手の行動も自然と良い方向へ変わります。
おろかな人ほど批判をしたがることを覚えておいてください。


【2個目】 相手の自尊心を満たす

自尊心を満たしたいというのは、誰しもが持つ欲求です。
誰かに褒められたり、誰かが感心してくれたり、自分の存在を認められたいと思っています。
「自分は重要な人間だ」と感じることで、自分を信じて動き出すことができるのです。

つまり人を動かすためには、その人自身の内側から沸き起こる「動きたい」という気持ちが大事です。
「動きたい」と思えるようにこちらから働きかけることが必要です。
そうするためには、「できないこと」ではなく「できること」に目を向けてください。

相手を動かそうとするときに、ついやってしまいがちなのが、できないことを指摘することです。
「この仕事ができなければ、評価を下げる」のように、その人ができないことを罰するような行動を我々は取ってしまいます。
しかし、これでは相手は前向きな気持ちで動くことが出来ません。

相手の「できること」に目を向けて、きちんと評価してあげることが重要です。
「できること」にはなかなか目がいきません。
しかし、「できること」や「長所」への働きかけを行うことにより、強みに気付いて前向きになれます。
誰かに褒められた経験はその人の力の源になります。

できることをきちんと評価するためには、お世辞は絶対に言わないでください。
簡単に見抜かれてしまうからです。
普段から相手のことを考える時間をとり、その人がどんな長所や個性をもっているか、時間をかけて考えてください。
心からの言葉でないと相手に届くことはありません。


【3個目】 相手の立場に立ち、相手の利益を考える

人は誰かに「こう動いてもらいたい」と思う気持ちが高まれば高まるほど、自分の思いを相手に押し付けてしまいがちです。
そんなことでは、人に動いてもらうことはできないです。

人に何かをしてほしいと思ったら、「どうすれば相手はそうしたくなるだろう」「相手は何を求めているだろう」と相手の利益を考えることが大切です。
他人が自分と同じものに興味を持つことはほとんどないです。
次の2つのポイントを押さえると、人は動いてくれます。
一つは、相手の利益を分かりやすく示すことです。
自分が得られる利益というのは気付いていないことがよくあります。
それを明確に示すことによって、行動する理由がうまれます。
二つ目は、利益を得るための行動を伝えることです。
具体的に伝えることをオススメします。
人を動かすということは、自分が望む結果を得られるためなら、相手に損があっても構わないということではありません。
お互いが利益を得られることが前提です。
メリットを分かりやすく伝え、そのための行動を示してあげれば、自然と動いてくれるようになります。


【4個目】 議論をしない

意見の異なる相手と真正面からぶつかっても対立が深まるのは目に見えています。
自分と意見が異なる相手を説得するときは、議論で相手を言い負かそうとしてしてはいけません。
これは問題を悪化させるばかりで、望む結果を得ることはできません。
議論することで、相手も自分も「自分の考えが正しい」という思いを強くしてしまいます。

議論しないようにするためには、相手の行動や言動を受け入れることが不可欠です。
批判や否定をせず、素直に受け入れてみてください。

あなたが受け入れることで、相手に納得して行動できる意見を伝えることが出来ます。
議論は相手と敵対関係をつくってしまいやすいことを覚えておいてください。


【5個目】 相手の間違いを指摘しない

間違いを指摘されたら、あなたへの不信感や反発心を生んでしまう可能性があります。
間違っていたとしても、いきなり指摘するのはやめてください。
指摘したいという気持ちをぐっとこらえて、相手の意見に耳を傾けてください。

人を説得するときに正しさを振りかざしても意味がありません。
何が正しいか、正しくないかは重要ではないです。


【6個目】 自分の間違いを認める

人は自分の間違いに気づいたとき、隠そうとしたりごまかしたりします。
自分の間違いを認めてしまうと、説得力がなくなってしまうと心配しているのです。
しかし、むしろ自分の間違いを認めることが、人を説得することに繋がります。
それは、相手に敵対したり攻撃したりする理由がなくなるからです。
また、自分の間違いを素直に認める人だと思われることで、あなたへの信頼感が生まれます。
相手への接し方も友好的でおおらかになり、説得しやすい状況がうまれます。


【7個目】 共感を示す

話し合いたくても、いきなり攻撃的な態度を取ってきたり、話始める段階から怒っている時があります。
そういう時には、なぜそんな感情になっているのか相手の心に目を向けてください。
相手の立場になって話を聞き、同じように感じる必要があります。
そして、共感したことを相手に伝えてください。
共感を示すことで、この人は自分の理解者だと感じてもらえるようになります。
心を開いてくれるようになり、素直に話し合えます。
怒りとは二次的な感情です。
怒りの奥には「悲しい」「つらい」「悔しい」などの一次的な感情があります。
この一次的な感情が高まると怒りとなって現れます。
悲しいときやつらいときは誰かに共感してほしいです。
だから、人が怒っていたらまず共感してください。


【8個目】 結論を相手に出させる

人は誰かの考えよりも、自分の考えを圧倒的に大切にします。
誰かに「こうしてくれ」と言われたとおりに動くよりも、「こうしよう」と自分で決める方が積極的に動きます。
高いモチベーションで行動するためには、自分の思いついた結論を実行することが大切です。

ポイントは「自分の出した結論だ」と相手に思ってもらうことです。
相手を説得する場面で、出した結論が誰のものかは重要ではありません。
自分が出した結論であれば、モチベーションを何倍にも高めてくれます。
自主的に行動している実感を持たせる事で、相手は動いてくれます。


【9個目】 まず相手に喋らせる

自分ばかりが話していても、相手に聞いてはもらえません。
自分の思いを相手にぶつけるだけでは、相手は言いたいことが言えないままになってしまいます。
あなたの言葉を聞き入れる姿勢になっていないため、一方的にぶつけられた言葉は聞き流されていることが多いです。

ポイントは、相手の話を全て聞き、話す準備ができてから話すことです。
言いたいことがある相手は、思いを話すことが出来たら気持ちが落ち着いてきます。
話ながら自分の考えを整理することができ、あなたの話を聞く準備が整うのです。
あなたも相手が話している間に、相手の考えや説得するための情報を集めることができます。
話を聞いている途中で自分の意見を言いたくなっても我慢してください。
とにかく相手に言いたいことをすべて喋ってもらい、自分の意見を言うのはそれからです。


【10個目】 友好的に話す

自分の意見に納得してもらいたいと思っている時、つい熱くなって大きな声を出してしまったり、話すスピードが早くなってしまうことがあると思います。
声の大きさや話し方も、人を説得するうえで重要な要素です。

大きな声や早口な話し方は、聴く側に無駄な緊張を強いてしまい、話し合いには向いていません。
ゆったりと、静かにおだやかに話すことを心掛けてください。
相手の感じ方が大事です。
「この人は自分の味方なんだ」と声や口調で感じてもらうことができます。

そうすれば、相手は心を開き、あなたの言葉を素直に受け取りやすくなります。


【11個目】 「イエス」と答えてもらえる話題から始める

人と話し合いをするときに、結論を急いでいきなり意見の相違点から解決しようとする人が多いです。
相手を説得したいのであれば、これはやってはいけません。
理由は、相手との対立関係を作ってしまうことになるからです。
お互いの意見の相違点をぶつけ合うことで、否定的な気持ちを作ってしまうと、あとからそれを覆すのはとても難しいです。

相手を説得しようとするときは、「イエス」と答えてもらえる話題から始めるのがいいです。
大切なことは、相手を肯定的な気持ちにして、話題が自然と肯定的な流れになるような話題を選ぶことです。

相手が「確かにそうだ」「そうしよう」というような話題から始めることが大切です。
人は一度「ノー」と言ってしまうと、それを覆すのは難しい生き物なのです。


【12個目】 美しい心に働きかける

人は生まれながらに「正しい人間でありたい」「良い行いをしたい」という美しい心を持っています。
電車でお年寄りの人に席を譲ったり、道で困っている人を助けたりするのも美しい心があるからこそ取る行動です。
そのような美しい心に働きかけるように、相手の気持ちを動かしてみてください。
自分のことを「美しい心を持った人だ」と信じてもらい、そのように扱ってもらえば、そのイメージにふさわしい行動をとります。
イメージ通りの振る舞いをしなければならないと思ってしまいます。

いくら言葉で「こうしてほしい」とお願いするよりも、生まれながらに持っている美しい心に働きかけ、相手を動かす方が、相手も気持ちよく力を発揮してくれます。


【13個目】 競争心を刺激する

人の心の奥底には、誰かと競い合い、その競い合いに勝ちたいと思う競争心があります。この競争心を利用して、人を良い方向へ動かすことができます。

アスリートがよく口にする言葉で「ライバルの存在があったおかげでここまで強くなれた」というセリフがあります。
これはまさに競争心を利用して自分を成長させた例です。
これは職場の人間関係や、ビジネスの取引などにおいても応用することができます。
競争心を刺激するような状況を敢えて作ったり、情報を伝えたりして、相手のモチベーションを上げるように行動していきます。


まとめ

それでは、まとめていきましょう。

【1個目】 批判や非難をしない

どんな人の行動にも、その人の言い分があります。
明らかに相手が間違ったことをしても、それを指摘することは意味がありません。
相手を批判するのではなく、まずは相手の言い分を聞いてください。
そうすることではじめて、相手はこちらの言葉を聞く気になってくれます。
こちらの要望を伝えるのは、その後にしてください。


【2個目】 相手の自尊心を満たす

人を動かすには、相手の心に「動きたい」という気持ちを起こさせなくてはいけません。そのためには、できないことではなく、できることに目を向けることが大切です。
そうすれば、相手に主体的な気持ちが起こります。
人は誰でも「自尊心を満たしたい」という強い欲求を持っています。
その欲求を満たし「自分は重要な人間だ」と感じることではじめて、自分を信じ、動き出すことができるのです。


【3個目】 相手の立場に立ち、相手の利益を考える

相手の立場に立って気持ちを想像し、相手の利益を考えてください。
相手は、自分にとっての利益が見通せれば、自然に「動きたい」と思います。
相手にとっての利益を伝えるときには、「どうすればその利益を得られるか」という具体的な行動も分かりやすく伝えてください。


【4個目】 議論をしない

意見が異なる相手と議論をしても、望む結果を得ることはできません。
相手にこちらの考えを納得してもらい、行動してもらおうと思ったら、議論をして相手を言い負かしても意味がありません。
むやみに議論をせずに、冷静に話し合うことを意識してください。


【5個目】 相手の間違いを指摘しない

相手の意見を「間違っているな」と感じても、いきなりそれを指摘するのはやめてください。
その気持ちはぐっとこらえて、まずは相手の意見に耳を傾けてください。
相手の心の中にあなたへの不信感や反発心を生んでしまわないようにしてください。


【6個目】 自分の間違いを認める

自分の間違いに気づいたとき、人はそれを隠そうとしたなります。
しかし、自分の間違いを認めることが、不利な結果を招くことはありません。
むしろ、間違いを認めることは、人を説得することにつながります。
「この人は、自分の間違いを認める素直な人だ」と感じさせることができれば、あなたへの信頼感が生まれます。


【7個目】 共感を示す

相手の身になって共感することで、相手に「この人は自分の理解者だ」と感じてもらえます。
そうなれば、あなたに心を開いてくれるようになります。
相手がいくら怒っていて攻撃的な態度を取ってきても、共感を示すことによって素直に話し合えるようになります。


【8個目】 結論を相手に出させる

相手を説得する場面において、その結論が本質的に誰のものであるということは重要ではありません。
大切なのは、相手が「自分の出した結論だ」と思うことです。
それは相手のモチベーションを何倍にも高めてくれ、「この人は自分の考えを採用してくれた」という信頼感にもつながっていきます。
人は誰かの考えよりも、自分の考えの方を、はるかに大切にするものです。
結論を相手に出させた方が、積極的に動いてくれます。


【9個目】 まず相手に喋らせる

言いたいことがある相手は、自分の思いを話すことができれば気持ちが落ち着いてきます。
また、話しながら自分の考えを整理することができ、あなたの話を聞く準備が整います。
こちらとしても、話を聞いている間に、相手の考えや説得するための情報を事前に集めることができます。

聞いている途中で自分の意見を言いたくなっても、我慢してください。
自分の意見は、相手が話し終わってからです。


【10個目】 友好的に話す

「この人は自分の味方なんだ」と相手が感じる声や口調を意識してください。
つい熱くなって大きな声で話したり、早口になってしまいますが、それでは人を説得することはできません。
話し方を意識するだけで、相手の感じ方は全然違います。


【11個目】 「イエス」と答えてもらえる話題から始める

相手を肯定的な気持ちにし、話が自然と肯定的な流れになるような話題を選ぶことが大切です。
結論を急ぐあまり、いきなり解決しようとしないでください。
人は一旦「ノー」と言ってしまうと、それを覆すのは難しいです。
だから、「イエス」と答えてもらう話題から始めてください。


【12個目】 美しい心に働きかける

人は生まれながらに「正しい人間でありたい」「よい行いをしたい」という美しい心を持っています。
相手に自分のことを「美しい心を持った人だ」と信じてもらい、そのように扱ってもらえれば、人は誰だってそのイメージにふさわしい行動をとります。
言葉を尽くして「こうしてほしい」とお願いするよりも、美しい心に働きかけ、相手を扱う方が、相手も気持ちよく力を発揮してくれます。


【13個目】 競争心を刺激する

人の心の奥底には、勝ちたいと思う競争心があります。
競争心は、とらわれてしまうと本来の目的を見失って失敗に繋がります。
しかし、上手に利用すると、人をよい方向へ動かすことができます。
敢えて競争心を刺激するような状況を作ったり、情報を伝えたりすれば、相手のモチベーションを上げることができます。



解説は以上となります。
生きている以上、他人との関係は切っても切り離せません。人間関係の悩みは、今後も続いていきます。
今回紹介した13個のアクションプランを一つでもいいので実践してみると、深く悩まずにすみます。
相手を変えようとするのではなく、まずは自分を変えることで円滑なコミュニケーションができるはずです。
今回の解説がよかった、ためになった方は、いいねコメントを是非お願いします。

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