【ビジネス書解説】『はじめてのお掃除起業』

2022年10月26日 12:02

こんにちは。
今回は、福井智明さんの『はじめてのお掃除起業』について解説していきます。

はじめに

今、世の中は働き方改革が叫ばれています。
プライベートを充実させつつ、自分らしい働き方を探す人が増えてきたからです。
多くの人に感謝され、豊かにお金を稼ぎ、ゆとりのある時間を確保し、やりがいを感じながら、幸せな人生を送る。
このような仕事ができることは誰にとっても理想だと思います。

一方で、「そんな都合の良い仕事があるわけない」と思っていないですか？
今回紹介するお掃除ビジネスであれば、その望みをすべて実現できます。
お掃除ビジネスは、次のような人におすすめです。
プライベートの時間を大切にしたい人、誰かの喜ぶ顔を見たい人、体を動かす、健康的な仕事がしたい人、脱サラしたい人、定年退職後の仕事を探している人などです。

もし1つでも当てはまる項目があれば、あなたはお掃除ビジネスに向いている人です。
掃除、ビジネスなら、収入も自分で決められます。
土日や休日に副業をして年間300万円稼いだり、がっつり働いて年間500万～1000万円稼いだりすることも可能です。
この本の著者の福井（ふくい）さんは、株式会社KIREI（キレイ）produce（プロデュース）という会社を経営し、『おそうじ革命』の屋号で、加盟店と直営店を含め200店舗のプロデュースをしています。
テレビやラジオ、新聞など多くのメディアでも取材を受けています。

お掃除ビジネスが安定した収入になるのは、いくつか理由があります。
例えば、汚れは絶対なくならない、超高齢社会の到来により市場が拡大傾向にある、女性が社会進出し、家事ができなくなる、晩婚化や生涯独身者の増加によって掃除代行ニーズが増加する、などが挙げられます。

この記事では、年々拡大傾向にあるお掃除ビジネスの始め方・稼ぎ方についてのポイントを9個解説していきます。
この記事を見てお掃除起業についてよく分かった、フランチャイズオーナーになってみたいと思った人は、いいねやコメントを是非お願いします。

Youtubeでも解説していますので、ぜひこちらもご覧になってください。

具体的なアクションプラン

【1個目】　お掃除ビジネスがオススメの理由。

現在、お掃除ビジネスの市場規模は、売上高にして1兆円近くあると言われています。

この市場はこれまで一度も下降することなく、何十年にもわたりジワジワと上昇し続けています。
では、お掃除ビジネス市場の売り上げはなぜ伸びているのか。
理由は4つあります。

1つ目は、超高齢社会の加速です。
総務省によると、2025年には日本人口の3分の1は高齢者になります。
高齢になれば、体力の衰えを感じたり、病気や怪我をしたりすることで、若いときに比べて掃除が困難になります。
高齢者が安全で安心した生活を送るためにも、家事代行サービスのニーズがますます高まることが予想されます。

2つ目は、女性の社会進出です。
男女雇用機会均等法が施行されてから30年以上が経ちました。
当時は専業主婦が多かったですが、今では女性が仕事を持つのが一般的になっています。
働く女性が増えれば、それだけ家事にかける時間が減少するため、清掃を業者に依頼する家庭は着実に増え続けます。

3つ目は、晩婚化です。
生涯未婚率の増加により男女ともに単身者が増えています。
多くの未婚者は仕事に時間を取られるうえ休日は自分の時間を大切にするため、掃除まで手が回らないです。
そのため掃除はハウスクリーニングに依頼し、少しでも自分の時間を確保する傾向があります。

4つ目は、共働き世帯の増加です。
共働き夫婦は、仕事と家事を両立する必要があります。
時間に追われる中、子供の世話や介護を必要とする家庭の場合は、特にお掃除代行サービスを頼む人が増えています。

これら4つの理由から現代の社会的背景に関係して、お掃除ビジネス市場は拡大し続けています。
これがお掃除ビジネスをオススメする理由です。

【2個目】　　技術力をつけてリピーターを増やす。

掃除の技術は1年あれば身につきます。
ただしこれは、自らがお掃除のプロになると意識し、努力した場合の最短ルートです。
おそうじ革命のフランチャイズオーナーになれば、研修プログラムを通じてノウハウをしっかり学ぶことができます。
独学でお掃除会社を起業し、現場に出て試行錯誤しながら技術を身に付ける方法なら、その5倍は時間がかかります。

おそうじ革命では、「掃除の上手な商売人を育てること」を目標に、技術・マーケティング・経営ノウハウを学ぶ研修を、50日間で実施しています。
お掃除会社でここまで真剣に研修を施す会社は他にないです。
例えば座学の研修では、エアコンや洗濯機を分解する授業があり、触れてはいけない部品などを丁寧に教えてもらえます。
また、洗剤成分の知識を学ぶこともできます。
これだけで掃除はものすごく簡単になります。

リピーターを増やすコツは、掃除で顧客を満足させるに尽きます。
学んだことを顧客のお宅で素直に実践する、これだけで顧客からしっかり評価を得られるようになります。
掃除ビジネスをするときは、まずはしっかり技術力をつけることを心がけてください。

【3個目】　成果が見えるからやりがいがある。

掃除はとても成果がわかりやすい作業です。
荷物や書類が散らばったテーブルを整理整頓するだけで、気持ちまでリフレッシュされた気分になります。
掃除を生業にする場合も同じですが、それ以上に顧客からは感謝されます。

お礼の手紙やハガキを送ってくれる人や、中には昼食を準備してくれる人までいるそうです。
著者の福井（ふくい）さんは、顧客から「ありがとう」と感謝の言葉を伝えられるよりも、驚く表情を見ることに仕事にやりがいを感じるといいます。

ハウスクリーニングを選ぶ際は価格や対応など指標がいくつかありますが、顧客はシンプルに価格よりも本当にきれいになる方を選びます。
そのためハウスクリーニングの仕事は、目の前の汚れを落とすことに注力することと言えます。

たったそれだけのことで、顧客からは驚くほど感謝されます。
お掃除ビジネスは、その日一日の達成感、満足感、そしてやりがいを実感できる素晴らしい仕事ということです。

【4個目】　お掃除ビジネスの時給。

お掃除ビジネスの仕事は時給3000円です。
これと同じ時給がもらえるのは、薬剤師などの国家資格所有者や、塾講師などの高学歴の人たちです。
例えば福井（ふくい）さんの会社は、朝9時から18時までの仕事です。
月25日働けば月給80万円、年収にすると960万円になります。

繁忙期には月給の倍近く稼ぐ人もいるので、1年目から1000万円稼ぐ人も珍しくないです。
そういう意味では、お掃除ビジネスは高単価の仕事です。
しかも技術力に伴い、掃除にかかる時間は短縮され、顧客の満足度を上げることでリピーターもついてきます。
そのため、1000万円が1500万円に、仲間を増やして受注を増やせばさらに倍の3000万円を稼ぐことも可能です。

お掃除ビジネスで多く稼ぐためには、コツを覚える必要があります。
ただがむしゃらに掃除をすれば良いというわけではないです。
この記事を最後まで見て、ぜひコツを学んでいってください。

【5個目】　小さな元手で始められる。

お掃除ビジネスは現金収入の日銭商売です。
お掃除したその日に現金収入が得られます。
福井（ふくい）さんは起業する際、たった1万円で掃除道具を揃えて、初仕事では2万円の報酬をもらったそうです。
その後も掃除道具を買い足すことなく、40件の掃除をして80万円の報酬を得ました。

つまりたった1万円の開業資金で、80万円も報酬を得たことになります。
この少ない元手で着実に大きな利益を得られる点が、お掃除ビジネスで起業する最大のメリットです。

他の業種では、仕事が完了してから1~2ヶ月後に納金される場合がほとんどです。
そう考えると、お掃除ビジネスは低予算で事業を開始でき、すぐに現金収入を得られる、元手が少ない人にこそ向いている職業でもあります。

起業というと、経理が必要だと考えるかもしれないですが、最初は家計簿くらいの感覚で収支を記しておけば大丈夫です。
お掃除ビジネスの最大のメリットをしっかり覚えておいてください。

【6個目】　お掃除ビジネスのメリット。

ビジネスは継続的につかなければ意味がないです。
その点、お掃除ビジネスは市場を拡大傾向にあり、今後も十分に稼げるビジネスです。
メリットをまとめると、大きく10個が挙げられます。

顧客先が無数にあり仕事がなくならない、市場が大きく成長傾向にある、低資本で始められる、安売りや値引きが不要、一生続けられる、在庫がない、利益率が高い、技術を磨けばさらに高額サービスになる、接客によってリピーターを確保できる、毎日技術が向上していく。

さらに言えば、お金で買えないおまけまでついてきます。
それは、直接顔を見て感謝されるということです。
年収1000万円の仕事の中で、直接顔を見て「ありがとう」と感謝される仕事は、世の中にそれほど多くないです。
これらのメリットを考慮した上で、お掃除ビジネスの企業を検討してみてください。

【7個目】　年齢は関係ない。

起業するのに早いも遅いもないです。
若いから失敗する、歳を重ねたから成功するとも言えないです。
とは言え、40代で起業する場合に不安を覚えるのは理解できます。
20代や30代の頃と違って、40代以降の人が抱える問題には次のようなものが挙げられます。

家族を養う義務がある、子どもの学費や教育費が増える、家のローンがある、両親の介護が必要になる、人生のやり直しがきかない、失敗への恐怖心がある。
このような環境や状況、心境にも変化が生じやすいのが40代です。

一方で、おそうじ革命のフランチャイズオーナーの多くは40代以降の人です。
それでも起業を決意したのは、「失敗する可能性が低いから」と話す人が多いです。
一般的に起業と言えば、ゼロからの独立開業になります。
これはリスクがとても大きいです。
しかし、おそうじ革命のフランチャイズ加盟であれば、しっかりとしたビジネスモデルが確立されていて、起業後の集客やアフターフォローといった面でもバックアップしてもらえます。

僕は40代こそ、経営者としてスタートを切るには最適なタイミングだと思います。
20代、30代とビジネスの最前線で培って（つちかって）きた経験が価値観をし始めるのは、40代からだからです。ビジネスに必要な基本スキルは身に付いていて、世の中のこともよくわかっています。
人脈の構築という意味でも、年齢を重ねている方が有利です。

実際に育児や介護にコミットしている人でも、お掃除起業をして成功している人は多いです。
本来起業とは、年齢で決意するものではなく会社や時間、お金に縛られない生き方を望んだときがベストタイミングです。
40歳を過ぎていようが「今がチャンス」と捉えた人の方が、思う存分自分の力を発揮できます。
これを機に、将来の理想の姿を一度考えてみてください。

【8個目】　成功事例。

ここで実際にお掃除起業して成功した人の事例を2つ紹介します。
1つ目は、運送会社を辞めて独立した吉田（よしだ）さんの例です。
吉田（よしだ）さんの前職は運送会社のドライバーでした。
夜が明ける前の4時半ごろに出社して荷物を運搬、事務所に戻ってくるのはいつも20時でした。
拘束時間は長いときで16時間にも上ります。

過労死ラインを超える生活が続いていた吉田（よしだ）さんは結婚してすぐに、母親が体調を崩してしまいます。
このとき運送会社のドライバーという職業について、改めて見つめ直しました。
そこでたどり着いたのが、フランチャイズのハウスクリーニングです。

現在吉田（よしだ）さんはフランチャイズで起業し、多くのリピーターを獲得、順調に売り上げを伸ばしています。
当初の課題だった労働時間の改善にも成功して、家族と過ごす時間もしっかり確保できるようになったそうです。

次に紹介するのは、工場でのルーティーンワークから脱却し、お掃除起業を果たした佐々木（ささき）さんの例です。
佐々木（ささき）さんの現在の月収は100万円です。
家のローンを返しながら、子供と遊べる時間が持て、公私共に充実した日々を送っています。

佐々木（ささき）さんはパティシエとして、毎日たくさんのケーキを作っていました。工場でのルーティン作業にやりがいを見失っていたときに、ハウスクリーニングが目に留まりました。
全く違う業種を選んだ理由は、圧倒的に充実した研修制度が用意されているからだそうです。
佐々木（ささき）さんは「掃除スキルだけでなく、独立に必要な知識をきちんと学べる環境が整っていることは大きな魅力でした」と語ります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

研修期間中は家族から猛反対にあったものの、1年後に独り立ちをしたときは、初月から売り上げ80万円を突破し、数ヶ月後に月収100万円を超えました。
収入面で安定したことで家族も納得してくれ、今では全力で仕事をバックアップしてくれていると言います。

【9個目】　集客からリピーター作りのコツ3つ。

1つ目、ホームページ作り。
集客には、顧客の窓口になるホームページを作る必要があります。
ただしホームページを作っただけでは、誰も見てくれないです。
なぜなら、あなたを知らない人はホームページにたどりつかないためです。

オススメはプロの手を借りることです。
例えば、おそうじ革命のフランチャイズオーナーに加盟すれば、本部にウェブマーケティング専門の部署があるので、システム周りのことは全て任せられます。
集客できるホームページの提供、名刺代わりにもなるホームページ作成の仕方、SEO対策やセキュリティ面でも万全の態勢でバックアップしてくれます。
困った時はプロに依頼するようにしてください。

2つ目、ポスティングに注力する。
ホームページ以外にも、チラシ配りは集客に大切です。
人は最低でも、7回同じチラシを目にしなければ印象に残らないと言われます。
そのため、ポスティングに力を入れることはとても重要です。
回数を意識するようにしてください。

また、地域ごとにニーズに合うチラシを配ることも大切です。
担当する地域を、一般家庭、商店街、高齢者が多い地域、高級住宅街などと分割して、その地域のニーズに合いそうなチラシを配るようにしてください。

3つ目、お礼状を書く。
最も大切なのは、はじめての顧客に対して必ず手書きでお礼状を書くことです。
目的は2つあります。
一つは掃除を依頼してくれたことへの感謝の気持ちを伝えることです。
そしてもう一つは、顧客のことをしっかり覚えていると伝えるとともに、相手の記憶にも残っていてもらうことです。

例えば飲食店に行ったとき、2回目の来店で店員さんが自分のことを覚えていてくれたら、とても嬉しく感じると思います。
そのため、顧客とのやりとりをしっかり記憶し、家族構成や訪問時に気づいた点など、お互いにしかわからないエピソードなどもはがきに記入することがポイントです。
お礼状を出すタイミングは、早ければ早いほど良いですが、依頼を受けてから1週間以内、遅くとも2週間以内に送るようにしてください。

おそうじ革命のフランチャイズオーナーになれば、はがきのフォーマットを数種類、提供してもらえます。
自分でゼロから作るのは難しい人でもこれを使って一言、自筆で感謝の気持ちを書き加えれば、心のこもったお礼状が完成します。
このような地道な仕事を大切にするようにしてください。