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いつかのメリークリスマス【短編小説】

※この小説は3分で読めます。


結婚してから何年たったろう?
けど、1年は長く感じる。そんなこんなで
いつの間にか12月になっていた。

クリスマスのイルミネーションが
1つ灯り始めると、まるで連鎖反応のように
街全体が慌ただしく灯りを灯り始める。

そんな綺麗な街、誰でも好きになる。


あの当時、僕は彼女がいた。
隣町にデートしたある日、
素敵な椅子を見つけた君は、
『サンタさんがくれたらいいのにな。』
と一言。
仕事の都合上、
なかなか隣町に行くには時間がなかった。
それでも彼女が喜ぶ顔が見たかった。

仕事終わり、電車に乗って隣町へ。
閉店間際の店。
走って君が欲しがっていた椅子を買った。

帰りは大荷物。なんせ椅子だから。
周りの人からしたら僕は変な人だ。
袋に入っているとはいえ、椅子の形が
バレバレで恥ずかしかった。

それでも君が喜ぶ顔を思い浮かべたら、
こんな感情どうでもよくなった。
1人で幸せに浸っていた。


そんなのも、今は昔。
いつまでも手を繋いでいられる気がしていた。
あの時は、触れるもの起こること
何もかもが煌めいて見えた。
ただがむしゃらに夢を追いかけていた。


今隣にいる君はもう彼女ではない。
喜んだことも、悲しかったことも、
全部分かち合える日がくるのかな?

懐かしいな。
色褪せたいつかのメリークリスマス。

僕はそんなことを思いながら
君と微笑みあっている。


前回は、かりゆし58さんのアンマーでした!
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