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なぜ優良企業は失敗するのか?【イノベーションのジレンマ 1】

こんにちは。やうたです。昼休みを利用して記事をアップしています。

この頃、経済学の本を読むようになりました。僕は現状の学校システムを変えていきたいなと思っています。でも、僕の感覚だけで変えようと思っても、誰も言うことを聞いてくれないだろうし、僕も自信を持って発信することができません。だから、今の社会が何を求めているのかを知ったうえで、教育を語りたいと思っています。

完全に無機質的な効率性重視の学校にしようとは言ってませんので、あしからず。

さて、今日から3日間「イノベーションのジレンマ」(クレイトン・クリステン)を読んで思ったことをお伝えしていきます。

背表紙にはこう書かれています。

偉大な企業はすべてを正しく行うが故に失敗する

と。業界のトップ企業が、顧客の意見に耳を傾け、新技術に投資しても、なお技術や市場構造の破壊的変化に直面した際、市場のリーダーシップを失ってしまう現象に対し、初めて明確な解を与えたのがこの本である。

冒頭に何度も強調されているのが、「優良企業」が失敗するということ。どこにでもある企業、いろんなことに油断をしている企業ではなく、市場を注意深く観察し、顧客の言葉に耳を傾け、新技術の開発に積極的に投資する企業だということである。

なぜ、失敗するのか?一言で言うならば、筆者が提唱する、

破壊的イノベーションの法則を無視した

からである。この法則に言及するのはひとまず置いておいて、「破壊的イノベーション」が生じる原理を見ていこう。「破壊的イノベーション」を考える上で、重要な概念がある。それは「持続的技術」「破壊的技術」というものだ。

「持続的技術」…既存の製品の性能をより高める。
        市場のメインの顧客が評価する基準に従って発達する。

「破壊的技術」…既存の製品の性能を引き下げる。
                          新しい顧客に評価される特長を有する。

「電話」を例にとるとわかりやすいでしょうか。
「持続的技術」…音質の改善、通信料の価格改定
「破壊的技術」…持ち運べる技術

「破壊的技術」を搭載した製品、みなさんご存知「ケータイ」ですね。最初は電波を受信しにくかったりと、製品の性能を引き下げるもので、最初は、船や車にその技術が使われていたみたいです。それが今では持っていない人がいないぐらい普及しています。

何かこの構図、教育にも当てはまる気しませんか?

僕たち教員は、日々授業を改善しています。新しい実践研究を勉強し、生み出し、「授業」という製品の性能を引きあげていきます。ところが、動画配信サービスという技術が生まれたことによって、大手の予備校、通信制の学校は、授業をネットで配信できるようになりました。今回のコロナの一件でより知られることになったと思います。

双方向的ではないので、まだ学校に来て学ぶ意義はありそうです。(双方向的でない授業は動画でも変わりません)ですが、今後は学校教育でも「破壊的イノベーション」が起こるかもしれません。

明日は、なぜ破壊的イノベーションは防げないのか。そして、教育界にも破壊的イノベーションが起こるのかを書いていきたいと思います。

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