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「一瞬一粒(ひとつひとつ)に想いを込めてつくる」。東京都大田区の和菓子屋さん:wagashi asobi

今日は、東京都大田区にある和菓子屋さん「wagashi asobi」のご紹介です。

一瞬一粒(ひとつひとつ)に想いを込めてつくる」を理念にした和菓子職人3人のブランド。以前、代表の稲葉基大さんから、ブランドについてのお話を聞かせて頂く機会がありました。その時、このブランドを初めて知ったのですが、とても素敵な考えを持ってお仕事をされています。

稲葉さんは、虎屋さんで長くお勤めされていて、ニューヨーク支店での勤務もされていたそうですが、帰国後独立され今年で9年目。この「wagashi asobi」には商品は2つしありません。稲葉さん渾身の作「ハーブのらくがん」と、パートナーの浅野さんの自信作「ドライフルーツの羊羹」です。


+和菓子店としてのwagashi asobi
多店舗拡大路線ではなく、皆様に可愛がっていただける商店街の小さな和菓子屋を目指しています。
販売する商品を浅野・稲葉二人の自信作「ドライフルーツの羊羹」と「ハーブのらくがん」の二種類に絞り込むことで、心を込めて商品の管理と品質向上に取り組んでいます。地元の方々に自慢の手土産として選んで頂けるような和菓子に育てていきたいと思っています。

wagashi asobiウェブサイトより)


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何よりも地元の方を一番に考える姿勢がとても素敵だと思います。その明確な理念からは、真っ直ぐで自信を持った強さを感じますが、とても丁寧で謙虚な姿勢をお持ちで、また現状維持ではなく常によりよいことを、と和菓子を通しての可能性を探って、挑戦されていることも素晴らしいなと思います。

また、どんな思いを持ってお仕事をされているのか、お話を聞かせて頂いた時に、端的に表現してくださいました。

「職業と仕事」
職業:和菓子職人
仕事:人に喜んでもらうこと

「作業と仕事」
作業:まんじゅうを包む
仕事:他人より1個でも多く作る方法を考える、次の工程の人のためにどうするかを考える。作業 + 考える = 仕事

「技術と技能」
技術:マニュアル化できる誰でもできること(伝承できる)
技能:体得して身につけるもの(次の世代に渡せないもの)


この3つについてどう思いますか?
作り手として、作り手好きとしてのひいき目もあるかもしれないですが、何となく思っていたことを端的に、的確に言葉にして分かりやすくお話してくださったので、私の中ではかなり腑に落ちるものがあり、きっとどんなお仕事の人にも当てはまると思い、ご紹介しようと思いました。


wagashi asobiは東京都大田区にお店もありますし、オンラインで注文も受けているようです。特別な日に、特別な人へ、特別な和菓子をオリジナルで作ってもくれるようなので、琴線に触れた方は是非お問い合わせしてみてくださいね。


それから、この素敵なブランドについてもっと知りたい方は、本も販売しているので、興味がある方は読んでみてください。
「スモール&ローカルなビジネスモデルの作り方や、和菓子という文化に対する思想や哲学をまとめた一冊です。」とのことですが、本自体も素敵な仕様なので、大切にとっておきたい本の一冊です。


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