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ようこの軌跡9~産後うつ、初診予約~

育児で疲れているのに、どうにも寝つけない日が出てきた。
夜間授乳がある。次男が寝たら一緒に寝ないと休むチャンスがなくなる、
という不安から睡眠に対して過敏になっていた。
寝つけない時にはたいてい良くないことが頭に浮かんできた。
長男への心配だ。明日はグズらずに学校へ行ってくれるかな、
休まれると1人で2人のお世話をすることになって、負担だ。
不眠で、神経が消耗してきたので、助産師さんに相談した。
助産師さんは、婦人科で漢方を処方してもらえることや、
市販の○○という薬なら、授乳中でも服用できると教えてくれた。
不眠はホルモンのせいだから、大丈夫だよと励ましてくれた。
その時は市販薬で何とかもちこたえていた。
今思うと、この時点で心療内科や精神科にかかれば良かった。
もうすでに無理をし過ぎていたから。

数日後、市販薬が効かなくなる。
歯のあちこちががうずいてうずいて、不眠がひどくなった。
この頃はさすがに主人や母に夜の授乳をミルクでお願いしていた。
それでも主人や母の負担を心配していて、次男が泣けば気になって、
長男は甘えてくるし、身も心も休まる時がなかった。
自分の心身は限界を超えていたのに、家族の心配ばかりしていた。
数件の歯科を受診して、大学病院、口腔外科、婦人科にもかかった。
歯痛を治して、育児を頑張らなければ、何とか立ち直ろうと必死だった。
なぜなら、私は長男の産後も体調を崩して、赤ちゃんとの幸せな時間
というものを味わえていなかったからだ。
第2子は初めての育児ではないから経験があるし、
今度こそ元気に、楽しい育児体験をしたかった。
街で見かけるキラキラしたママさんに似たような経験も1回位してみたかった。
しかし、その夢は見事に崩れることになる。

医療機関にかかるとしたら、残すは心療内科となった。
どうしてもその敷居は高かった。
自分がメンタルクリニックへかかることになるなんて、
と自分が自分を許せないような感じだった。
また、周りから腫れ物にさわるような扱いを受けるような気がして怖かった。
そんな時ネット検索で、歯の疼痛に抗うつ薬が効くという情報を見つける。
ようやく、市内の心療内科のクリニックへかかることを決意する。


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