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「カッコわるくても生きろ」を思い出した

「ずいぶん ちっちゃいなぁ~。」

「あんなの、ちょっと当たれば 倒れちゃうんじゃないか。おい。」

「ほっそ~い。」

試合前の対戦相手は 僕らのチームの

センターフォワードの先輩を見て、必ずそう言う。

無理はない。だって、本当に小さくて細いから。

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しかし、試合が始まり、彼のプレーを見ると

勝利を一方的に確約していた相手バックス連中の表情は固まり

先輩をみて馬鹿にしていた相手チームの雰囲気は豹変する


センターハーフの僕は 

先輩の動きを常に意識してプレーをしなければいけない

小学生のサッカーチームは 皆でボールに群がるサッカーをしがちで、

しょっちゅう監督に叱られる

群がる集団からこぼれでるボールと、センターフォワードをつなげるのが

僕の重大な任務のひとつ

先輩がフリーになれるコースを発見した時は、必ず1点取れるからだ

そりゃ 相手との競り合いに負けて、先輩が倒される時だって ある

けれども 先輩のゴール前のしぶとさ ゴールへの執着心、嗅覚は半端ない

相手バックスと無駄な争い合いは 極力 避ける 

絶妙なポジショニング取りができるんだ

球際にも強く、プッシュされても体の中心をうまく外し

ゴールキーパーとの1対1にも強かった

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どんなにカッコ悪くても、点を取る 先輩

チームの監督は、

明日のジョー、矢吹ジョー、みたいだと

先輩のプレーを讃えていた。

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僕らの中では、東京喰種(トーキョーグール)の

ヒデが言った

「カッコわるくても生きろ」を思い出した。

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どっちにしろ、半端なくカッコよかった。✨


#東京喰種

#明日のジョー


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