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奇跡を起こすよ。決着をつけるよ、俺。

帰ろうかなぁ、 だって俺には無理だ、 できないよ。

今が精一杯だって、 これ以上は無理だって、


長い間 なんとなくパッとしなくて ハッキリしない俺は ある日。 

彼女の勧めで よく当たるという占い師に会いに行った。

すると その占い師が言うには、

俺の人生の音には陰りがあるという。

俺の将来は 曇って見えるという。

彼女の様な遠い将来に見える光が 俺の未来には見えないんだそうだ。

俺と彼女とでは 音のむっこう側に見えてくるものがちがう。

彼女からは天に向かって伸びていく 高い一筋の光が見える。

これは生きていくテクニックをどんなに積んでも

どうしようもない超えられないものなのです・・・・

今の俺が 変わることができるかは 奇跡が起きないと無理だろう。

この状況で 成功するのは 奇跡に近いだろう。

最後に その占い師は 二人にそう告げた。


帰り道 彼女が俺の目を強く見ながら 繰り返す

「諦めちゃダメだよ。だって好きなんでしょ。私は あなたの奇跡を信じているの。だって一番だもん、あなたが。」
「奇跡は起きるよ。必ず。」

俺は彼女のことが本当に好きだ。

今まで 誰かの為に生きていきたいと考えたことはなかった。

そして 自分の夢も 同じくらい大好きだ。

俺は決心した。

両方本当に好きだったら 続けなきゃって。

永遠の輝きを諦めちゃいけないよって。

いいかげんに結論をだす。

何度も 何度も 今まで 止めてしまおうと思った。

いつも いつも 先回りして 諦めちゃう癖も覚えた。

それもこれも 俺の中身は 少年のまま。 

臆病なんだ。

何度も 自分に問うてきた。

お前は本気なのか??って 

いよいよその答えを出す時が来た。

本気が出す答え。 

それが決着をつけるという意味。

これからそれを証明しよう。

言葉じゃないもので         必ず            。
もう長いお休みはおしまいだ。


「ねえ、俺 キミに奇跡を見せるよ 必ず。」


「うん。」


「キミが俺の事を いつも救ってくれるから。」

「キミのいろんな優しい声を思い出せるから。」


サンキュー




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