睡眠の質が変わると何が変わる？
最近、睡眠というテーマでお話する機会が増えました。
改めて睡眠とは？と考えると、生きている時間の1/3を費やす、生命維持にとってとても重要なものなのですが、当たり前すぎて実はしっかり向き合えていないことなのかもしれません。
2024年のパリオリンピックがスタートして、日本の寝具メーカー西川が選手村の寝具一式を提供しておりますが、睡眠の重要性が改めて注目されていることの表れだと思います。
また、近年猛暑などこれまでと大きく違った天候が続く中での快適な睡眠は、体調管理において欠かせない要素となっています。
私自身、毎月5日程度の出張で外泊することが多く、その際に睡眠の質がパフォーマンスに与える影響を実感しています。
出張先での睡眠不足は、翌日の仕事の効率や集中力に大きな影響を及ぼします。
これは、オリンピックにおいて、スポーツ選手にとっても同様であり、適切な睡眠環境が競技パフォーマンスに直結することは明白です。
例えば、日本のトップアスリートである大谷翔平選手は、睡眠の質を向上させるために、遠征先でも自分の枕を持参し、寝室の環境を整えることにこだわっています。※1
彼は、「良質な睡眠が取れた翌日は、練習や試合での集中力が格段に上がる」と語っています。また、大谷選手は、日々10時間以上の睡眠を確保し、体に合った寝具を選ぶことで、最高のパフォーマンスを発揮していることは周知の事実ですね。※2
※1 偉業を支える天才の「眠り方」とは？大谷翔平の睡眠術
※2 一流の社会人でもある大谷翔平さんに学ぶ「今日からできる睡眠のススメ」
最近では、「スリープツーリズム」という新しい旅行スタイルが注目されています。これは、睡眠の質を向上させるためのアメニティや環境を提供する宿泊施設が増加していることを指します。
日本では、スーパーホテルをはじめ、さまざまがホテルがこのスリープツーリズムに力を入れている様子がわかります。つまり、ホテル側が単に眠るための部屋を提供するのではなく、より良い睡眠を提供することに気づき始めたとのことです。
◎具体的な睡眠改善方法
一定の睡眠スケジュールを守る: 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることで、体内時計を整えることができます。もちろん、週末も含めて一貫性を保つことが重要ですね。
快適な寝具を使用する: 自分に合った枕やマットレスを選び、寝室の温度や湿度を適切に保つことで、快適な睡眠環境を作ります。最近、ホテルでは、枕を選べるサービスが増えてきていますね。
寝る前のリラックスタイムを設ける: 寝る前の1時間は、スマホやパソコンなどの電子機器を避け、読書や軽いストレッチ、瞑想などでリラックスする時間を作りましょう。温泉やラウンジが併設されているホテルが多くなってきたのも、こういったリラックスタイムの重要性を示しているのだと思います。
適度な運動を取り入れる: 日中に適度な運動をすることで、夜の睡眠の質が向上します。ただし、寝る直前の激しい運動は逆効果になることがあるため、注意が必要です。私は毎朝ラジオ体操とプランクトレーニング、余裕があればバーピーサーキットを実施しています。
カフェインとアルコールの摂取を控える: カフェインは覚醒作用があり、アルコールは一時的に眠気を誘うものの、睡眠の質を低下させることがあります。特に、寝る前の数時間は避けるようにしましょう。カフェイン耐性が強い方もいますが、嗜好品が睡眠のスイッチになる方は効果的かもしれません。
自然光を浴びる: 朝起きたらすぐに自然光を浴びることで、体内時計をリセットし、日中の活動リズムを整えます。これにより、夜の睡眠がスムーズになります。
ストレス管理: 日常生活の中でストレスを感じることが多い場合、ストレス管理の方法を見つけることが重要です。ヨガや瞑想、趣味の時間を持つことで、心身のリラックスを図りましょう。
道具や環境が整ってきている世の中ではありますが、そうはいっても慣れない環境での睡眠となることは避けられません。パフォーマンスを最大化するために、この睡眠という観点からのアプローチは今後さらに重要になってくるのだと感じています。
スポーツ指導者の皆さんも、選手のパフォーマンス向上のために、これらの方法を指導に取り入れてみてはいかがでしょうか。質の高い睡眠は、競技力の向上だけでなく、選手の健康管理にも大きく寄与します。
さて、皆さんは、睡眠についてじっくり向き合ったことはあるでしょうか？この記事を読んで、考えるきっかけとなると嬉しいです。
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