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【エッセンシャル思考】重要なことだけを“実行”する〜書籍紹介⑥〜

こんにちは。今回は、グレッグ・マキューンの著書『エッセンシャル思考』を紹介していきたいと思います。


私はビジネスマンには必読の本だと思います。なぜなら、働き方が180°変わる可能性があるからです。さらに変わる方向はより大きな結果を出し、活躍する方向です。

本書はかなり有名な書籍なので、どこかで聞いたことがある方は多いと思います。本書の概要はAmazonの紹介文から、抜粋して説明します。

Apple、Google、Facebook、Twitterのアドバイザーを務める著者の
99%の無駄を捨て1%に集中する方法とは!?
本書で紹介するエッセンシャル思考は、単なるタイムマネジメントやライフハックの技術ではない。
本当に重要なことを見極め、それを確実に実行するための、システマティックな方法論だ。エッセンシャル思考が目指す生き方は、「より少なく、しかしより良く」。
そのためには、ものの見方を大きく変えることが必要になるが、
時代はすでにその方向へ動きだそうとしている。(Amazonの紹介文から抜粋)

本書で語られていることは、体力・時間など限りある資源の中で、よりよく生きることである。そのためには、“エッセンシャル思考”つまり、本質的かつ重要なことに目を向けて行動する必要があるということだ。

この本書で私が学んだことや特に伝えたい内容を抜粋してまとめていきます。

「より少なく、しかしより良く」

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本書の中で著者は、体力や時間など限りある資源の中では、「より少なく、しかしより良く」することが重要であると言っています。

そのためにはパレートの法則が大切です。

パレートの法則はあまりに有名なビジネス用語などで知っている人が多いでしょう。まだ聞いたことがない人や、なんとなくしか覚えていない人のために説明します。

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この図が何を表しているかと言うと、かけた時間やコストに対して、全体の20%の重要な仕事が、全体の80%の成果を生んでいると言うことです。

言い換えると重要な仕事ではないその他80%にかけている時間は全体の20%の成果にしか繋がっていないと言うことです。

ビジネスのシーンを思い浮かべると想像しやすいでしょう。自分が9時に出社して17時に帰るまでに、大幅に会社の利益につながっている仕事はどれくらいあるのでしょうか。
あまり、成果につながっていない仕事が多くなっているのではないでしょうか。

ここには二つの大きな要素があると考えます。それは下記のことです。

無駄な仕事・利益につながりにくい仕事をしている
やり直しの作業

それぞれ説明していきます。


無駄な仕事・利益につながりにくい仕事をしている

先ほどの例で、9時に出社して17時に帰るまでに、自分がどれくらい大幅に会社の利益につながっている仕事をしているかを想像してもらいました。

もっと簡単な例で、学校の定期テストを思い浮かべてください。
定期テスト対策のために10時間勉強したとします。そのうち2時間しかテストの結果につながる作業をしていないと言うことになります。

残りの8時間をもっとテストの結果につながる勉強をしていたら、もしくは他の教科を勉強をすることができたら、かなり点数がアップしていたに違いがありません

エッセンシャル思考のない人はこのような状態に陥っています。


②やり直しの作業

重要ではない無駄な作業2つ目は「やり直しの作業」です。やり直しほど無駄な作業はないと思います。
この説明をするために究極的な例を使って説明します。
やり直しが全くない例を出します。

①このnoteの記事を書くときに一回もバックスペースを押すことなく、一回も戻ることなく一発で書き上げるような状態です。そして、その記事が過去1番のPV数を叩き出す状態。

②上司から重要なプロジェクトの提案書類の作成を頼まれたシーンです。その提案書類を瞬時に書き上げ、上司にやり直しがなく修正も数分で終わる作業だけで、見事プロジェクトを遂行する状態。

想像しただけで鳥肌が立ちますよね。このことが究極の「より少なく、しかしより良く」の状態です

仕事ができるビジネスマンはこれに近いことを常にやっています。


上記の二つの状態を改善する方法を説明していきます。


重要な仕事を見極める

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重要な仕事を見極めることがまずは大切です。
そのために大切なことが結果に貪欲になり、感覚を磨くことです。

例えばよくある話だと、「何万と商品を作ってきたが、私たち支えているのはたった数商品だ」という話があります。ちょっと売り上げに貢献する商品を作ったところで、本質的にはあまり意味はありません。この本質的な数商品を見極めなければいけません。

そのためには結果を出すために貪欲にならなければいけません。
そして、常に結果につながる仕事を見つける感覚を磨いていくことが重要な仕事を見極める力になります。

これについては、『イシューからはじめよ』という本がおすすめです。また、過去記事で紹介しているのでご覧ください。


何をするかではなく何をしないかを考える

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二つ目は「何をするかではなく何をしないかを考える」です。

実際に組織に属していると重要ではない仕事がかなり降ってきます。重要な仕事を見極められるようになったら、いかにしてこの重要ではないことを避けるかが、必要になります。

避けなければいけない典型的なダメな例を示します。

・やらないよりはやる方がマシという仕事
・なんとなくで上司から振られた仕事
・本当に結果につながるかわからないもの

上記のものは絶対にやってはいけません。ここに割いている時間があるなら、もっと重要な仕事に時間を割いた方が特段に効果的です。

ここで大切な判断基準は、「自分が9割以上納得できる仕事しかやらない」ことです。

しかし、ただ単に断ることはできません。伝え方も大切です。
順序を説明すると

①重要な仕事か判断をする
(納得する仕事がどうかを判断するため。自分の持っている仕事と天秤に掛けるため。)
②明確な理由で断る
(スケジュールや理由を提示して、その仕事には時間を割けないと伝える)
明確な理由を提示しつつ、建設的な議論を行い上司に判断を仰ぐ
(これ以上食い下がるには理由があるため)
(建設的な議論ができない場合は、上司を変えるなどの方法を取るしかない。。)

前提として、社内全体が「エッセンシャル思考」を持っている必要もあります。重要な仕事をするためにはこのような風土を作ることも大切です。


これで『エッセンシャル思考』の説明を終わります。


無駄な作業をしている時間ほど無駄な時間はないので、あなたの仕事に革命を起こしましょう。

本書はこちらから


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