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【イシューから始めよ】努力ではなく結果が重要である〜書籍紹介⑤〜

こんにちは。今回は安宅和人さんの著書『イシューから始めよ』を読んだ感想をまとめていこうと思います。

まずは簡単にあらすじを紹介するためにAmazonの紹介文から一部抜粋させていただきます。

やるべきことは、100分の1になる!
コンサルタント、研究者、マーケター、プランナー……
生み出す変化で稼ぐ、プロフェッショナルのための思考術
「脳科学×マッキンゼー×ヤフー」
トリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法
〈圧倒的に生産性の高い人〉に共通する問題設定&解決法
「イシュー」とは、「2つ以上の集団の間で決着のついていない問題」であり「根本に関わる、もしくは白黒がはっきりしていない問題」の両方の条件を満たすもの。
あなたが「問題だ」と思っていることは、そのほとんどが、「いま、この局面でケリをつけるべき問題=イシュー」ではない。
本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになる。
(Amazonの紹介文から一部抜粋)

全てを紹介することはできないので、ぜひ本書をお読みください。

結論から言うと是非この記事を読んだ人は、本書を読んで欲しいです。
ここ数ヶ月読んだ本の中で一番お勧めできる本です

ビジネスの現場や研究の現場で活躍したいと思っている人は、必ず読むべきです。ありきたりなことを書いてある、小手先の技だけを取扱っているビジネス書を何冊も読むより、この本を読むことをお勧めします。
かなり本質的なことが書かれています

社会人・学生・研究者誰でも必要になってくる普遍的な考えです。

ここからは、私が本書を読んだ感想や特に印象に残った部分、まとめておきたい部分を書いていきます。


努力ではなく結果が全て

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努力と結果がつながらない場面が往々にしてあります。学生の頃は、何事も経験だなどと言って結果よりも努力や頑張りを重要視知る傾向があります。これって矛盾してますよね。
結果を追い求めているにもかかわらず、評価されているのが努力の量。なら、究極的な話、結果なんか出さずに無駄でもいいから、評価されやすい努力さえすればいいと言う話になってしまいます。

ビジネスや研究の現場では反対に結果だけが追い求められます。人生単位で見たら意味のあることかもしれませんが、ここでは、どんなに残業しようが、どんなに先行研究、参考文献を集めようが、求められている結果(売り上げの増加や新しい知見が見つかること)が出なければ、その努力はないに等しいです。

ここで注意しておきたいことは、「失敗は成功の母」と言う概念を否定しているわけではないと言うことです。

この違いを話していこうと思います。

必要なのは、「今やっていることは結果につながるのか」です。
結果が出ないことにどれだけ努力しても、全くの無意味です。評価してくれるのは一部の熱血な人や全てを肯定してくれるお母さんのような人だけです。
反対に、「失敗は成功の母」のような概念は、常に結果に向かっています。そして、一つのことを試して、うまくいかなかった場合は、「この方法ではうまくいかないと言うことがわかった」と言う一つの結果が出たことになります。失敗ではなく大きな結果に向かうための小さな結果です。

次の図が成り立ちます。

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つまり、この図の中にない結果を出しとしても、無駄な努力だと言うことです。(人生単位で見たら意味があるかもしれませんが、)

そして、イシューを見つけることはこの結果につながる本質的な問題を見つけることです。


多くの場合、本質的な問題を見つけられてはいない


ここまで聞くと「そんなことはわかってる。」と思う人が多いと思います。私も思っていました。
しかし、本書を読むと全く本質的な問題を見つけられていなかったことを思い知らされます。

例えばよくある話だと、「何万と商品を作ってきたが、私たち支えているのはたった数商品だ」と言うことです。ちょっと売り上げに貢献する商品を作ったところで、本質的にはあまり意味はありません。プロフェッショナルとして仕事をすることは、この本質的な数商品を作ることです。

本質的な仕事・結果を出すために貪欲にならなければいけません。

100分の1が本質的な仕事だとしたら、1つ1つの仕事をいくら10倍も早くできるようになったとしても、2倍の時間かかってしまうが、1つの本質的な仕事をする人に勝てません。
それほど本質的な仕事は大切なのです。

この本質的な課題を見つけ、本質的な仕事をすることこそが、「イシューからはじめよ」なのです。

本書では、

①イシュードリブン:本当に出すべき問題(イシュー)を見極める
②仮説ドリブン:イシューを解けるところまで分解する
③ストーリーを作る:アウトプットまでの流れ・必要な情報を検証するまでの流れを作る
④アウトプットドリブン:段取りよく検証する・実際に検証をする
⑤メッセージドリブン:論拠と構造を磨きつつ、報告書や論文をまとめる

上記のことが、わかりやすくまとめられています。

この中で私が一番印象に残った部分について考えたことをまとめます。


はじめに最初から最後までストーリーを作る

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このことは、着手〜終了のどの部分にも重要な役割を与えます。

研究だと、

社会にはどのような課題がある(もしくは、課題が出てくる)のかを正しく捉える
→その課題を解決するためのイシューを明らかにする→その課題を要素分解していき、何を明らかにしたらいいのか検証できるレベルまで分解する。
→検証するにはどのようなアウトプットがいるのかを考え仮説を立てる。そして、その方法を考える。
→つまずきそうなところはリスクヘッジする
→ストーリの根幹に関わるような本質的な仮説から検証していき、ストーリーを修正していく
→結論までの論拠をストーリーに合わせて構築していく
→ストーリーラインに合わせて、必要なことだけを論文に落とす&発表する

と言う流れになることを学びました。
このストーリーラインが曖昧であったり、不足てしてる状態ではうまくいかないことがわかります。

まずはじめに、ストーリーをはっきりさせて、つまづきうるところをリスクヘッジすることができたら、ほとんど無駄な作業をすることはなくなるでしょう。


終わりに

本書を読む前は、自分では本質的な課題を見つけて、「バリューのある仕事」をしていると感じていましたが、まだまだレベルが低いことに気付かされました。

イシュー度の高い本質的で価値があるものを追い求めていきたいです。


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