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「お互いが幸せになる採用面接」案

「それでは志望動機を教えてください」

ここから始まる面接って、どうなのでしょう。
たぶん求職者の答えはほぼ決まっていて

「御社の経営理念であるところの…に感銘を受け、私自身も…」

とかですよね。
この形骸化したやりとりって、かなり収穫が少なく、お互いの時間がもったいないなぁ、と思うのです。

採用面接は、お見合いのようなものです。
だとすれば、お互いのことをよく知らなければ、失敗するのは自明の理。
お互いのことを知るためには、「志望動機」や「職務経歴」をストレートに聞くのがあまり得策でないように思えます。

もちろん、動機や経歴って大事なんですが、

「志望動機を教えてください」

「職務経歴を説明してください」

こんなふうに質問されても、かしこまった答えしかできないのが人間だと思うのです。
それこそ、お見合いでいきなり「ご趣味は?」とか「好きなタイプは?」と聞かれたときのように。

そこで、提案です。
たとえば、こんなふうに始めてみるのはどうでしょう。

「こんにちは! 今日はようこそ。面接って、一方的に審査する場ではなくて、お互いを理解し合う場だと思うので、腹割っていきましょう。とりあえず、うちの会社の良いところと悪いところから話しますね」

この、悪いところ、というのがポイントです。

ここで、会社の面接担当者が本音で向き合うことができれば、求職者の方も、本当の自分を見せられる、と思うのです。

これが、私の思う「質の高い面接」です。

会社側も、求職者側も、自分を良く見せることに終始する面接って、とても不幸です。だって、仮にそれで採用が決まったとしても、お互いすぐに「コレジャナイ感」を感じることになるわけですから。

最悪、入社して数ヶ月で辞めてしまうことだってありえるわけです。

会社は、求人募集にも、採用活動にも多大な時間とお金をかけています。
求職者も、貴重な時間を費やし、気持ちをすり減らしながら就職活動しています。

だからこそ、「腹わって話そうぜ」的な面接をもっと推し進めたほうが良い、と思うのです。

みんなが幸せになる面接。
みんなで考えたら、更にいいアイデアがあるかもしれません。
みんなで考えてみませんか?

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