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階段を使うだけで健康にいいよ!という研究結果をまとめた

運動ってめんどくさいですよね。
生活の中で気軽に取り入れられる運動ってなんだろう?と考えていたところ、そういえば階段を使えばいいじゃんと思いいたりました。

とはいっても階段を使うだけでどんなメリットを得られるのか?が気になり調べていたところ、今日から階段を使いたくなる知見を3つ得られたのでまとめておきます。


食後の血糖値上昇を抑えられる

食後の高血糖は、糖尿病や心血管疾患のリスクと関連しています。
また、血糖値が急激に上がると、

  • 眠くなる

  • 倦怠感

  • 集中力の低下

などの症状が現れるようです(参考)。

うれしいことに、「食後にちょっと階段を使うだけで血糖値の上昇を抑える効果があった」という研究が出ていました(参考)。

なんとこの研究では、たった1分間の階段の上り下りでも、食後血糖値の急上昇を抑えられることが示されました。

この研究の被験者数は30人ですが、他にも食後の軽い運動が血糖値を下げるということを示す研究はいくつかあります。

これらの研究の結論として共通しているのは、軽い運動でちゃんと効果があるということです。もちろん、運動の強度が高いほど効果も高いようです。

運動の習慣をわざわざ作るのがめんどくさいなら、階段くらい上ってみてもいいかもしれませんね。

メタボ予防になる可能性がある

メタボリックシンドロームとは、日本人の死因2位と3位の心臓病と脳卒中などになりやすい病態のことだそうです(参考)。

782名を対象にした研究の結果、毎日階段を上ることはメタボリックシンドロームの予防になる可能性があるとのことでした。

この研究では、被験者に対して「毎日階段を昇りますか?」という簡単な質問しかされていないので、具体的にどれくらいの昇降運動を行ったのかは不明だそうです。が、階段を使った被験者は、階段を使わなかった被験者と比べて、メタボリックシンドロームのリスク要素(高血糖、トリグリセリド、血圧)の増加が有意に抑えられていたようです。

また、この論文を読んでいて発見だったことがあります。
以前までの身体活動に関する世界的なガイドラインでは、健康のためには少なくとも10分間の継続的な運動が必要であると考えられていたそうです。
しかし、新しいガイドラインでは、身体活動のメリットは一日を通して蓄積できるとされています。つまり、運動と運動との間に時間が空いてしまっても決して無駄にはならない、ということです。

認知能力も上がるし、気分もアガる

この研究によると、階段の上り下り運動後、被験者は認知機能のうち切り替え能力が向上し、より活動的で幸せな気分になったことが示されたようです。

研究では、健康な18歳から24歳の若者52人(男女半数ずつ)を対象に、「階段の上り下り運動」の効果を調べました。

このような研究内容でした。

  1. 被験者は全員、1週間の間隔を空けて2回、研究室を訪れた

  2. 1回目は「階段の上り下り運動」を行うセッション、もう1回は運動を行わない「対照」セッション

  3. 「階段の上り下り運動」セッションでは、被験者は1分間の階段の上り下りを6回行った。上る速さは各自のペース

  4. 運動の前後で、コンピューター上のテストを使って認知機能(注意力や情報の切り替え能力など)を測定

  5. また、気分を表す言葉(例えば「元気な」「幸せな」など)について、今の自分の気分にどのくらい当てはまるかを申告してもらった

  6. 一方「対照」セッションでは、階段の上り下りは行わず、同じ認知機能テストと気分評価のみを行った

この研究でも、階段の上り下り運動の強度(心拍数で示される)が高いほど、その後の反応時間が速くなる傾向が見られたようです。


ただ自分のペースで階段を上るだけでもメリットは大きいですが、がんばれそうならペースを上げたり、上る階数を増やしたりしてみてもいいかもしれませんね。

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