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21歳まで右脳派だった私が、「左脳派だよね」と色んな人から言われるようになるまで

プロコーチの山田です。

私は2年前に大企業を退職し、対話でメシを食いたいと個人事業を1年間しました。結婚などもあり1年前に再就職したのですが、やはり自分は対話関連の事業を自ら創りたいと考え、今一度個人事業を始めることに決めました。

対話関連の個人事業を始めるにあたり、この数か月は自分自身が好きなことや自分の経験を改めて棚卸する機会となりましたが、その中でいくつか発見がありました。

今回は、自分自身の在り方を考え始めて早速起きた以下の変化を基に記事を書きます。

元々大学生まで直観・閃き・芸術など右脳的なものが好きだった私が、どのような過程を経て、周囲から「左脳派だよね」と言われるように変化をしたか、書きたいと思います。

■21歳までの右脳的な生き方

まず皆さんは「右脳的」という言葉からどのようなイメージを持つでしょうか?
所説あるみたいですが、私の認識では「感覚的・直観的・木よりも森への着眼・芸術的なものを好む・理系というより文系・具体的というより抽象的」のようなイメージがあります。

21歳までの私を振り返ると、まさにここでいう右脳的な生き方だったなと感じます。

・独創的な閃きから行動を起こす
・感覚&センスで生きていた
・言語による論理的な説明を好まない
・好きなものは、ファッションと音楽
・想像力豊かとよく周囲から言われる

などなど。
同時に、論理的思考力が弱かったのか・人に対して自分を表現する勇気がなかったからなのか、自分の気持ちを言葉にして人に対して伝えるということは苦手だったように感じており、その点は当時の自分が抱えていた生きづらさへと繋がっていたように思います。

そんな私も、今では会社の周囲や初対面の方から「すごく理論的で、左脳派ですよね」と言われることが多いです。
そして、どこかそういわれて喜んでいる自分がいる気もしています。

元々右脳派だった私が、今のように変化したキッカケは非常に明確で、大学生の時の新卒就職活動でした。

■就職活動での私の変化

時が経つのは早いもので、私が新卒就職活動に取り組んでいたのも、もう約10年前。
私の新卒就職活動は、恩師の存在抜きにしては語れません。
恩師との出会いは、広告論という授業。
私が大学3年生の時に、講師として大学にいらっしゃっていた広告代理店勤務の恩師と出会い、2022年の今までずっと定期的に食事などご一緒させていただくようなご縁となりました。

そして、私の左脳が活性化されたのは、紛れもなくその恩師からの影響。
2013年2月、当時大学3年生だった私は汐留にある広告代理店へ訪問し、就職活動の相談をしていました。
私は感覚的・イメージ・雰囲気的にテレビディレクターの仕事に惹かれていましたが、私の感覚を理解しようとする恩師からの「なぜ?」「例えば?」などの基本的な問いに対して、全く返事ができない状況でした。

それにより一定以上深い・密度の濃い会話をその場でできず、少しお互い沈黙するような時間もあった感覚があり、訪問後に強く危機感を感じたのです。

就職活動においては、面接の場において自分自身の経験や志向を初対面の社会人へ伝える機会も多く、「なぜなぜ?」と過去の自分の人生を分析して、自分の感情の動きの傾向を把握することが重要であることもあり、その日を境に猛烈に「なぜ?なぜ?」と自問自答し、言葉にし始めるようになりました。
今考えると「もっと自分のことをわかってもらいたい」「もっと自分自身のことを自分も理解したい」という欲求が動機になっていたように感じますが、とにかく自分の思考プロセスを言葉で可視化するということに没頭していました。

この就活期を境に、私は右脳派・感覚派から、左脳派・言語化の鬼に変化したように思います。

■これからの生き方

就職活動で私は「未来を考える際は、過去から今をヒントにする」という頭の使い方を習得したように感じます。
ビジネスの場でも、過去から今までを基にして「根拠がある/現実的で/実現可能性が高そうな」提案をすることや未来への計画を立てることが良しとされやすい感覚あり、そのような思考法をしていた自分に違和感を持つことも少なかったように感じます。

しかし、コーチングをこの数か月学んだことをきっかけとして、人間が本来持つ創造性を発揮するためには、過去から今の延長としての未来ではなく、これまでの価値観を変えないと達成しないような・自分の内発的動機を基にした望む未来を先に決めることが重要だということを学びました。

個別具体的な取り組みや短期的な成果を出すためには過去からの文脈や論理的思考も重要ですが、イノベーティブな未来や劇的な変化を生みたい時は異なる頭の使い方も今後していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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