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「対話の場においては、年長者に対しても敬語禁止」のマイルールを作った理由

内向性の高い人がマイペースに豊かで幸せなライフ・キャリアを歩む支援をしている山田です。
(※「内向性(型)」の詳細は以下記事をご参照ください。)

今回は、自分が活きる生き方(ルール)作りをするためにも、日本社会にあり、僕自身も当たり前すぎて滅多に意識さえしない「年長者に敬語を使う」というルールについて、吟味したいと思います。

■この考察のキッカケ

「対話」について考えたいと思って僕がいま読んでいる『ことばの焚き火』という本の中に、以下のような内容がありました。

自分の言葉ではなく、学生として、会社員として、子として、母親としてのことばで話していないだろうか?
外から与えられた枠組みを気にするうちに、いつの間にか枠に入っていることすら気がつかず、自分のことばを失っていく。

(中略)

対話の形はいろいろあるけど、どんな対話であっても「自分のことばで話す」ことは少なくとも共通している。

(中略)

枠を外して話すことの心地よさで、からだが生命の躍動を思い出すだろう。

書籍『ことばの焚き火』より

これらの文章を読んだとき、僕の関心が向いたのが「年長者に敬語を使う」という行為でした。
そこには「年下として」という役割意識が前提としてあるはずで、そこをあえて外したら自分はどう感じるのか、興味が湧いています。

この関心の背景としては、年末年始で実家に帰って親や親族と話をする際、敬語を使わない自分を自覚したことです。

親族に敬語を使わない理由は、近い間柄だからというのもありますが、先ほどの書籍の言葉を借りると「外から与えられた枠組み」に僕が入る前・僕が子どもの頃から関わっている人たちだからなのではないかなと、僕はいま仮説として考えています。

■敬語ってそもそもなんだっけ?

僕にとって敬語は、目上の方や出会って間もない方などに対して使うものです。

一応、インターネットで検索してみると、wikipediaですが以下のような内容でした。

敬語とは、主体(書き手、話し手など)とその相手(読み手、聞き手)やその話題中の人物との社会的関係(親疎、権力の大小)と態度を表す言語表現である。
ポライトネスを実現する手段の1つ。

wikipediaより

wikipediaではありますが、僕はこの中で特に
「社会的関係(親疎、権力の大小)と態度を表す」
に反応しました。

普段、敬語についてじっくり考える機会などないので、改めて文字として目にすると、当たり前のことなのに再発見した感覚になります。

特に僕のアンテナに引っかかるのが、「権力の大小」という言葉。
親しくなったとしても、自分よりも「権力が大きい」と認識している相手に対して、僕は敬語を使っているように思います。

その一例が、「年長者への敬語」。
互いの身の上話をするような私的な関係になっても、僕は相手が年長者であった場合になかなか敬語をやめられない感覚があります。

よく言えば「丁寧・礼儀正しい・秩序を重んじている」といえるのかもしれませんが、観方を変えると「個としてフラットに関わることができていない(社会的な文脈を個人の関わりでも気にしてしまっている)」のかもしれないなといま感じています。

それに対して、僕の妻は人と私的な間柄になった際に相手が年長者であろうと敬語ではなく「友達口調(タメ口)」を使う人。
妻に限らず、確かに年長者に対しても親しくなったら「友達口調(タメ口)」な人もいますよね。

そんなことも考えながら、少し自分の人との関わり方を変えてみようと今回思ったんです。

■「対話の場においては、年長者に対しても敬語禁止」のマイルール


記事の冒頭で紹介した以下の内容に、今一度目を向けてみましょう。

対話の形はいろいろあるけど、どんな対話であっても「自分のことばで話す」ことは少なくとも共通している。
(中略)
枠を外して話すことの心地よさで、からだが生命の躍動を思い出すだろう。

出典:『ことばの焚き火』

いま僕自身も自分にとって「対話」とは何なのか考え中ですが、この本の著者たちは信頼に足る人物だと感じ、内容にも共感することから、「自分のことばで話す」ということをしてみたいと思います。
権力の大小」「社会的関係」を認知しつつも、「『自分のことばで話す』をする対話の場においては、あえて『年長者』に対しても敬語禁止」をしてみたいと思います。

その際、表面的には「友達口調(タメ口)」であっても、内面的には「自分のことばで話すお互いに敬意をもつ」を大切にするような自分でありたいと思いました。

ちょうど明日から二泊三日で、書籍とも関連する対話についての合宿があるので、試しにそこで年長者に対しても敢えて敬語を使わないでみる実験をしてみようと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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