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ポールダンスを習いに行って初日にやらされたのは“スーパーマン”

〈photo by TakaWaka Photography〉

前回はポールダンスを始める少し前のこと。今回はポールダンスを実際に始めたときのこと。

「ポールダンスがしたいです」

思い立ってすぐ、[同じ会社に出入りしていたデザイナーの女性]に話をした。当時、彼女は「続かないだろう」と思っていたらしい(笑)。ちなみにその人物とはBlackcherryの主催者minkさん。

彼女にくっついてREIへ。初めて受けたポールダンスレッスンはIGさんのクラスで、無理やりスーパーマンまでやった。(下図のトリック)信じられないくらい痛かったことを覚えている。でも「楽しい!もっとできるようになりたい!」って心に火がついた。

引用:https://www.superflyhoney.com/blogs/news/pole-trick-tutorial-superman

その後、minkさんの個人レッスンがスタート。ダンス経験ゼロで“ルルベ”も“ポイント”も知らぬ私に教えてくれたminkさんには頭が上がりません。いろんな人がいる有名なポールダンススタジオのレッスンは緊張してしまう。だから、ほぼ1年間彼女の個人レッスンを受け続けた。

[大学時代の先輩]にも連絡をした。その人物とは、MANIK PANICの主催者YU☆Aさん。個人練習ができる場所を教えてもらって可能な限り通った。

身近にポールダンサーが二人もいた。今振り返れば、人や場所など環境が整っていた。ドラマチックを炸裂させると「導かれるようにその世界へ入っていった」のだ。

「早く人前で踊りたい」焦っていた理由は…

始めた頃の私はちょうど30歳。正直焦っていた。長く続けられないかもしれないと思ったから。

年齢はただの数字でしかないけれど、30歳は10代かそれ以下のような体の状態ではない。これは認めるべき事実。

それでいて、ポールは関節、腱、筋肉、骨などへの負担が大きく危険を伴う。子どもの頃から訓練して身につける器械体操のようなことを、この世に飛び出て築30年の闘うボディで始めるのだ。




…….BOAなの?

加えて、私は過去にダンスも器械体操・新体操、バレエもやっておらず、体もヒョロヒョロで貧弱だった。握力なんて14しかなかった。激弱!しかも手汗すごい。ケガをしやすいかもしれない。ケガをしたらリカバリーにも時間がかかるだろう。

可能な限り長くプレイヤーでいたい。そのためには、できるだけ早く人前で踊り始め、ケガや不調を回避しなければ。

ヨガとボクシング

体づくりのためにヨガとボクシングも同時に始めた。筋肉をつけながら柔軟性を高められるから、このセットはおすすめ。筋肉を鍛えてばかりいると筋肉が硬くなって柔軟性が落ちるし、ケガをしやすくなるのでご注意を。バランスが大事。私も完璧ではないけれど心がけている。

◆ヨガ:
・柔軟性を高める
・代謝を上げる
・呼吸を深くする
・筋肉の緊張をほぐす
・ケガしにくい体づくり
・体のメンテナンス
・体の状態を観察する習慣づくり

◆ボクシング:
・体幹が鍛えられる
・体力づくりと持久力UP
・体を動かす習慣づくり
・体を絞ることで動きをコントロールしやすくなる
・体重を落として関節への負担を軽減する
・ストレス発散

ヨガはRYT200を取得。普段のストレッチのベースになっているし、ヨガ哲学やアーユルヴェーダも学べて興味深かった。

ボクシングは最後まで下手っぴだったけれど、体の基礎づくりにすごく役立った。ジムで筋トレの方法も教えてもらったし、コーチがおもしろくて楽しかった。通い慣れたジムは引越して遠くなってしまった。行きやすい場所によいジムを見つけられたらまた通いたい。

一分一秒、体は変化していく

私が実際に人前で踊り始めたのは2015年の夏頃。焦った30歳、プレイヤーになった31歳。で、今37歳。幸いなことに、骨折、脱臼、肉離れなど、ド派手なケガはしていないけれど、いつしてもおかしくない。関節や筋肉をいじめるようなポールの練習やショーケースをしている以上、「ケガしないように細心の注意を払う」しかない。「できないことはしない」「体のメンテナンスをする」「練習中、不安ならマットを敷く」とか。

2021年の夏に靭帯を損傷して約1.5ヶ月家に引きこもったときは凹んだ。色々重なってメンタルもやられた。ポールと全く関係のないケガだったからすごく悔しかった。人生全般において、あんなことがないように気をつけたい。自分のしたいことに時間を割いて集中するためにも、悩んだりじっとしている時間は極力少なくするべき。普段から心と体を整えることは、自分のためになる。

私たちは今日が一番若く、これから1分1秒、体は確実に老いていく。それは子どもも大人も同じ条件。急に動かなくなることはなくても、変化を感じることはあるはず。それをネガティブにとらえず、「できる自分」も「できない自分」も楽しめたらいいよね。年齢による変化は緩やかにしつつ、「それも自分」「これも自分」と大切に付き合っていきたい所存です。

まとめ

人間だから焦るのは仕方がないのだけど、焦ったところでなにも変わらない。ゴールを設定して最短距離を組み立て、やるべきことを地味にやりながら突っ走るしかない。それが一番の近道だと思う。

今回は、ポールを始めた頃、焦っていた自分とどう向き合ったかを中心にお話ししました。読んでくださり、ありがとうございました。

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