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お世話になった人に感謝の言葉を述べる

思春期の頃、私は「ありがとう」が言えない子だった。
今の私にはいくら考えても理解でいないのだが、「『ありがとう』と言ったら負け」という謎の呪いにかかっていたとしか思えない。

当時の私の言い分はこうである。

自分がお願いしたものでもないのに、何で「ありがとう」って言わないといけないの😤

…今の私からすると、どう考えてもこの論理はおかしいって思う。
しかし、当時の私は拗れに拗れていたので、

勝手に私に善意の押し売りをしておきながら、「ありがとう」って言わせるなんて何事だ

くらいに思っていたのだ。
今書いてて思うのだが、これ、ヤバいだろ。そりゃ人間関係もうまくいかないよな。だれか周囲で突っ込んでくれる人はいなかったのかって思うのだが、悲しいのかな、当時の私にはそんな声は(あったとしても)気づいていなかった。

なんという傲慢

こちらからお願いしたものしか受け取らないなんて、なんという傲慢なのか。
相手がこちらを思ってくれた気持ちも、自分が望んだものでなければ一切受け取らないといっているようなものだ。

自分と自分以外では、生きていくに伴って見についてきた「価値観」や心から湧き出る「想い」は違う。同じ親から育った兄弟でも双子でも違うであろう。当然、育ちも持って生まれた資質も違う相手なのだから、違って当たり前なのである。
相手がこちらを思う気持ちは、相手の「価値観」や「想い」というフィルターを通してこちらに伝わるものだから、相手が差し出してくれたものとこちらが願ったものが100%一致することはまずありえないのだ。
要するに、相手から何を差し出されても「これはダメ」「これは違う」といちゃもんつけているのと変わらない。

潜在意識の声、聞こえてる?

そして、人は案外「自分が心の底から願っているもの」についてはっきりとわかっていないのではないかと思う。「心の底から願っているもの」というものは潜在意識から浮かび上がってくるものであるからである。テレビなどのマスメディアをはじめ、子どもだってYoutubeなどを日常的に見ているこの情報過多の時代、頭の表面の意識(顕在意識)がパンク状態で潜在意識からのお知らせなど受け取るスペースがないのだ。
要するに、現代人は、潜在意識と繋がれている人のほうが圧倒的に少ないはずである。

私が思春期の頃はスマホもインターネットもなかったから、今よりは情報源も情報量も少なかったはず(ポケベルは大学に入ってから)。主要な情報源は雑誌やテレビ・ラジオだったのだが、それでも

おぼれそうな あふれる情報の波に飲み込まれ

って、情報過多だってB'zの稲葉さんは言っているのだ。
(注:1990年に「RISKY」というアルバムに収録された「HOT FASHION ~流行過多~」という曲の歌詞の一部です)

当時の私は、B'zの歌詞は「正義」だ。
親の言うことよりB'zの歌詞のほうがよほど心に刺さり私に説得力を与えていたのだが、今になって「情報の波に飲み込まれ」というところに説得力を与えることになるとは…恐るべし…稲葉さん…(おいw

ところでこの歌、1990年だよ!平成2年だよ!あれから30年以上経ってるんだよ!スマホもインターネットもないどころか、ポケベルだってまだ一般人が持っていない時代に「情報の波に飲み込まれ」ているんだったら、今は相当意識して情報を厳選するとか情報をシャットダウンしないと、頭の中が不要な情報だらけでいっぱいになってしまうのだ。
頭の中になだれ込んでくる情報を意図的にシャットダウンすることも、自分の願いと向き合うために時には必要なのである。

話を本題に戻すと、「『ありがとう』と言えなかった」私を本気で恐ろしいと思うのは、当時はこの「傲慢」に一切気が付かなかったどころか、「何で私のことを分かってくれないんだ」と思っていたことである。
(結果的に)誰から手を差し伸べられても、声をかけられていても、すべてシャットダウンしてしまっていたのだから。
これでは当時の私はさぞかし辛かっただろうししんどかったであろう。

ホルモンバランスの乱高下は恐ろしい

私は自分の子どもを持つようになって初めて知ったのだが、
思春期は、ホルモンバランスの乱高下からくる心と体のバランスが非常に不安定な状態だといわれている。
(もしかしたら、中学の授業でやったのかもしれないけど、自分のことだと思っていなかったのか聞く耳を持たない状態だったのかは謎w)

ホルモンバランスの乱れで人格まで変わってしまうとしたら…だとすれば、思春期のホルモンバランスの乱高下は本当に恐ろしい。

思春期と同じくらいホルモンバランスが乱れるのは更年期だといわれている。
私もアラフィフの段階に入ってきたので、そろそろ更年期が気になるようになってきた。
あの頃のような「ホルモンバランスの乱高下」によって感情が乱れて拗れて人間関係が壊れていくのは何としても避けたい。

【まとめ】テレパシーは通じない

というわけで、お世話になった人には意識して感謝の言葉やお礼の言葉を積極的に述べていきたいと思うようになった。偽善者だろうが何だろうがいいのだ。「言わなくても分かるでしょ」なんて、テレパシーは通じないのだとさっさと自覚して、どんどん感謝を伝えていけるような自分になりたいと思っている。



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