山﨑嘉大

家業の着物だけでなく大きな視点で 【日本美術、工芸、文化】に触れて 頂きたく202…

山﨑嘉大

家業の着物だけでなく大きな視点で 【日本美術、工芸、文化】に触れて 頂きたく2020年より裏山文庫を運営。 応援の程宜しくお願い致します! ・愛知県豊橋市 裏山文庫は通常営業、公開は致しておりません。

最近の記事

北海道の染織

人生初めての北海道へ。南の沖縄は染織品の宝庫と言ってもよいほど様々なものがあるのでたまに行くことがありましたが、今回は数少ない織物のひとつアットゥシ織りの貝澤さんの元へ北海道の二風谷村まで行って来ました。オヒョウの樹皮を草木染し織り上げたものですがどこか鄙びた独特の雰囲気がとても気に入っています。 近くのアイヌ文化博物館へも行って古いアイヌの衣装やマキリ、イタなども拝見。たまに古美術でも見ますがまだ手を出したことはありません。 それにしても北海道の朝晩は結構ヒヤッとした気候

    • 菊の節句 旧暦

      五節句の中でも一般的にややマイナーな重陽の節句を取り上げた企画展「公家雅の系譜 重陽の室礼」が無事に終了致しました。都合で少し早めですが旧暦に合わせて。ご来場頂いた皆様、関係者の皆様ありがとうございます。 衣紋道山科家30代後嗣、山科言親さんにも3日間詰めてもらいました。一日中ずっと解説し続けられるという凄まじいパワーでした。これからも日本文化、御所文化をグイグイ引っ張ってもらいたいですね。私も引きずられながら頑張ります。 今回、裏山文庫としては初の体験会を入れたり第二会

      • みやびな界隈

        裏山文庫の準備完了。 今日も早く寝て体調万全で明日から皆様に ご満足頂けるように頑張ろう。 「公家雅の系譜 重陽の室礼」 10月5日(土)6日(日)7日(月)。 いつも手狭な裏山文庫ですが今回はゆっくり していただけるように少し工夫をしました。 企画展中、私はとくべつこれと言って 何も役には立ちませんが バリアフリーではない会場なので 皆さんがつまづいてズッコケないように 見張っています。 期間中、遠方より遥々来られる方は 裏山文庫と同時開催中のこちらの企画もおすすめ。 裏

        • 公家雅の系譜 重陽の室礼

          10月11日(金)は、旧暦9月9日。重陽の節句。 新暦で行う節句もいいけど旧暦で行われる 節句の意味を知ると本来の日本人の感覚みたい なものが少し理解できるような気がします。 新暦、旧暦で2回節句をやるといいなと。 クリスマス、ハロウィンもやればいい。 神も仏も混淆する日本人ならでは。 はい、そんなこんなで 「公家雅の系譜 重陽の室礼」を 裏山文庫で開催します。 代々宮廷装束の調進・着装を伝承する 山科家30代後嗣・山科言親氏による ギャラリートークもありこちらは予約制ですが

        北海道の染織

          呉服商でありながら突如、出版業を

          代々続く呉服商でありながら突如、出版業をやりだした西村大治郎氏。着物ももちろん大切だけど、もう少し広い視野が必要ではないだろうかと、そんな思いもあったんでしょうね。裏山文庫の活動もまさにこんな思いです。 モノがあれば売れまくっていた時代とは明らかに変わってきています。私たちの活動が正しいかどうかはいまだによく分からないけど一部の方たちには求められている。といより熱望されているのでその一部の方々の為にも続けているような感じがして。またその波及効果があったりと。 人が人を呼び、思

          呉服商でありながら突如、出版業を

          銅鐸の国

          今秋に豊橋美術博物館で 「銅鐸の国 -伊奈銅鐸出土100年-」 という激渋直球ストレートな企画展があります。 かなりの力の入れようだなと研究者さんの 話で感じました。 そしてその研究者さんの話では 三河で出土した重要な銅鐸が いまだ所在不明になっているという事です。 分かっているのはもともと4口あったものが、 古美術商を経てバラバラと流れていき 京都国立博物館に寄託されたものを京都の 某有名古美術商が再び買い戻されたのですが、 その後の行方は不明となっているそうです。 どこぞ

          山茶碗トークバトル

          急きょ開催することとなった 「山茶碗ってナンダ?なりきりトークバトル」 田原市博物館にて無事に終了しました!! SNSの告知だけで20名弱も来て下さりました。 ありがとうございます。 コレクターと学芸員が展示物を見ながら お互いの主張をするという内容で 同じものを見ながら考え方の違いを認識。 私は博物館について作品の寄贈問題、 作品の割れた箇所についての修復方法、 共直し問題についてネチっこく詰めました。 学芸員さんによっては下手したら怒られそうな 事を言ったかも知れませんが

          山茶碗トークバトル

          ノスタルジー

          ここの元喫茶店に最後に行ったのは いつぐらいだろう。 おそらく小学生ぐらいかな。 30年前ぐらいか。 土日は祖父母と毎週モーニングへ行っていた。 この店がつい先日、インドカレー屋となって オープンしました。 席の窓からは昔眺めていたそのままの光景が。 259号線を通る車、歩行者、渥美線。 本当に懐かしい風景でジーンっときました。 場所は渥美線南栄駅のすぐ目の前。 嫌でも目につく最高の場所です。 南栄町にようやく新店舗が出来て嬉しい。 そうそう、 渥美線が開業100年ということ

          ノスタルジー

          シャッター通り

          昔の豊橋市南栄町のメインストリートは 当時「マーケット」と呼ばれ 細い路地ですが多くの人が行き交い 人混みの中スリまで出たと聞きます。 今では営業しているお店は無く 一筋入ったところにシバタ床屋さん、 居酒屋純さんがあるのみ。 その旧マーケットの入り口とも言える場所に 9年ほど前に閉められた光部八百屋さんがあり 昨日、我々南栄町協議会メンバーと一緒に 豊橋技術科学大学 建築都市システム学系の 学生さんがヒアリングと測量調査に伺った。 閉店以来、初めてシャッターを開けてもらい

          シャッター通り

          気分あらたに

          6月は弊社の周年祭的な大きなイベントがあり 今年も無事に終えることができました。 誠にありがとうございます。 数か月前まで人に言われるまで 全く気が付かなかったのですが 父親と代を変わってちょうど10年経ちました。 そうなると社長就任10周年記念展と大々的に やろうという話もありましたが 奥ゆかしく控えめな性格ですので さらさら~っと行いました。 厄年~後厄まで本当に色々ありましたが ここ最近明るい兆しが見えてきました。 8月が弊社の新年度なので しっかり仕込みをしながら 気

          気分あらたに

          涅槃 ニルヴァーナ

          自宅で飾っていた現代美術画家の宮嶋政穂氏の 作品をふと裏山文庫に持って行って飾ってみた。 おぉけっこう合うな。 作品名は涅槃を意味する「Nirvana」。 ニルヴァーナ(サンスクリット語)といい、 吹き消すという意味もあるらしい。 涅槃。お釈迦様の入滅後1500年経つと お釈迦様の教えが伝わらなくなり、 仏法が衰退して「末法」の世が来るという 歴史観のことを末法思想といいます。 この末法で乱れた世の中となると 考えられていたのが平安時代末期。 その頃に経典を後世に残そうと経

          涅槃 ニルヴァーナ

          豊橋市南栄町

          南栄を食べつくす第2弾が 5月14日(金)に開催されました。 前回と参加者様の顔ぶれも変わり とても新鮮な雰囲気。 前回は定休日や臨時休業などで断念した 魚治さんや、蔵やさん、西成さんの メニューが新たに。 それと意外といってはいけませんが、 町のことにとても協力的な 南栄駅前のファミリーマートさん。 南栄町は野菜の売っていない事では そこそこ有名なのでファミマさんで サラダを購入しました。 逆に前回好評だった居酒屋純さんが 予約で一杯のため今回は断念でした。 それはそれで良

          豊橋市南栄町

          目の眼

          とうとう雑誌の「美しい着物」に! ではなく 美しい焼物が乗る骨董雑誌「目の眼」に 登場させていただきました。 しかも5ページ。 地味に3度目の掲載です。 6月15日発売の目の眼宜しくお願い致します。 今回は酒器特集ですが 渥美窯の山茶碗や小皿を盃に見立て 小壺を酒壺にしています。 私もだんだんと骨董を撫で回している なまめかしい骨董じじいの風貌になってきた。 山茶碗を見る目が尋常じゃ無いと言われました。 確かに人を●ろしてそうな目つきでした。 いいぞ。 今回は写真がなかなか大

          地域と労働の極楽浄土

          稲吉オサム展無事に終了いたしました。 穴掘りから展示が終わるまでの長い間 多くの方達にご協力いただきました。 感謝致します。ありがとうございます。 いつか間違いなく極楽へいけますので ご安心ください。 そして本当に多くのご来場 誠にありがとうございました。 駐車場が満車で帰られてしまった方 申し訳ございません。 もっと近隣の土地を買いまくれるように 頑張ります!! 今回、チラシの文章にある稲吉氏が考えた 「地域と労働の極楽浄土」というキーワード。 裏山文庫の設えは本筋の仏教美

          地域と労働の極楽浄土

          秘密の京都ツアー

          中途半端に髪が長いのが1番面倒だというのを 42歳にして初めて知り最近は上だけ伸ばしっ放し。 そして結ぶと快適というのも分かった。 何でもやってみて初めて知る世界があるものです。 さて先日、秘密の京都ツアーを計画し 行ってまいりました。 まずは酒、醸造の神様として有名な 松尾大社展を京都文博にて。 ビリビリ痺れる平安の神像を拝見。 ここまで凄いものを見るとあまりにも 遠い存在すぎて欲しいという欲求が無くなる。 私は美術館などへ行くとどれが 一番欲しいかという目で見てしまいます

          秘密の京都ツアー

          田原市博物館「山茶碗」ってナンダ 

          スタートしました。 改めて見るとめちゃくちゃ良い企画展だなぁと。 7月21日までです。 初日は研究者、陶芸家、蒐集家によるトークイベントを 開催し私も蒐集家として登壇させて頂きました。 インスタライブでのトークイベントのアーカイブは 残してありますがいつ消すか分かりませんので ご興味のある方はお早めにご覧ください。 いつまでもあると思うな親とアーカイブ。 それにしてもトークイベントなんて 慣れない事を気安く引き受けてしまいましたが 案の定、開始早々に頭が真っ白になってしまいま

          田原市博物館「山茶碗」ってナンダ