山﨑嘉大

家業の着物だけでなく大きな視点で 【日本美術、工芸、文化】に触れて 頂きたく202…

山﨑嘉大

家業の着物だけでなく大きな視点で 【日本美術、工芸、文化】に触れて 頂きたく2020年より裏山文庫を運営。 応援の程宜しくお願い致します! ・愛知県豊橋市 裏山文庫は通常営業、公開は致しておりません。

最近の記事

シャッター通り

昔の豊橋市南栄町のメインストリートは 当時「マーケット」と呼ばれ 細い路地ですが多くの人が行き交い 人混みの中スリまで出たと聞きます。 今では営業しているお店は無く 一筋入ったところにシバタ床屋さん、 居酒屋純さんがあるのみ。 その旧マーケットの入り口とも言える場所に 9年ほど前に閉められた光部八百屋さんがあり 昨日、我々南栄町協議会メンバーと一緒に 豊橋技術科学大学 建築都市システム学系の 学生さんがヒアリングと測量調査に伺った。 閉店以来、初めてシャッターを開けてもらい

    • 気分あらたに

      6月は弊社の周年祭的な大きなイベントがあり 今年も無事に終えることができました。 誠にありがとうございます。 数か月前まで人に言われるまで 全く気が付かなかったのですが 父親と代を変わってちょうど10年経ちました。 そうなると社長就任10周年記念展と大々的に やろうという話もありましたが 奥ゆかしく控えめな性格ですので さらさら~っと行いました。 厄年~後厄まで本当に色々ありましたが ここ最近明るい兆しが見えてきました。 8月が弊社の新年度なので しっかり仕込みをしながら 気

      • 涅槃 ニルヴァーナ

        自宅で飾っていた現代美術画家の宮嶋政穂氏の 作品をふと裏山文庫に持って行って飾ってみた。 おぉけっこう合うな。 作品名は涅槃を意味する「Nirvana」。 ニルヴァーナ(サンスクリット語)といい、 吹き消すという意味もあるらしい。 涅槃。お釈迦様の入滅後1500年経つと お釈迦様の教えが伝わらなくなり、 仏法が衰退して「末法」の世が来るという 歴史観のことを末法思想といいます。 この末法で乱れた世の中となると 考えられていたのが平安時代末期。 その頃に経典を後世に残そうと経

        • 豊橋市南栄町

          南栄を食べつくす第2弾が 5月14日(金)に開催されました。 前回と参加者様の顔ぶれも変わり とても新鮮な雰囲気。 前回は定休日や臨時休業などで断念した 魚治さんや、蔵やさん、西成さんの メニューが新たに。 それと意外といってはいけませんが、 町のことにとても協力的な 南栄駅前のファミリーマートさん。 南栄町は野菜の売っていない事では そこそこ有名なのでファミマさんで サラダを購入しました。 逆に前回好評だった居酒屋純さんが 予約で一杯のため今回は断念でした。 それはそれで良

        シャッター通り

          目の眼

          とうとう雑誌の「美しい着物」に! ではなく 美しい焼物が乗る骨董雑誌「目の眼」に 登場させていただきました。 しかも5ページ。 地味に3度目の掲載です。 6月15日発売の目の眼宜しくお願い致します。 今回は酒器特集ですが 渥美窯の山茶碗や小皿を盃に見立て 小壺を酒壺にしています。 私もだんだんと骨董を撫で回している なまめかしい骨董じじいの風貌になってきた。 山茶碗を見る目が尋常じゃ無いと言われました。 確かに人を●ろしてそうな目つきでした。 いいぞ。 今回は写真がなかなか大

          地域と労働の極楽浄土

          稲吉オサム展無事に終了いたしました。 穴掘りから展示が終わるまでの長い間 多くの方達にご協力いただきました。 感謝致します。ありがとうございます。 いつか間違いなく極楽へいけますので ご安心ください。 そして本当に多くのご来場 誠にありがとうございました。 駐車場が満車で帰られてしまった方 申し訳ございません。 もっと近隣の土地を買いまくれるように 頑張ります!! 今回、チラシの文章にある稲吉氏が考えた 「地域と労働の極楽浄土」というキーワード。 裏山文庫の設えは本筋の仏教美

          地域と労働の極楽浄土

          秘密の京都ツアー

          中途半端に髪が長いのが1番面倒だというのを 42歳にして初めて知り最近は上だけ伸ばしっ放し。 そして結ぶと快適というのも分かった。 何でもやってみて初めて知る世界があるものです。 さて先日、秘密の京都ツアーを計画し 行ってまいりました。 まずは酒、醸造の神様として有名な 松尾大社展を京都文博にて。 ビリビリ痺れる平安の神像を拝見。 ここまで凄いものを見るとあまりにも 遠い存在すぎて欲しいという欲求が無くなる。 私は美術館などへ行くとどれが 一番欲しいかという目で見てしまいます

          秘密の京都ツアー

          田原市博物館「山茶碗」ってナンダ 

          スタートしました。 改めて見るとめちゃくちゃ良い企画展だなぁと。 7月21日までです。 初日は研究者、陶芸家、蒐集家によるトークイベントを 開催し私も蒐集家として登壇させて頂きました。 インスタライブでのトークイベントのアーカイブは 残してありますがいつ消すか分かりませんので ご興味のある方はお早めにご覧ください。 いつまでもあると思うな親とアーカイブ。 それにしてもトークイベントなんて 慣れない事を気安く引き受けてしまいましたが 案の定、開始早々に頭が真っ白になってしまいま

          田原市博物館「山茶碗」ってナンダ 

          出会い系裏山

          豊橋出身のお二人のクリエイターによる 「Kiriko to Monyou 切子&文様」が 無事に終了いたしました! 嵐のように過ぎ去った3日間でした。 とにかく廣瀬 紋さん中神 敬子さんの ファンの方も多くいらっしゃって 会期中ずっとワイワイ賑わいました。 そんな中ゆっくり御覧いただけなかった方も 多かったようでなんとも申し訳ない気持ちです。 なんせ小さな会場ですので 裏山文庫の問題のひとつです。 その問題を解決しようと そんな大した策ではありませんが。 色々と秘策を考えてい

          出会い系裏山

          稲吉オサム こてんこてん

          地元の陶芸家、稲吉オサム氏と初めて会った当時は 裏山文庫もまだなく、私がインスタグラムで 「渥美窯山茶碗365日」という渥美山茶碗の 高台を365日毎朝写真をアップするという 狂気じみたことをしていた2019年。 稲吉氏に目をつけられ呼び出されたのが きっかけです。東三河で渥美窯の壺や 山茶碗を本気で愛でる人は数人しかいないと 推測するので何か少し動くだけですぐに目立つ。 博物館、美術館の方達とご縁ができたのも この活動をしていた頃。 稲吉氏とはその後気兼ねなくお付き合いし、

          稲吉オサム こてんこてん

          やまちゃわん

          最近立て続けに豊橋市、田原市の 文化財の収蔵庫を拝見する機会があり、 陶芸家の方と一緒に伺った。 どちらの施設も共通しているのが 空気の淀んだなんとも絶妙なホコリ臭さ。 私のような骨董、古美術好きは このニオイにびんびん反応する。 何か古い物が眠る独特のニオイ。 いや興奮する。 その興奮をSNSで発信したところ 知り合いの若手の陶芸家にも伝わり ここで泊まりたいです!ときた。 わかる。私もそう思った。 そう感じさせるぐらいパラダイスだ。 しかしよく考えてみると一つは病院の跡地

          やまちゃわん

          豊橋出身クリエイター

          裏山文庫はどちらかと言うと渋めの展示が多く、設えも見渡せば茶色系でたまに草花の緑系が入るぐらい。その花入も灰色系のガサガサしたものが多い。というわけでたまにはキラキラしたモノも良いんじゃなかろうかと今回の企画展のご案内です。素敵な豊橋出身のクリエイターのお二人と。現在は全国あちこちで活躍しておられます。それも良いことですがたまには地元に引き戻さないと。こっちの人間だよと(笑)まだそう言う人がいるから引き戻そう。足を引っ張ろう。 詳しくは下記をご覧ください。 〜 第一線で活躍

          豊橋出身クリエイター

          志村ふくみ生誕100周年記念展

          「志村ふくみ生誕100周年記念展」 無事に終了いたしました。 多くの方にご来場頂き、感謝感謝です!! この企画展が始まる5月頃から 公私ともに急激に多忙になり頭もパニック。 印刷物なども結構ミスしました。 「100周年」を「100週年」と・・・ 「トークイベント」を「トークイベン」に。 ちょっとこれぎりセーフだけど 発音がネイティブ過ぎないかと指摘され。 そしていつも注意しているのにも関わらず 日時を間違えたり。 まぁ色々やってしまいました。 何食わぬ顔でしれっと直しましたが

          志村ふくみ生誕100周年記念展

          復元渥美古窯

          先日、稲吉オサム氏の窯焚きが終わり穴窯を密閉してから13日後に覗きに行ったらまだ中がホカホカでした。というよりも湿度も高く火傷しそうなぐらいのサウナ状態のため穴の中には到底入る事は出来ません。小さな木片にはまだ火が付いていたのには驚いた。それから2、3日してから作品を窯から出しました。やはり火力が弱かったか、ミディアムまでギリギリいかず、ややレア。弥生土器は超えたが古墳時代の須恵器までの焼き上がりまでギリ届かずと行ったところか。しかし渥美窯ヲタクから言えば焼きの甘いのもアリで

          復元渥美古窯

          志村ふくみ生誕100周年記念展

          志村ふくみは、草木染による紬織を芸術の域までに高めた染織作家であり、重要無形文化財保持者です。 裏山文庫では、志村ふくみ生誕100周年を記念して、志村ふくみと娘の洋子の作品を展示いたします。 特別展示として、『別冊 太陽 日本のこころ 316 100歳記念 志村ふくみ(2024年4月23日発行)』にも掲載された帯地「あやとり(2023年 紬織 蘇芳・藍・金糸)」を展示いたします。後日この貴重な作品「あやとり」を少しでも多くの方に楽しんで頂くために分割し、出帛紗(だしふくさ)と

          志村ふくみ生誕100周年記念展

          山茶碗ってナンダこのやろう

          裏山文庫として田原市博物館の企画展 「山茶碗ってナンダ」のお手伝いを させて頂いております。 私は初日の6月1日コレクターとして トークイベントにも参加します。 山﨑ってナンダとならないか心配です。 日本語が不安。 研究者の方々に、君!こんな考古資料の壺に 水を入れて花を入れるなんてけしからん! さらに山茶碗で茶を点てて?酒までのむ? たわけ!言語道断じゃ!と叱られてみたい。 でもここにはそう言うカタイ方はいないはず。 私の周りのコレクターの人たちは 使うのが当たり前。 -

          山茶碗ってナンダこのやろう