to everyone in the world

例えば私は、道端にごみを捨てる人間が嫌いである。

倫理観の欠如した、愚かな行為である、と思う。

しかしながら、その現場に直面したとしても、注意したり、罵声を浴びせたりする事はしない。

彼(彼女)達には、何か理由があるかも知れないからだ。

もしかすると、最愛の人を人質に取られ、犯人からの要求で、やむなく行為に及んだ可能性がある。

あるいはソレを、二週間程握りしめた結果として、握力の限界を感じ、泣く泣くそっと手放した可能性だってある。

態度の悪い店員も然り。

どこかでスナイパーに狙われている可能性もあり得るし、ただならぬ便意を催しながらも、必死に責務を全うしようとしてくれているのかも知れない。

皆、人知れずプレッシャーに抗いながら、自(みずか)らと戦っているのである。

だから妻よ。

マックのドライブスルーでテンパっている私を、どうか怒らないで欲しい。

(それは、黒の組織の陰謀かも知れない。)

だから妻よ。

買い物に行って、店員さん呼んできてって私に頼んで、中々話し掛けられないからといって、業を煮やさないで欲しい。

(それは、遠隔操作の起爆装置で脅されているからかも知れない。)

だから妻よ。

ちびまる子ちゃんを見てる時に、
「みぎわさんとクレヨンしんちゃんのみさえは同じ声優さんだよね〜♪」
って言う私を、軽く無視しないで欲しい。

(それは、タイムリープを止めるキーワードかも知れない。)

だから娘よ。

お父さんのスマホは貸せない。
(You Tubeの履歴が見せられない。)

だからnote戦士の同士達よ。

この記事がつまらないからといって、
石を投げないで欲しい。

(痛い。)

以上、本日の投稿である。

かつてこんな漢がいたって事を、どうか一瞬だけでも覚えておいて欲しい。
(偶然の巡り合わせは、神の思し召しかも知れない。)

多分みんなの気持ち。

(私と一緒にしないでほしい。)

終。