吉田正和/陶芸家 芦屋 𝐲𝐨𝐬𝐡𝐢𝐝𝐚 𝐩𝐨𝐭𝐭𝐞𝐫𝐲

potter🇯🇵 旧宮塚町住宅 / #うつくし器 ヨシダポタリ/芦屋-Payung,豊能…

吉田正和/陶芸家 芦屋 𝐲𝐨𝐬𝐡𝐢𝐝𝐚 𝐩𝐨𝐭𝐭𝐞𝐫𝐲

potter🇯🇵 旧宮塚町住宅 / #うつくし器 ヨシダポタリ/芦屋-Payung,豊能町-上手工作所,淡路島-こぞら荘,京都-RikkaKnot,WEB-大人の焼き物,テーブルライフ / https://yoshidapottery.com/

最近の記事

Brooklyn

中学生の頃憧れた地、ニューヨーク。 都会だからとか、何でもあるとか、文化の最先端でもなく、 そのビル群が生み出す光と影だったのかもしれないと今考えてみる。 当時好きだったゲームやテレビドラマ。 ニューヨークや摩天楼、そしてマンハッタンにブルックリンという言葉がスッと入ってきた、あの頃。 そんな30年以上も前のことを思い出しつつ、 ニューヨークへ行きたかった気持ちが今こうして、花を咲かせたのかなと。 ブルックリンに新しく、店舗をオープンされたCIBONE。 東京、青山に以前

    • 真夏の愛スコーヒーカップ展 in こぞら荘

      淡路島・こぞら荘にて、yoshida pottery(ヨシダポタリ)として 3回目の展示販売会をさせていただきました。 日時:2022年8月6日11:00 - 17:00 「真夏の愛スコーヒーカップ展」 2020年11月以来となりましたので、久しぶりの展示です。 ただいま! 今回は敢えて真夏に。 そして1日限定。 少し前より、不定期ながら納めさせていただいております、愛スコーヒーカップ。 これはyoshida pottery x kozorasou のオリジナルとなりま

      • あれから2年

        2019年12月7日、少し肌寒い土曜日 私のスタジオのある旧宮塚町住宅でのオープニングイベントである、 「CITY FARM MARKET | 旧宮塚町住宅」開催。 本当にたくさんの方で賑わったあのイベントから、はや2年が経ちました。 いわゆる船出から、早いものでもう2年。 少し振り返ってみようかなと思います。 まずは作り手として何を作り、売るか。 当然のことながら、言うは易し、行うは難し。 オープニングイベントに商品を並べなきゃいけないという、 この必須条件から制作を始

        • 利き手

          右です。 左ぎっちょです。 こんな会話が聞こえてきそうなこと。 で、答えはそのどちらか。 陶芸の世界に入ってから出会う人にプロアマ問わず左利きだという人に会うことが増えた気がする。 芸術と左利きの関係について、関係がありそうな気もしつつ、しっかり統計を取ったわけではないのでよくわからないが、単なる偶然とも思えない気もしています。 陶芸の作業でいうと、時計まわりの回転でろくろをするのなら、左手がある程度使えたら抵抗との関係上、便利です。 水挽きの時も主に左で土を引き上げるし、

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        記事

          作業台

          作業台。 一日の終わりに、綺麗にしておきたい所。 土という生き物を扱い、前の務め先でも土揉み台の大切さは特別だった。 もちろん綺麗にしておけば次に使う時に楽。 そんな当たり前のことも、日々の作業の中で疎かになることもある。 土の種類が1種類というわけでもないと、違う土が混ざるわけなので、綺麗にして当然なんでしょうけどね。 もちろんホコリやゴミといった不純物も排除したい。 焼けば消えてなくなるものですが、成形時に邪魔になったり、焼き上がりその部分が欠けのようになっても困る。

          白か黒か

          陶芸家として独立して自分の作品を作るにあたり、考えること。 さぁ、何を作ろうか。 そこで見え隠れするのはやはり育ってきた環境でしょう。 それは京都のやきものに触れてきた自分の人生でもあるし、それまで勤めていた窯元での作品に対する経験の蓄積だったりもする。 好きに作ったら良いとは言え、自由すぎることがかえって不自由に感じるわけです。 これまで勤めていた窯元の特徴として ・〇〇焼と称する、ただ一軒しかない窯元 ・土は自分たちで掘り、自家製 ・陶器と磁器のどちらも作る ・歴史

          同じものを

          陶芸をやったことがある人なら誰しもが思う、同じものを2つ作ることの難しさ。 土の量を揃え、同じ手の動かし方でやれば出来そうなものなのに。 まぁできません。 トンボという竹を十字に組んだ道具で深さと口径を測り、サイズは揃います。 が、腰の張り具合はまた別の話。 結構から言うと、できないんでしょう。 それが手仕事である限り。 機械ロクロという、凹型のロクロ(実際はそこに石膏型などをセット)に土を押し込み、上からコテを押し当て同じようなものを作る手法もありますが、やはりこれでも

          目指す美

          やきものづくりにおいて、目指すとこってなんだろう と、ふと。 ひと目見て、美しいと感じる物を作りたい。 その想いに変わりはないけれど、難しいこともわかっている。 ナチュラルに美しく、が基本だろうか。 作為的に自分の思いを盛り込んでいけば、それは芸術美なのか。 自然美自然の所与に認められる美。 美的なるものは「自然美」と「芸術美」に大別される。 通俗の用語法では非人間的対象の美,たとえば風景美などをさすが,美学上,人間,人事,歴史を含めて,現実の生において経験される美を総称す

          石造りの旧市営住宅にて

          閑静な住宅街、兵庫県芦屋市の街を歩くと目を引くアパートが見えてきます。 見るからに他のそれとは違う雰囲気。 ただ古いだけとも違う、味のあるこの建物はなんだろうと、そんな気になる人も多いのでは。 これは昔の市営住宅で、建物がある町名から現在の名前は旧宮塚町住宅といいます。 昭和28年に建てられた建物は、全国的にも珍しい、外観。 ご覧いただいてわかるでしょうか? 石造りなんです。 三匹のこぶたのレンガの家の如く、丈夫な建物で、阪神淡路大震災の被害をも乗り越えてきました。 素材は

          土と水

          土 粘土とも。 読んで字のごとく、粘り気のある土です。 土という広義な意味で捉えると、地球を覆う全てであり、人はその上で生まれ育ち、いずれそれに還ります。 人は土によって生かされているのです。 全ての生き物は大地で育まれたものを口にし、今日を生きています。 そんな土の中で粘りがあり、いくらかの単位で固まる。 それが粘土。 たまたま飛んできた種がそこに根を張ろうとすると、伸びる根は土の抵抗を受け、育ちにくくもなるのです。 英単語でclayやsoilなどの言葉を聞きますが、

          茶盌は3回まわして...

          茶の飲み方、口からですよと書いた後、ふと。 お茶をいただく時に3回まわして...(ワン!と言いそうだけど)、3口で飲みきるとか、そんな話をたまに聞きます。 これは流儀によるので、一概には言えないのですが、正直なところそこまでこだわるところではありません。 熱いお茶なら、一気に飲めと言われても、味もわからないだろうし。 それはただの拷問でしかない。 茶盌には、正面という一番カッコいいところがあって、飲むときに敬いそこを避けよ、ということからの流れなのでしょう。 が、またしかし。

          茶はどこから飲む

          ただならぬ雰囲気で、皆さん正座。 お着物の方もちらほら。 畳に座り、お点前も周りも気になるも入ってはこない。 そんな茶席で出されるお茶。 さて、どうやって飲んでよいものか。 茶席へ入ることに躊躇う方のお悩みがこれ。 官休庵家元後嗣の宗屋若宗匠が、この問いにお答えになっています。 口から飲んでください、と。 どこかで、お茶席に入るチャンスに出会ったとしても、畳の部屋でのお茶というとなかなか敷居の高いものです。 理由として ・お茶の飲み方がわからない。 ・正座がしんどい。

          自己発信

          ブログが一般的になりだしたのが15年くらい前でしょうか。 最初招待制だったmixiは懐かしい友人とまた繋がったり、新たな繋がりを生み、いつのまにかFacebookにその座を。 私はシンガポールの友人にFBの存在を尋ねられ、それmixiみたいなもん?と聞きながら、2009年10月より。 知り合いがほぼやっていなかったので、孤立してました。 何の面白さもないまま、あまり使うことはありませんでした。 Instagramを始めた頃、スマホはAndroidのHTCを利用しており、その

          そのお茶は美味しいか

          至極簡単 そのお茶は美味しいか? 私自身の茶の湯への始めの一歩を振り返ります。 ・茶の名産地での茶陶という仕事 これだけでも十分。 茶の湯に足を踏み入れるのは必然だったかと。 だけど、持っていたイメージはあまりいいものではなかった。 そんな中であえて一歩を踏み出したのは約4年前。 ・回りくどい感じと美味しくなさそうなお茶 しかしそんなイメージはすぐに払拭されたのです。 ああ、お茶が美味しい 稽古場や茶会の手伝い、席入りさせていただく茶席などで浮かぶ感想は、それ。

          門掃きが大切な理由

          窯元に勤めていた時の朝いちばんの仕事 。 それは門掃きです。 春を感じる頃も、木々や新芽の活動が活発になるせいか、毎日やってちょうどいい。 季節を感じる術が昔に比べて減っていると感じつつ、そんな中で、肌で感じる空気感。 気温だけにとどまらず、香りや映える色なども。 散歩で歩かれる方との「おはようございます!」 挨拶はやはり、エネルギーの源でしょう。 モノづくりと言う仕事は、生み出す作業と壊すことがまさに紙一重。 良きものを作るには良き仕事を。 そのための整理整頓。 言わず

          茶の季節

          ゴールデンウィークというと、宇治では茶摘みの時期を指します。 せっかくの休みなのに、という感覚もありますがこれは例年のこと。 むしろゴールデンウィークと言われ出す前から、茶を摘むのはこの時期ですよね。 今年はウィルスの影響で、その作業さえも少し狂わせているようです。 夏も近づく八十八夜♪なんて歌の歌詞を聞いたことがあるでしょうか。 これは「茶摘(ちゃつみ)」というタイトルで、1912年(明治45年)の歌です。 八十八夜とは 八十八夜(はちじゅうはちや)とは雑節の一つで、立