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至極簡単
そのお茶は美味しいか?

私自身の茶の湯への始めの一歩を振り返ります。

茶の名産地での茶陶という仕事

これだけでも十分。
茶の湯に足を踏み入れるのは必然だったかと。
だけど、持っていたイメージはあまりいいものではなかった。
そんな中であえて一歩を踏み出したのは約4年前。

回りくどい感じと美味しくなさそうなお茶

しかしそんなイメージはすぐに払拭されたのです。

ああ、お茶が美味しい

稽古場や茶会の手伝い、席入りさせていただく茶席などで浮かぶ感想は、それ。

どんな先生に出会うかによりますが、少しでも興味があるなら踏み出るべきだと思います。
茶の湯にはたくさんの流儀があり、どれを選ぶかは自由。
ネットで検索すれば、いくらかの知識は得られるものの、検索や本などで学び尽くせる簡単なものではないということです。
茶の湯そのものは武野紹鷗や村田珠光の流れから、千利休を祖とした三千家。
利休の孫、宗旦の次男宗守が官休庵(武者小路千家)、三男宗左が不審庵(表千家)、四男宗室が今日庵(裏千家)を興している。
また利休の高弟を祖とした藪内流や遠州流、武家茶道の上田宗箇流など挙げればたくさんあります。
そんな中でどこを選ぶかは、特別な興味がある流儀とするなり、ご自身がお住まいのその地に根ざした茶で良いと思います。
というのも、他流儀のお席に行くのもまた楽しさの一つであるから。

私が選んだのは、武者小路千家 官休庵。
表千家、裏千家と共に利休の血をひくものの、比べると少しマイナーです。
たまにその名前から武士の茶道ですよねと言われたりもするが、通称である武者小路の名前は、家元の前の通りが武者小路通という名前からで、ただしい呼び方は、家元に伝わる茶室、官休庵。
マイナーさをあえて選んでみたのですが、そんな出会いも自分にとってはプラスに働くものです。
仕事などの都合から自分の通える曜日時間を決め、相談。
踏み出したわずか一歩はやがて道を見つけ、さらに前へ前へと進んでいくのです。

学ぶことの多様性や深さは、総合芸術とも例えられる世界を感じさせ、いくらでも勉強できる。
そんな世界です。

美味しいお茶を飲みながら、いろいろ学ぶ。
そんな贅沢な時間。


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