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やきものづくりにおいて、目指すとこってなんだろう
と、ふと。
ひと目見て、美しいと感じる物を作りたい。
その想いに変わりはないけれど、難しいこともわかっている。
ナチュラルに美しく、が基本だろうか。
作為的に自分の思いを盛り込んでいけば、それは芸術美なのか。

自然美自然の所与に認められる美。 美的なるものは「自然美」と「芸術美」に大別される。 通俗の用語法では非人間的対象の美,たとえば風景美などをさすが,美学上,人間,人事,歴史を含めて,現実の生において経験される美を総称するのが普通である。
自然美(しぜんび)とは - コトバンク

土という素材をベースにものを作るわけだが、
そこにもし、土の声が聞こえるのなら、その声を形にしてみたらそれも自然美である。
土が自然界にある場合、その形態は大半が踏み固められたような状態で、それは雨や風が作り出した形とは少し違う気もする。
風雨や自身の重さによって沈み込んでいったそれは、形としては特殊なものとは感じにくい。

その土を掘り起こし、小石などを取り除き、フィルターを通すことで生まれる土。
可塑性を纏った状態で、水分量との兼ね合いを保ちつつ、いろんな形に変化する。
そして焼成。
高温で焼かれることで、ある一定の強度を備え、形として落ち着く。

土に触れながらロクロに向かうと、高速回転のもと土が伸びたいように伸びていく。これが実に気持ちいい。
これが、私の中での自然美。

・ロクロは自然美
・手びねりは造形美

に思えてきた。

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