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我々の未来を創る「編集思考」

おさらい

 「編集」とは、素材の「選び方」「つなげ方」「届け方」を変えることによって、その価値を飛躍的に高める手法を指します。
 「編集力」とは、「変化を待つのではなく、変化を起こしていく才能」を指します。

我々の未来を創る「編集思考」


 
「才能」は「編集」で目覚める才能の「才」は、古くは「ざえ」とも読み、石木などの素材に備わる資質のことです。
 それを引き出すはたらきが「能」です。

才能とは「引き出す側と引き出される側の相互作用」の中にあらわれてくるもの

 才能とは、「引き出す側と引き出される側の相互作用」の中にあらわれてくるものであるようです。その自分だけの「才」を目覚めさせるは、他でもない自分の「能」です。
 内側にある「才」をいかに目覚めさせるか。自分個人だけでなく、他者の「才」やチームの「才」、場の「才」ということもあるでしょう。
 そして大切なことは、才能は自分の内面だけで完結するものではなく、環境との相互作用の中で引き出されていくものだということです。

【引用元】安藤昭子(2020).『才能をひらく編集工学世界の見方を変える10の思考法』ディスカヴァー・トゥエンティワンKindle版p.20-23

編集思考は、個人にとっても、自分らしいキャリアや人生を創り上げるための味方

 編集思考は、個人にとっても、自分らしいキャリアや人生を創り上げるための味方になります。
 そのためにも、まずは近代的価値観の象徴である「サラリーマン」という枠組みを疑わないといけません。
 有名企業に就職し、会社に奉公し、給料をもらい、住宅ローンで郊外に家を買い、満員電車で会社に通い、子どもを私立に行かせ、定年までできるだけ大きな失敗をしないようにまじめに勤め上げる─これからの世界では、生き方やキャリアに〝唯一の正解〟はありません。
 価値観や正解がどんどん多様化し、自分に合った仕事や人生を各々がカスタマイズしていかなければならなくなるのです。

多様であるとは、自由であるとともに、面倒くさいこと

 多様であるとは、自由であるとともに、面倒くさいことです。
 自分で決めることが増えるということです。これまでは目標が降ってきたのに、これからは自分で目標を決めないといけなくなります。
 しかし、編集思考を鍛えれば、「多様化恐るるに足らず」です。
【参考】佐々木紀彦.異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す編集思考(Kindleの位置No.48-77).株式会社ニューズピックス.Kindle版.

結論 「世界」と「自分」のあいだにある関係を柔らかく結びなおす

 先ずは、世界と自分のあいだにある関係を柔らかく結びなおすようなつもりで、これまでとはちょっと違うものの見方をしてみましょう。
 普通に生活していれば考えることもないような、自分の内側にある編集の営みに意識を向けてみることで、世界の見え方が変わっていきます。
 見慣れた光景から一歩外に出て、ちょっとした冒険にでかけるような気持ちで、この先に広がる「編集」の世界を楽しんでください。


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