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父の誕生日

 3月5日は父の誕生日だ。10年ぶりにグーグルカレンダーに入力した。
 今年は10年ぶりに父に誕生日プレゼントをあげる。

家にあまり帰らずもぎ取った「総代」と「東大院専攻長賞」

 父親は自分が高校三年の時にうつ病になって失職し、作者に暴力を振るうこともあり、風呂のドアが壊れることはあった。警察の方が心配したこともある。
 当時は勿論許せなかった。大学生・大学院の時は友人の家によく泊まっていたこともあった。 
 自分の状況を鑑みて、当時合鍵まで作って下さった男性友人(何も発展した関係はなかった)やこうちゃんには感謝しかない。

「早く自立しろ」

 そんな不安定な精神と居場所で大学の先生複数に相談することもあった。
経済学の先生のアドバイスは「早く自立しろ」だった。
 独り暮らしは勿論両親からの援助もなく難しかったので、院卒の就職を目指した。

もぎ取った6年間大学・大学院学費免除

 しかし、6年間大学・大学院学費免除の上で、自分は勉強を第一に過ごした。そうしないと今の自分はいない。本当に大学及び大学院には感謝している。
 「総代」と「東大院専攻長賞」を取得しないと自分は死ぬ気でいたからだ。

10年経って、ようやく「赦せる」

 結局自分も同じ病気になる。
 10年経って、ようやく「赦せる」ようになり、今では父の日や誕生日ギフトなどを送るようになったが、やはり父親と一緒に暮らすのは難しい。
 母親は去年3回旅行したり、新大久保で韓国料理を食べるくらい仲が良い。母親が亡くなったら自分も死ぬと思う。

同じ環境の方、別に「許す」ことを勧めてはいない。

 母に迷惑をかける回数も減ったようだ。同じ環境の方、別に「許す」ことを勧めてはいない。 
 正直そのような環境の下、こんなにねじらずに他者に日々何かしら与えている自分を褒め称えたい。
 それは母のおかげや、自分の努力や様々な制度、先生、友達、パートナーのおかげだ。感謝しかない。
 勿論自分を阻害した方は沢山いらっしゃったけど。

結論 環境に恵まれない方は「生きててえらい」

 環境に恵まれない方は「生きててえらい」。
 我々は様々な障害を越えて、神になる選択肢しかない。
 一緒に「神」として生きよう。


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