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枝瀬優
2021年10月31日 17:07
読むのはわたしだけだから許される単行本の帯を栞に靴下で隠れてしまうペディキュアは君だけが知る秘密の印音姫で消してしまえば大丈夫 この恋だってなかったことにマグカップなみなみ注ぐ珈琲とひとりで過ごす あなたは留守でどんぐりを辿っていくと見えてくる丘のベンチで読書するきみ死にたいとツイートのたび確実にわたしのなにかぷちっと弾け死んでいる野良猫みつけ立ち止まるわたしじゃなくてごめ
2021年9月30日 19:01
真夏日の入道雲に溺れたい夏と心中した気になって眩しくて目深に被る麦藁帽 君の視線が熱すぎるせいかき氷どれもおんなじ味だけど君と食べるといつも違うのゆらゆらとアスファルトからにじみでる熱のむこうに君を見つけた甘ったるい金木犀の香りに迷子になったアナタと出逢う似ているね金木犀とわたしたち姿みせずに惹かれ合ってる寂しさを愛せるひとと落ち葉踏む無言で秋を愛せるようになにもかも忘
2020年10月26日 17:54
特急の向かいの席にいる君に東京タワーつまんでみせた人身事故でふともらす 遅れちゃう LINEに悲しむ絵文字送る君の血を味わった蚊を掌で叩き潰して復讐遂げる放課後に図書当番の君みつけ書架の隙間から合図をおくる枯れかけの向日葵畑かき分けて行方知れずの君の名を呼ぶ僕たちの愛が実ると世界が弾けて消滅するらしいよ生きてたモノが多すぎる理科室に息をしているのは僕だけでiPhoneで