マガジンのカバー画像

六年目

6
2024年
運営しているクリエイター

#創作

短歌《いつかのわたしたち》

短歌《いつかのわたしたち》

ミルク多めのカフェオレを飲みたいと優しさに飢えてるわたしたち

枯れかけの花束愛でるあのひとはきっと誰の死も愛してくれる

ぽつぽつと咲き始めてる桜見て散りゆくとこを想像してる

無意識に二人分の珈琲を淹れるくらいに君が好きだよ

誰もかも死んだ人には優しくて誰のための優しさなのか

みっちりと包まれている購買の惣菜パンの優しさを買う

まんまるのホットケーキにナイフ刺す世界を覗く切り込み入れる

もっとみる
ヒト

ヒト

誰かといることが最小単位で、異性愛者だろうが同性愛者だろうが、そこを満たせなければ人間として未熟であると勝手に判断されて反吐がでる、すべてのことに配慮して生きることに疲れてしまった、男とか女とか以前にひとりの人間としてしかあなたを見ていないっていうとがっかりされる、面倒くさい、テレビの向こうで旬の俳優が、良いお母さんになりそうな女性がタイプというのをきいて引いてしまった、じゃあ君は良い父親になれま

もっとみる