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人生を変えた19歳の夏(1)

こんにちは、ヨーク兄さんです。

ロサンゼルスはここ数日雨の日が続いており、西海岸の燦燦とした太陽が恋しくなる肌寒い朝です。

今日から数回に分けて、そんな燦燦と照り付ける太陽を思い出す、僕の初めての海外経験についてお話ししたいと思います。

スペイン語との出会い

高校生の時に進路を考える段階になり、僕は何を勉強したいのか考えていました。英語は好きだったので、大学に入っても英語の勉強は続けたいと思っていましたが、同時に英語を学んで何がしたいのか?と自問自答をしていました。高校生だった僕は、英語を使う仕事と聞いて思い浮かぶのは、通訳や翻訳の仕事程度。なんとなくしっくりきませんでした。せっかく大学でも言語を勉強するのなら、英語だけに絞ってしまうのはもったいないのではないか?それなら他の言語も勉強したら、大学で言語を勉強する理由にもなるのではないか?そんな理由で僕は英語以外の言語を探してみることにしたのです。

当時は中国が経済成長を続けており、世間的には「中国語を勉強しておいたほうが将来絶対に役立つ!」という風潮がありました。中国語かぁ。なんかビミョー。というのが当時の僕の素直な感想でした(笑)当時の僕の中では、アジアの言語ではなく、欧米の言語に対する興味の方が大きかったのです。もしこの時に中国語を選んでいたとしたら、今の僕の人生は全く違うものになっていたと思うし、中国語を使える恩恵は間違いなく多く受けていたと思います。でもその時は、中国語は絶対これから来るということはわかっていても、興味が持てなかったのです。その後、中国語のマイブームが来るとはこの時の僕は知る由もなかったのですが。

じゃあ、他に学ぶ価値のある言語はなんだろう?僕が注目したのは、その言語を話す人口と国の数でした。話者の数で調べると、中国語、英語、ヒンディー語なんかが出てきました。またもや中国語。英語はいいし、ヒンディー語なんて将来どこで使うの?って感じだし。次に注目したのは、その言語が話されている国の数。ここで僕の興味を引いたのがスペイン語でした。スペイン語はスペイン本国はもちろんのこと、ブラジルを除く中南米地域のほとんどすべての国で使われています。しかも、アメリカにも多くのスペイン語話者が住んでおり、英語の次に話者が多い。ヒスパニックがアメリカの最大のマイノリティと言われるのもうなずけます。この、国境を越えて多くの国で話されているというところが、単純な話者の総数に比べて、僕にはとても魅力的で学ぶにふさわしい理由だと思えたのです。

スペイン語に強い興味をもった高校生の僕でしたが、スペイン語については何も知りませんでした。アミーゴとセニョリータくらい?たぶん今これを読んでいる、スペイン語とは関わりのない人たちが思い浮かぶのと同じくらいの知識だったはずです。そこで、僕はこれから自分が学ぶことになるかもしれない未知の「スペイン語」についてリサーチしてみることにしました。そこで目を付けたのが、NHKのテレビスペイン語講座。初心者向けにわかりやすく構成されているスペイン語講座は、僕の興味をどんどん引き付けていきました。日本人になじみやすい音、少し複雑だけど奥が深い文法の数々。英語しか知らなかった僕は、どんどんスペイン語にハマっていきました。いつしか僕はスペイン語を大学で学ぶことを心に決め、高校を卒業するころには毎週見るテレビのスペイン語講座に加え、NHKラジオのスペイン語講座も聴くようになっていました。ラジオのほうが少し中級レベルの紹介もされており、それがまたよかった。僕は自分でスペイン語の動詞の活用を覚えたり、講座の中で出てくるミニドラマの会話を何度も繰り返したりして、スペイン語の知識と愛着を増やしていったのです。

そして、外国語学部で英語とスペイン語を平行して学べる学科を見つけ、スペイン語学習の本格的な第一歩を踏み出すことになったのです。

つづく

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