noteをお店だと考えれば、「安定」を目指すことが大切だと気づいた。
最近インプットが足りてないぞと思い、視聴したのは「ヒット連発編集者の佐渡島さんに『noteとTwitterを楽しく続けるコツ』をお聞きするイベント」のアーカイブ動画。
ゲストの佐渡島庸平さんは、編集者として『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などのメガヒット作を世に送り出してきた、コンテンツ作りのプロです。
noteやTwitterは、発信し続けることに価値がある。
その理由をじっくり紐解いてくれるような内容でした。
中でも私が面白い!と感じたのは、「お店が信頼されるのはなぜか?」というお話。
noteやTwitterを自分のお店だと思えば、どんな内容を発信するべきか、どのようにフォロワーと関係を築いていくか、想像しやすいと思ったからです。
「安定」をキーワードに、noteやTwitterをより良く使うためのヒントを解説します。
お店が信頼されるために必要な2つの「安定」
(1)時間の安定
もしあなたが何かお店を経営するとして、お客さんに信頼してもらう=お店を利用してもらうためには、何が大事だと思いますか?
まず、決まった時間に営業していることです。
営業してる?そんなの当たり前でしょ(笑)と思いますが、もっと難しい言葉を待っていた私にとっては目から鱗でした。
いつ行っても閉まっているお店に人は通わないですよね。
これをnoteやTwitterに置き換えると、まったく更新されていないアカウントをわざわざ覗きにいく人は少ないでしょう。
過去のコンテンツがあれば多少見られるかもしれませんが、積極的なフォローにはつながりにくい。
つまり、あなたのnoteやTwitterをもっと知ってもらいたいのであれば、発信し続けることが大事です。
私はこれを聞いて、YouTuberの人が動画の投稿時間が遅れたときやお休みするときの謝罪を思い出しました。
動画の投稿頻度やタイミングは誰が設けたわけでもなく、YouTuber側のさじ加減なので、わざわざ謝ったり報告しなくてもいいのでは?と個人的に思っていました。
ですが、ファンとしては投稿されるものだと思って動画を楽しみに待っていたのに、更新されないとガッカリしますよね。
ファンを定食屋の常連客だと考えた場合、お腹を空かせてお店に来たら、臨時休業だったみたいな(空腹だから余計にガッカリする)。
YouTuberの謝罪は、お店が貼る「休業のお知らせ」の紙と同じ役目だったと気付かされました。
(2)味の安定
佐渡島さんの言う安定にはもう一つあります。
それは、「味が安定していること」です。
「今日は〇〇の気分だな」「あの味が食べられる!」と期待してお店に行ったのに、いつもと違う味だったり、とんかつ屋って聞いてたのにそばが出てきたらブチギレ案件じゃないですか。
我々よりみちコピーライターのnoteで言うと、いつも言葉や広告の話などをしていたのに、急に農業の話をし始めたら、フォローしている人はびっくりしますよね。「あれ、いつもと言ってること違うんだけど!?」と。
つまり、noteで言えば記事の内容にあたる、コンテンツの質を保つことも信頼につながるということ。
タピオカやSNSでバズったお店がことごとくつぶれる理由はここにあると佐渡島さんは指摘します。
優先的にバズを求めた結果、安定した味やサービスを提供できなかったのです。
みなさんもTwitterやInstagramで知ったお店を検索してみたら、口コミが残念だった経験はありませんか?
私はお店の口コミを確かめるときに、Googleのレビューをよく参考にするのですが、「SNSでバズってたので行ってみましたが、味(もしくは店員さんの態度)が残念でした」とリアルな声が書かれていたりします。
こういう口コミをいっぱい見ると、このお店は行かないほうがいいなと判断します。
このことからも、味・サービスのばらつきは不信感につながり、新しいお客さんを逃してしまうことがわかります。
今日からできるとしたら、「続ける」ことなんじゃないか。
上で話した内容を図にまとめてみました。
「継続」と「内容」の安定性が、信頼されるコンテンツをつくっていきます。
だから、「安定は価値」であると佐渡島さんは断言しています。
「継続」と「内容」の2つを比較したときに、私は「継続」のほうが多くの人にできることではないかと思いました。
安定したサービスをつくるには、発想やアイデアが必要で、その開発にも多少の時間がかかります(といっても、そんなにハードルを上げるものじゃありませんが)。
発信を続けていく中で、自分の味を見つけていくのが、noteやTwitterを楽しんだり、フォロワー(常連さん)を増やしていく近道ではないかと思います。
続けることで、見る人に信頼されていく。
続けることで、自分も手応えを感じていく。
地道ですが、続けなければ結果もついてこないのです。
努力のラインを高くしない
最後に、佐渡島さんは今日からできる創作のヒントとして、「(自分にとって)努力しなくていいことをするのが一番」とアドバイスをくれました。
自分でやりやすいハードルを探して、日々のルーティンに取り入れられるようにする。
頑張らなければいけないものは疲れたときに続かないから、努力のラインを最低限にする。
これも「続ける」という今回のテーマを後押しする、優しくて実践的なアドバイスだと思いました。
そんな私もここしばらく創作に行き詰まってしまっていたので、自戒のためにこちらの記事を書きました。
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文:ハギ
@よりみちコピーライター
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