人生の結果は自分のおかげでも自分のせいでもない。

あなたたは会社やチームで、
何か結果を出したとき、

それは自分の能力のおかげだと
思いますか?


私はまったく思いません。

なぜかというと、
基本的には全ての人は
取りかえがきく存在だからです。

能力差なんて一定の水準まで
達したらほとんど変わりはないと
考えてきました。

そんな考え、さみしくない?

そう思われるかもしれませんが、

例えば、ある会社が
突出した業績をあげたとします。

ですが、それは社長の手腕というよりは、
市場全体の動きが有利に働いたおかげで
あることが多いのです。

他にも、

何かプロジェクトが発足した時、
たまたまそこにいた人が、
たまたま結果を出した。

このような事も
実際によくあります。

*****

例えば歴史に名を遺す
発明家たちはどうでしょう。

エジソンがいなければ、
電球は発明されてなかったでしょうか?

ライト兄弟がいなければ、
今も飛行機は飛んでなかったでしょうか・

スティーブ・ジョブズでなければ、
スマホはなかったでしょうか?

坂本龍馬がいなかったら、
日本は変わらなかったでしょうか?

そんなことは無いはずです。
きっと誰かが同じようなものを
発明していたはずです。

市場の動きの中で、
これらの技術が開発されていくのは、
必然的な流れでした。
彼らはその時代のいち登場人物
に過ぎないという話です。

実際にこれらの人達の他にも
同じような発明をしていた人は
たくさんいたそうですよ。

イギリスのサイエンスライター
リドレーさんはこう結論付けています。

技術が発明者を発見するのであって、
発明者が技術を発見するのではない

*****

大切なのは、
こぎ方よりもボートの機能。
とも言われています。

有名投資家ウォーレン・バフェットさんは、
こう語っています。

経営者としてのあなたの業績は、
あなたのこぎ方が効率的かどうかより、
あなたが乗っているボートの機能によって
決まるところが大きい。

リドレーさんは、もっとストレートな
表現をされています。

たいていのCEOは、高い報酬を手に従業員が
生み出した波でサーフィンをしている便乗者だ。

歴史に名を遺す大物たちも、
しょせんは「時代の産物」にすぎず
彼らが時代を作ったのではない。

彼らが重要な局面を乗り切った
ことは事実でも、それは他の人物でも
同じようなことをしていたはず。

結局、
偉人物語は祭り上げられた話
ということなのでしょうか。

私は歴史が好きなので、
こんな話をきくと複雑な
気持ちにもなりますが、
一方で「確かにその通りだ」
とも思います。

*****

話をまとめると、
自分は重要人物など捉えないこと。

それが良い人生を送るためのコツの
一つということですね!

チームを変える!
会社を変える!
世の中を変える!


そんな大それたことを考えても
不幸をまねく原因になりかねません。

自分がアプローチできるのは、
自分の人生に対してだけです。

謙虚に与えられた役割を
完璧にこなすことだけに
集中しましょう!

参考文献:ロルフ・ドベリー(著) 
安原美津(訳)『Think clearly』
2019年、P400ーP406


この記事が参加している募集

宜しければ、サポートをお願い致します❗️より良い記事を書く為のエネルギーにさせて頂こうと思います😋