人生の結果は自分のおかげでも自分のせいでもない。
あなたたは会社やチームで、
何か結果を出したとき、
それは自分の能力のおかげだと
思いますか?
私はまったく思いません。
なぜかというと、
基本的には全ての人は
取りかえがきく存在だからです。
能力差なんて一定の水準まで
達したらほとんど変わりはないと
考えてきました。
そんな考え、さみしくない?
そう思われるかもしれませんが、
例えば、ある会社が
突出した業績をあげたとします。
ですが、それは社長の手腕というよりは、
市場全体の動きが有利に働いたおかげで
あることが多いのです。
他にも、
何かプロジェクトが発足した時、
たまたまそこにいた人が、
たまたま結果を出した。
このような事も
実際によくあります。
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例えば歴史に名を遺す
発明家たちはどうでしょう。
エジソンがいなければ、
電球は発明されてなかったでしょうか?
ライト兄弟がいなければ、
今も飛行機は飛んでなかったでしょうか・
スティーブ・ジョブズでなければ、
スマホはなかったでしょうか?
坂本龍馬がいなかったら、
日本は変わらなかったでしょうか?
そんなことは無いはずです。
きっと誰かが同じようなものを
発明していたはずです。
市場の動きの中で、
これらの技術が開発されていくのは、
必然的な流れでした。
彼らはその時代のいち登場人物
に過ぎないという話です。
実際にこれらの人達の他にも
同じような発明をしていた人は
たくさんいたそうですよ。
イギリスのサイエンスライター
リドレーさんはこう結論付けています。
技術が発明者を発見するのであって、
発明者が技術を発見するのではない
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大切なのは、
こぎ方よりもボートの機能。
とも言われています。
有名投資家ウォーレン・バフェットさんは、
こう語っています。
経営者としてのあなたの業績は、
あなたのこぎ方が効率的かどうかより、
あなたが乗っているボートの機能によって
決まるところが大きい。
リドレーさんは、もっとストレートな
表現をされています。
たいていのCEOは、高い報酬を手に従業員が
生み出した波でサーフィンをしている便乗者だ。
歴史に名を遺す大物たちも、
しょせんは「時代の産物」にすぎず
彼らが時代を作ったのではない。
彼らが重要な局面を乗り切った
ことは事実でも、それは他の人物でも
同じようなことをしていたはず。
結局、
偉人物語は祭り上げられた話
ということなのでしょうか。
私は歴史が好きなので、
こんな話をきくと複雑な
気持ちにもなりますが、
一方で「確かにその通りだ」
とも思います。
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話をまとめると、
自分は重要人物など捉えないこと。
それが良い人生を送るためのコツの
一つということですね!
チームを変える!
会社を変える!
世の中を変える!
そんな大それたことを考えても
不幸をまねく原因になりかねません。
自分がアプローチできるのは、
自分の人生に対してだけです。
謙虚に与えられた役割を
完璧にこなすことだけに
集中しましょう!
参考文献:ロルフ・ドベリー(著)
安原美津(訳)『Think clearly』
2019年、P400ーP406
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