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ふたたび、なぜ、1日一食なのか

まず、メカニズムを考える。
人間にはサーチュイン遺伝子(長寿遺伝子・若返り遺伝子)というものがある。

最もこれは、人間に特有のものではなく、猿にもマウスにもある。そもそも酵母菌で発見されたものだ。

この遺伝子、名前の通り生物の寿命を伸ばす。
どのようにして伸ばすかというと、この遺伝子が働きだすと体の中にあるミトコンドリアが増える同時に異常なタンパク質や古くなったミトコンドリアが除去されて、新しく生まれ変わるオートファジー(自食作用)という機能が働きだす。

この結果、細胞を傷つける活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、シミやシワの防止、動脈硬化や糖尿病の予防、さらには認知症、難聴などの予防といったさまざまな好影響がもたらされる。

人体の健康度を測るバロメーター、70~100項目のそのほとんどを改善するともいわれいる。

活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、シミやシワの防止、動脈硬化や糖尿病の予防、認知症、難聴の予防。

おおすごい!

で、このサーチュイン遺伝子、どうやったら働きだすのか。その条件は。

「空腹」

つまり腹を空かせる。

金沢医科大学の実験では、カロリー制限した生後24カ月の高齢マウスが生後3カ月と同じ腎臓の機能や組織を保っていることが確かめられた。

ちなみに、マウスの寿命は、人間の30倍の速さで進むと言われている。
3ヶ月というと人間に引き直すと、7.5年。24ヶ月は60年に相当する。

60歳の人間の体が10歳以下の人間の体と同じ機能を維持していることになる。

金沢医科大学では、人間でもこの遺伝子が働くことを世界に先駆けて、実験で確かめたそうだ。

摂取カロリーを25%少なくした食事を7週間、被験者に食べてもらって、経過を見たところ、3週間で長寿遺伝子が作るサーチュイン酵素の量が1・4~4・6倍に増加し、7週間後では4・2~10倍も増加したそうです。

だから、誰でも25%カロリーカットの食事、つまりは腹7分目くらいの食事をしていれば、サーチュイン遺伝子が働きだすことになる。

ただし、25%カロリーカットが最適かどうかは、要検討ということらしい。
また、被験者には60代の男性も加わっていたとのことだが、高齢者にも適用できるのかも要検討とのことだ。

しかし、私は、高齢者にも効くと思っている。
それは、私が、炭水化物抜きの食事をやって、血糖値ヘモグロビンA1cの値を9.9から3ヶ月で正常値に落とした経験からしても、そう思う。

7週間というと、2ヶ月弱。
それで、普通の人の10倍!
シワも取れるし、肥満も解消。

さあ、やろうか!

と、ここで注意点。
1日の中でも長寿遺伝子が活性化したり、眠ったりするサイクルがある。食事をすると血糖値の上昇を抑えるためにインシュリンが分泌されるのだが、インシュリンが働くと、なんとこの長寿遺伝子や自食作用の機能がシャットダウンするのだ。

だから、小腹が空いたから、ちょっとおやつを、間食を、とやると、せっかく働き出したサーチュイン遺伝子等の止めることになり、元の木阿弥。

特に、夜間、睡眠中は、ものを食べていない時間帯なので、この遺伝子が働きやすい環境になっている。
なのに、夜食など食べると・・・・残念でした。リセットしま〜す。最初のステージからどうぞ、です。

ということを考えると、
一番効率よく、サーチュイン遺伝子を働くようにするに、空腹の時間(それも継続した時間)を取るには、

1日1食、それも間食は絶対しない

がいいのではないか、というのが、私の考え。

また、運動もサーチュイン遺伝子を働くようにするには有効とのことだ。
カロリー制限で12.5%、運動で運動で12.5%カロリー消費でも同じ効果があるという。

そりゃ、そうだろうと思う。
体にとっては、カロリーが25%減少したことには変わりないもの。

でも、私は、この運動、カロリー消費効果説には疑問がある。運動には、カロリーを消費する以上の作用があると思っている。

同じ年頃の人を見ていても、運動している人とそうでない人は、明らかに違うもの。運動している人がみんな空腹生活をしているとは、とても思えないし。

まとめ

・1日1食、それも間食は絶対しない
・運動はしっかりやるべし


当然、自分でよく考え、自己責任で

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