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#71 ヨンデミーメンバー読書年表④ ぽっかさんに聞く! 小学生の頃から今まで、どんな読書をしてきたの?

※この記事は、Podcastの内容を一部ピックアップしてお届けしています。
▽本編はPodcastでご視聴いただけます!

「ヨンデミーメンバー読書年表」では、これまでの読書歴をメンバーにインタビューしていきます!
今回お話を聞かせてくれたのは、ぽっかさんです。

今回の登壇者

🍋ぽっか
ヨンデミーメンバー。東京大学文学部2年生。
保護者さま向けの記事作成・広告・X(旧Twitter)など、マーケティングに関する仕事を担当。

🌸はる
ヨンデミーメンバー。


本を楽しめたヒミツは独特な読み聞かせ!?

(は)小さい頃、読み聞かせをしてもらっていた記憶はありますか?

(ぽ)あります。
両親は共働きで、保育園や学童にお世話になっていたんですが、仕事から帰ってきたあとの時間に毎日少しずつ読んでくれていましたね。
うちは、父が読み聞かせを担当していて、読み聞かせ以上のことをするというか……ちょっと独特なスタイルだったんですよね。

(は)気になります。

(ぽ)読み聞かせするとき、1ページの滞在時間がすごく長くて、絵の中でたくさん遊ぶんです。例えば、動物が走っている絵があれば勝手に「シュタタタ」って擬音をつけたり、背景の小さな人物に勝手にセリフをつけたり

(は)なるほど、絵本の楽しみ方の引き出しが豊富ですね。

(ぽ)そうですね。
それを私もだんだん真似し始めるので、絵本の絵の細かいところを見て「あ、これ描いてあるね」「こんな人がいるね」などを一つずつ言うようになって……読むのに時間はかかりますが、父も先を急がず待ってくれていました。

それもあって、同じ本を何回も読んで楽しんでいた記憶がありますね。

(は)ご家族も本はお好きな感じですか?

(ぽ)両親とも本が好きですが、タイプはかなり違います。
父は小説をメインに物語を多く読み、母の方は自己啓発本やエッセイ、ライトな新書をたくさん読んでいますね。

自分で本を選ぶようになるまでは、父が仕事帰りに自分の本を借りに行くついでに、私のぶんも借りてくれることが多かったです。

漫画やゲームにハマった小学生時代

(は)小学生の頃も読み聞かせはしてもらっていましたか?

(ぽ)低学年の頃はしてもらっていました。
父が借りてきた本を読み聞かせしてもらったり、自分で読んでみたり、を繰り返しているうちに、だんだんと自分でも読めるようになっていきました。

(は)じゃあ、小学生の頃はずっと本を読んでいる子だったんでしょうか?

(ぽ)いや、実はそうとも限らなくて……漫画やゲームにすごくハマる時期が訪れます。

漫画は、通っていた学童にたくさん置いてあったことと、低学年向けの漫画雑誌を購読したことをきっかけにハマって……家でも何度も読んでいるので、

母からも「最近、本読んでなくない?」みたいな空気が出ているのは感じていました。「やめなさい」とまでは言われないけど、「ちょっと少ないんじゃない?」みたいな。

(は)なるほど。漫画ブームは、学童の卒業とともに落ち着いたんでしょうか?

(ぽ)そうなんですが……今度はゲームが来るんですよね。

(は)おっと(笑)

(ぽ)学童を卒業すると、今度はお友だちの家で遊ぶことが多くなりました。そこでみんなでゲームをすることが多くて、自分の家にはないぶん、とても楽しかったです。
それから、家にいる時間もアニメをたくさん見ていたり……かなり自由時間は読書以外のことに費やしている状態でした。

(は)なるほど……。

(ぽ)そのうち自分でもゲームが欲しくなってお年玉で買いました。いちおう時間制限はあったものの、ときどき破っていましたね。


(は)じゃあ、ゲームから離れるタイミングは、どういうきっかけで起こったんですか?

(ぽ)2年くらいゲームをやったんですが、冷めちゃったんですよね。
ある日「これって、ゲームに遊ばされてるんじゃないか」という気持ちに急に襲われてしまいました。

(は)なるほど、ぽっかさん側がゲームに遊ばれている、と。

(ぽ)そうです、そうです。
本は、文字を見て想像するので「自分で楽しんでいる」という感覚が強いんです。じっくり味わったり、パーっと楽しんだり、時間の使い方も自由ですよね。でもゲームは、そういうふうに自分で軸を持てる遊びじゃないな、と思ったんです。

当時やっていたゲームはストーリーが決まっていて、自分らしさを発揮することもできないし……楽しさを見失ってしまい最終的にやめました。

(は)そうだったんですね。ゲームも漫画も本も経験したうえで、やっぱり本の方が自分は楽しいなって思った、という感じですね。

(ぽ)そうですね。帰ってきた、という感じです。

(は)いや〜、面白いですね。
本の楽しさに人生の早いうちから触れておくと、こうやって帰ってくるきっかけにきちんと繋がるんだなと思いました。

(ぽ)そうですね。じつは母も、漫画やゲームにハマってる期間にちょっと働きかけはしてくれていたんです。母自身が本を読んでいるときに「ひとくちシェア」をよくやってくれていました。

(は)「読書のひとくちシェア」は、以前のミカタラジオでもご紹介した内容ですね。

▽第62回のミカタラジオでお届けしています。


(ぽ)はい。
「ちょっとここ面白いから1ページだけ読んで」「この絵だけ面白いから見て」というふうに、楽しんでいるところをちょくちょくシェアしてくれていました。その効果はあったんじゃないかなと思います。


読書体験の広がった中高時代

(は)中高時代も本は読んでいたんですか?

(ぽ)そうですね。部活や勉強の合間、通学のときによく読んでいました。

この頃になるとかなり、読書を自分のアイデンティティとしても感じる機会も増えたような気がします。よく図書室にも通っていて、教室でも部活でもない第三の居場所のようになっていたかもしれません。

高校では校内ビブリオバトルにもチャレンジしました。

📚ビブリオバトル
出場者が制限時間内に自分のおすすめの本をプレゼンし、観客の投票で「いちばん読みたくなった本(チャンプ本)」を決める対決。

結果としては、全然上手に話せなかったのであっさり負けました(笑)
でもその後に、名前も知らなかった同級生の子が「すごく良かったです」ってわざわざ放課後に伝えに来てくれたんです。
ああいうのは初めてで、本を通して繋がったような感覚を覚えていますね。

(は)素敵な体験ですね……。

(ぽ)読むことだけじゃなく、書くことに興味をもったのもその頃でした。高校の委員会誌に寄稿するために書いた童話を、担当の先生が「いいと思う」とサラッと言ってくださって、「あ、いいんだ。じゃあまた書こうかな」と思って書き始めました。

(は)読書をするだけではなく、本を通して人と繋がったり、自分が生み出す側に回ったりする経験をしたんですね。


言葉にならない部分こそ読書の良さ

(ぽ)これは最近しみじみと思うんですが、読書は「ずっと成長をくれる存在」ですよね。
新しい知識を知るという意味でもありますが、読む力そのものの成長も大人になっても続くと思っていて……「去年は難しくて挫折したこの本、今年は読めた!」みたいなことがいまだにあります。

(は)なるほど、確かに。

(ぽ)「読書の良さを教えてください」と言われると、結構うまく言えないことがあるんですよ。勉強にかなり時間を割いてきたぶん、ピンポイントで役立った場所を言おうとすると、どうしても勉強の話になりがちなんです。

でも本当に言いたいのはそこじゃなくて……言葉にできないところで「人生を底上げしてもらっている」という感覚が近いなと思ってます。

(は)それはよく分かりますね。
周りの人に「ここ素敵だね」と言ってもらえる個性や、強みだと思える特徴も、「もしかしたら読書由来なのかも」というところが少しずつあるような気がします。

(ぽ)そうですね。たぶん、私から読書を引いたら何も残らないというわけではないです。
でもきっと、自分から見ても他人から見てもつまらない、あまり豊かではない人間になってしまうんだろうなと思っています。


想像力から創造力へ

(は)では、最後にぽっかさんの個人Visionを聞いてみたいと思います。

💡 個人Vision
ヨンデミーメンバー一人ひとりが持っている、「読書を届けた先に作りたい世界」を表す言葉です。
ヨンデミーでは、読書の価値の多様さをそのまま届けていくために、「読書体験を届ける」こと以外の共通目標はあえて定めていません。

メンバーの個人Vision一覧はこちら

(ぽ)「想像力から創造力へ」です。

まず、想像のほうについて話しましょうか。
私は、頭や心の中に現実とちがう世界を持っていると、日々は何倍も面白くなるものだと思っています。

(は)なるほど。

(ぽ)最初にその実感をくれたのは、やっぱり読書でした。
動物がしゃべる、タイムスリップできるといった、現実ではあまり起こらないことでも、「こういう世界もあるんだ」と本を通せば想像できる幅が広がりますよね。

この感覚が今も昔も好きなので、お子さんたちにも自由に想像して、自分だけの特別な世界を持ってもらいたいです。

(は)後半の「創造力」については、どうでしょう?

(ぽ)創造力も、その延長線上にある話なんです。

想像力をふるって、まだ誰も考えていないこと自分が面白がれることをたくさん考えて、それを形にするのがいちばん楽しいし、生きている実感があると思っています。

「これ思いついたよ」「これ作ってみたよ」みたいな「面白いもの」を、もちろん心の中にとどめてもいいんですが、よかったらどんどん見せてほしいし、見せ合って驚きあえる面白い世界になったら嬉しい。
そういうことを考えて作ったVisionです。

(は)ありがとうございます。それでは、ぽっかさんにとっての「これからYondemyでやりたいこと」を教えてもらえますか?

(ぽ)そうですね……いや、もう無限にありますよね(笑)

そもそも読書を習う文化を作る、というのは大チャレンジなわけですよね。
私自身も「子どもに本を読んでほしい」という気持ちはありましたが、こんな解決策を見つけてる会社があるんだと知ったときは本当にびっくりしました。

今そこに偶然関われていることが嬉しいので、Yondemyがこれから見つけていく面白いことに全部ついていきたいし、全部携わっていきたいです。ちょっと大きい答えになっちゃいましたね。

(は)ありがとうございます、本当にそうですね。
「読書のおかげで今がある」実感があるメンバー同士だからこそ、自信を持って次の世代に読書の素敵さを譲りわたしていけるんだと思います。

これからも、お子さんに読書体験を届けるためにいろんなチャレンジをしていきたいですね。

Podcast本編では、重大発表もあります!

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「おうち読書コミュニティ」にまつわるお知らせがありますので、ぜひチェックしてくださいね。

▽本編はこちら!
https://yondemy.wraptas.site/seminar_71

最新回はPodcastで先行公開しています。
『おうち読書のミカタラジオ』特設サイト

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