#46 知識がないから楽しめない! 美術・音楽・読書の共通点とは
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楽しむための魔法の杖は……?
「何よりも大切なのは、お子さんが楽しんでいること」。
これは、ヨンデミーがさまざまな場面でお伝えしている言葉です。
楽しさは最大の動力源であり、それは読書でも勉強でも何でも同じことだと思います。
でも実は、楽しむためには「必要なもの」があるんです。
例として、サッカー観戦について考えてみましょう。
ルールを知っている人と、そうでない人。どちらがより試合観戦を楽しめるでしょうか? これは間違いなく前者になるでしょう。
ルールを知っているからこそ、選手の凄さがわかり、ゲームが面白くなるものですよね。
そう、楽しむためには「知識」が必要なんです。
サッカーのルール、チームごとのプレイの特徴、選手同士の交流など……知っていることが多ければ多いほど、楽しみやすくなります。
こういった「知っているから楽しめること」は、実はたくさんあるんです。反対に、知らないから楽しめないこと、好きになれないこと、苦手になることも、案外多いものです。
「知らない」は苦手を生んでしまう?
これと同じことは、学校の授業でも起こっている現象です。
知識に触れるチャンスがないからこそ、お子さんが苦手になってしまう科目があります。わかりやすい例としては、美術や音楽、体育などの科目です。
例えば、学校の美術の時間を思い浮かべてみましょう。
「じゃあ今日は、りんごのデッサンをしてみましょう!」なんて、いきなり実技から始まることがありますよね。
これは極端な例ではありますが、十分に「知る」前に「やってみる」から始まってしまうことは意外にも多いんです。
知らない子は真似をしようとしますが、コツもわからず、うまくできないことは楽しくない……そして気付けば苦手に。
「知らない」からスタートすると苦手が生まれやすくなってしまうんです。
"知る"こそが子どもの世界を広げる鍵
でも、ここに「知る」タイミングがあればどうでしょう?
授業で言えば、「実技」の前に「学科」がある状況です。
美術なら、色の使い方にはコツがあります。教科書の端っこに描かれた色相関図を使えば、ある程度はうまく色を塗ることができるんです。
その一歩が「できた!」という達成感を生んで自信につながり、さらに絵を描きたくなるかもしれません。
「学科はつまらない」と思われがちかもしれませんが、実はそれが実技を楽しむための重要なステップになります。
つまり、「知っているだけでできるようになる、楽しくなる」ことは、お子さんの周りにたくさん存在するんです。
今、お子さんが苦手だと思っていることも、もしかしたら知識がないだけ、「知らないからできないだけ」なのかもしれません。
知らないまま「これは苦手だ」「あれも苦手だ」とその先を閉ざしてしまうと、新しい趣味を見つけにくくなり、自分の世界が狭まっていきます。
知識がないから楽しめない、楽しめないからやらない、やらないから新たな知識が得られない……知識がないことによる負のスパイラルです。
そして、その結果、知識がなくても楽しめる手軽な娯楽にだんだんと偏っていきます。
ネットサーフィン、動画の視聴……知らなくても楽しめるコンテンツは世の中にたくさんあるからこそ、注意が必要です。
読書の新たな楽しみ方を知ろう! 知識が広げる世界
楽しむために「知識」が必要不可欠なのは、実は読書も同じです。
しかし、子どもたちの読書環境は整っておらず、知識が足りないことが多いのが現状でもあります。
例えば、「読書感想文の課題を出す一方で、その書き方を教えてくれない」というケース。これは、極端に言えばピアノの発表会に弾き方を教えずに出させるのと同じようなことです。
だからこそヨンデミーは「読書の楽しみ方」を、ミニレッスンを通じてお子さんに丁寧に伝えています。
ミニレッスンは楽しむための知識を譲り渡す役割、つまり「学科」の役割を担っているものなんです。
作家ごとの得意な技や情景描写の楽しみ方など、本に詰まっているさまざまな魅力を知ることで、初めて楽しみ方がわかるようになります。
楽しみ方を譲り渡そう
「知識」がないと楽しむことができず、できないことからますます遠ざかってしまう。ですから、周りの人々が知識を少しずつ渡してあげることが大切なのです。
私たちヨンデミーは、ミニレッスンという「学科」を通して、お子さんに多様な読書の楽しみ方を譲り渡すことを大切にしています。
ぜひ、保護者の皆さまも、お子さんに自身の読書の楽しみ方を伝えてあげてくださいね。
どんなところに注目して読んでいるか。必ず考えてしまうことは何か。表紙や文字の雰囲気はどのくらい見ているか……そうした知識が、お子さんの楽しみを何倍にも広げてくれるはずです。
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