プロ司会者の叫び!結婚式に余興はいらない!!

『その余興、誰も求めていませんよ…』 はじめまして。 日本全国にてフリーでプロの結婚…

プロ司会者の叫び!結婚式に余興はいらない!!

『その余興、誰も求めていませんよ…』 はじめまして。 日本全国にてフリーでプロの結婚式司会をしています。 これまで目にした結婚式の裏話をお届けします。 必ず言い切れることは 「結婚式に余興はいらない」 ということ。 現役プロ司会者の叫びをどうぞごゆっくりお読みください…

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結婚式に余興はいらない

はじめまして。日本全国にてフリーで結婚式司会をしています。明るく?華やかな?結婚式。その舞台裏をご存知ですか?狭いようで広いニッポン。挙式や披露宴の地域差は非常に大きく、結婚式に対する価値観も新郎新婦の数だけ存在します。 しかし、必ず言い切れることが1つ。 「結婚式に余興はいらない」 ということ。 それをタイトルにしました。これまで目にした挙式・披露宴の裏話をお届けします。

    • 中座のエスコートに義母を指名した新婦

       結婚披露宴ではお色直しがつきものですね。ウエディングドレスからカラードレスに衣装チェンジする、アレです。1〜2回が相場でしょうか。中には和装も含めて3回以上!という地方もありますが、少なくなってきました。  お色直しのため、高砂を離れることを「中座」と言います。その際、主役を一人で歩かせるわけには行きませんから、エスコート役が必要になりますね。昔は「仲人」「媒酌人」がその役目を担っていましたが、最近は立てるカップルなんてすっかり目にしなくなりました。そこで、現代では新郎新婦

      • 結婚式のサプライズはお好き?

        サプライズって、お好きですか? 私は大嫌いです ・新郎から新婦へのサプライズまたはその逆 ・新郎新婦からゲストへのサプライズまたはその逆 ・新郎新婦からウエディングプランナーへ!なんて強者も とにかく面倒臭い!! それでも仕事ですから言われた通りにやりますよ やるけどさ… ちゃんとリアクションしようよ!! 特に新婦!!!!! 新婦へのサプライズは本人の希望であることが多々あります ハッキリとは言わないけれど 「…サプライズ憧れちゃうなぁ〜してほしいなぁ〜(チラッチラッ

        • コロナ渦の披露宴でお酒を隠匿した父

          新型コロナウイルス感染の終息が見えない日々が続き、多くの人がプライベートでも仕事でも項垂れる状況にあります。コロナ禍で結婚式を挙げようとする新郎新婦はその最たるものではないでしょうか? 2020年のパンデミック発生から現在に至るまで、日本中の多くの新郎新婦は日程変更を繰り返しました。様々な視点から「結婚式」について考え、決行か?延期か?の選択を迫られるのです。その決断に大きく影響をもたらしたのものの1つが「アルコール提供の可否」でした。 結婚式・披露宴でゲストが最も楽しみに

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          幽霊が出る結婚式場の話

          幽霊の存在を信じますか?私はこの仕事を始めてから信じざるを得なくなりました。幽霊は人の集まる場所に「出る」というのはよく聞く話。学校や遊園地、お芝居をするような会館…そして結婚式場も例外ではないようです。だいたいどの式場も「そういった話」は持っているのですが今回お話しする式場はまさに「オバケ大運動会」状態。 3階建の小さな専門式場。1階が披露宴会場・2階が控え室や写真室・3階がチャペルという作りでした。 1階の披露宴会場で全スタッフが集合してミーティングをしていると上の階を

          披露宴で日本酒を飲まされた赤ちゃん

          披露宴の列席者は成人だけではありません。 1歳に満たない赤ちゃんが連れられてくる場合もありますよね。 今回はそんな0歳児の赤ちゃんに起こった悲劇。 様々な式場を渡り歩いてきた私ですが、会場が行う乳児への配慮はあまり多くありません。トイレのおむつ台、ミルクのお湯提供、離乳食の温め…ぐらいでしょうか。その他は新郎新婦の心遣いに委ねられます。例えば授乳室としてどこかの部屋を貸し切るとか、子供の列席が多ければキッズスペースを設けるとか。でも子育て経験がいないとそこまでの配慮って難し

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          披露宴会場で殴り合いの喧嘩勃発!!

          親族が一堂に会するのは結婚式か葬式… 現代では珍しいことではなくなってきましたね。普段顔を合わせない親族との再会は、時に大きなトラブルを生んでしまいます。 問題の披露宴はレストランウエディングでした。40名ほどの小規模開催で特に凝った演出もなくスムーズに後半へ。その地方では聞かない方言も飛び交い、遠方からの列席者が多いのだなーくらいに思っていました。たしかデザートが出始めた頃だったでしょうか… ガシャーーーーン!! という食器が割れる音ともに 「なんだお前この野郎おお

          披露宴会場で殴り合いの喧嘩勃発!!

          実はバレバレ!?結婚式の代理出席

          「結婚式の代理出席アルバイト」って知っていますか?本当の親や兄弟、親戚が列席できない、またはさせたくない。列席してくれるような友人がおらず、テーブルが埋まらないのが恥ずかしい。そんな悩みを持つ新郎新婦が利用するのが「代理出席」を扱う派遣会社です。 派遣会社は新郎新婦からの要望をヒアリングし、両親から友人にいたるまで、あらゆる人材を派遣してくれます。料金は両親役が一番高いのが相場で、スピーチや余興をするとプラス何万円といったオプションもあるようです。もちろん利用は秘密裏ですから

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          祝う気は無い、と言い放った新郎友人

          招待するゲスト選び。 結婚式準備で最初に頭を悩ませるポイントだと思います。親族はどこまで呼ぶ?会社関係者は?前職は?友人はいつの時代から?など。 そんなゲスト選びで過ちを犯してしまった新郎のエピソード。 その披露宴会場はとても広いバンケットでした。可動式のパーテーションも全て取り払い、招待客はかなりの数。この場合、まず考えられるのは新郎新婦または親御様の「呼ばなければならない」お仕事関係者の席です。しかし、打ち合わせで話を聞いてもそのような線はなく…あるのは膨大なスピーチと

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          迷惑なCA定番余興 “寿アナウンス”

          このnoteのタイトルは「結婚式に余興はいらない」なので、そろそろ迷惑な余興についても書いていこうと思います。 そもそも列席者は結婚式に何を楽しみに来るか? 料理と会話 これ以上でもこれ以下でもない。これを妨げる素人のつまらない余興は害でしかありません。星野源が歌う、NiziUが踊る、引田天功が水槽から登場…それなら良いでしょう。老若男女、ゲストも喜ぶこと間違いなし。でも現実は違いますよね。場慣れしていない素人の「長くサムい」余興には毎回うんざりします。 寿アナウンス

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          地獄絵図!新郎新婦メインテーブル倒壊

          この仕事を始めてウン十年。 「結婚式場には魔物が棲む」 と感じる出来事を何度も経験しました。普通に考えれば起こりえないようなアクシデントが勃発するのです。違う意味の魔物…「幽霊屋敷」と呼ばれる式場もありますが…それはまた別の機会にお話ししましょう。 
 あの忌まわしい出来事が起きたのはとても歴史ある式場でした…良く言えば。正直に言うと、めちゃくちゃ古い。外観はバブル建築そのもの。内装はとにかく古めかしく、備品は骨董品級。特にテーブルや椅子が見たこともないくらいボロボロで…新郎

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          新郎新婦が入場口で大喧嘩

          結婚式準備で喧嘩するカップルは多いですよね。まさに「初めての共同作業」が目白押し。そして「彼氏・彼女」時代には深く話すことのなかった「お金」の話も。 ドレスのレンタル料が40万円 ウエディングケーキが10万円 会場装花は1テーブごと1万円 そりゃ喧嘩にもなります。でも結婚式準備でお互いの価値観を知り歩み寄ることで、良い夫婦生活をスタートできるのでは?とも思うわけです。 しかし、そんな結婚式準備で勃発した喧嘩を当日まで引っ張った二人がいました。打ち合わせでは毎回喧嘩。ドレス

          深夜0時、新郎からの電話

          「そもそも、結婚式の司会者って何者なの?」 という疑問をお持ちの方、多いと思います。大きく分けると働き方は2種類。 1、結婚式場やウエディングプロデュース会社の社員 2、結婚式司会者事務所に所属する個人事業主 に分けられます。多いのは圧倒的に2で、私もこれに該当します。結婚式場から司会者事務所へ司会の発注が来て仕事をするパターンですね。 【お金の流れ】新郎新婦→結婚式場→司会者事務所→司会者 お笑い芸人さんが「事務所の取り分が多くてギャラが少ない」と愚痴っている場面、

          打合せで姑に泣かされた花嫁

          長く結婚式の司会者をしいていると忘れられない新郎新婦がいるものです。そんな中でも時々ふと思い出す、ある花嫁のお話。 結婚式の本番当日まで新郎新婦は何度も何度もウエディングプランナーと「打ち合わせ」をします。お料理の内容はどうする?会場に飾るお花は?引き出物は何がいい?世界で一つだけの結婚式を一から作るのですから、その打ち合わせの内容というのは膨大かつ煩雑です。 司会者も「打ち合わせ」に参加します。だいたい1回。多いと2回。最近は0回なんて式場もありますが…おすすめしません

          元日の結婚式

          昨年2020年はブライダル業界にとっても大変厳しい1年となりました。残念ながら閉館となった結婚式場や、ブライダル事業から撤退したレストラン。司会者も本職とは全く違うアルバイトをする者まで出る事態でした。さぞ辛かったろうと思います。 また、結婚式を延期する決断をされた新郎新婦もまた、お辛い日々だったでしょう。お打ち合わせで涙する新婦を対応することもありましたし、担当外のカップルでもサロンで泣いている姿をよく見かけました。しかし、各式場の懸命な感染症対策により少しずつ状況はよく